電子情報技術産業協会(JEITA)が9日に発表した携帯電話端末の国内出荷実績によると、7月の出荷台数(PHSを除く)は前年同月比30.7%減の251万9000台となった。
昨秋以降の世界同時不況の影響によって、13カ月連続の前年実績割れとなった。
●マイナス幅再拡大
5、6月は、各メーカーが夏商戦に向けて新型モデルを投入したことで、前年同月比の減少率は20%台に縮小していたが、新商品投入効果は長続きせず、再びマイナス幅が拡大した。
携帯電話の出荷台数は、総務省が2007年に通信各社に対して大幅な値引き販売を改めるよう指導したことを受けて端末価格が上昇した影響で減少傾向が続いている。
加えて、昨秋以降の世界同時不況によって買い控えの動きが強まっており、JEITAでは「依然として国内景気後退の影響を強く受けている」と分析している。
また、携帯電話のうちワンセグ対応端末の出荷台数は、前年同月比25.1%減の216万5000台だった。
ワンセグの搭載率は85.9%と、5カ月連続で8割台を維持し、ワンセグ対応端末の累計出荷台数は6478万5000台となった。
●2カ月ぶり下回る
PHSを含む出荷台数は、前年同月比30.4%減の262万9000台だった。13カ月連続のマイナスで、2カ月ぶりに300万台を下回った。
【記事引用】 「FujiSankei Business i./2009年9月10日(木)/6面」