11年1-3月期の世界携帯電話出荷台数ベースでみたメーカー別シェアは、ノキアがシェアを落とし、アップルとサムスン電子が伸ばした。
ノキアによると、11年第1四半期の世界全体の出荷台数は3億7400万台で、前年同期比20%増。
日本を除くアジア太平洋地域、中東、中南米が市場のけん引役になり、機種ではスマートフォンが伸び、スマートフォンに特化している台湾HTCも出荷台数を伸ばした。
●サムスン・アップル シェア伸張
四半期でシェアを伸ばしたのは、サムスン電子とアップル。
サムスン電子の出荷台数7千万台は前年同期比9%増で、四半期の数量ベースで過去最高を記録した。前四半期比で14%下がったものの、1-3月はスマートフォンが大きく伸びた。
同社全出荷台数に占めるスマートフォンの比率も10年10-12月は14%だったが、今年第1四半期は18%へと4ポイントの増加。
アップルも「iPhone」が世界的に好調。今四半期の販売台数が前年同期の1864万7千台になり倍増。
特に大市場の米国で、「iPhone」販売で先行するAT&Tに次いで、2月からベライゾン・ワイヤレスも販売開始したことが飛躍の要因になった。
業界トップのノキアは1億850万台を出荷したが、前年同期の3億2300万台より4.5%減らした。
しかし、スマートフォンの出荷台数は2430万台で同13%増。搭戦OSで「シンビアン」から「ウインドウズフォン」へと以降を進めた四半期だった。
<11年1-3月期の世界携帯電話メーカー別シェア>
※カッコ内は前四半期シェア増減率
1位 ノキア:29.0%(▼5.7%)
2位 サムスン電子:18.8%(1.9%)
3位 LG電子:6.6%(▼2.1%)
4位 アップル:5.0%(2.2%)
5位 ZTE:4.1%(0.8%)
6位 その他:36.5(6.8%)
【記事引用】 「電波新聞/2011年5月5日(木)/1面」