携帯電話業界ブログ

── ケータイ業界関連の記事集.

中国移動、台湾HTCに投資 3G端末と4G端末を共同開発へ

2009-08-30 | 市場動向/中国・インド



 中国最大の携帯電話事業者の中国移動は、台湾の携帯電話OEM大手の宏達電(HTC)に4700万元(約6億5千万円)を投資、TD-SCDMA方式と4G端末を共同開発することで合意、24日調印した。

 中国移動は、中国独自の3G携帯電話技術TD-SCDMAを導入、今年年初から本格的なサービス提供を開始した。現在、インフラ建設と同時に端末の開発を急いでいる。


●端末供給不足の早期改善

 中国移動はこのほど、TD-SCDMA網の第2期建設完了によって専用基地局で41万局に増やし、全国38都市と全国人口の98%をカバーするようになった。

 一方で、TD-SCDMA対応端末の不足により、TD-SCDMA事業の展開が鈍っているのは事実。

 他の3G方式対応端末が数千モデル以上出回っているのに比べて、TD-SCDMA方式端末はわずか50モデルという厳しい現実。

 今回、中国移動はHCTと提携して、TD-SCDMA端末や次世代端末の共同開発でTD-SCDMA端末を増やし、端末供給不足の早期改善に努める。


●利用拡大期待

 具体的には、年内に国内市場のTD-SCDMA端末数200モデルにまで増やし、アンドロイドOSによるTD-SCDMA方式のスマートフォンを市場に投入、さらに来年6モデルを追加する予定。

 このほか、中国移動は台湾の聯発科(メディアテック)との協力関係も樹立、TD-SCDMA方式のスマートフォン向け半導体チップの開発を開始しており、近く初の恵用チップを発表する見通し。

 同時に中国移動はPCメーカーのデル、聯想(レノボ)とも協力、TD-SCDMA方式対応のスマートフォンやEブックを共同で開発することになった。

 今年に入って、中国移動の携帯電話新規利用者は、月に800万人ベースで増加し続けている。

 このうち、利用者は累計で108万8千人(6月末まで)、今後、端末製品の増加によって、TD-SCDMA利用の拡大が期待される。





【記事引用】 「電波新聞/2009年8月26日(水)/2面


最新の画像もっと見る