携帯電話業界ブログ

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インドの携帯電話普及率、実際は4割以下 成長の伸びしろ大きく

2010-12-13 | 市場動向/中国・インド



 5割超とみられていたインドの携帯電話の普及率が、実際は4割以下にとどまることがわかった。

 インド電気通信規制庁(TRAI)が}このほど、利用者識別カード(SIM)を継続利用する「アクティブ・ユーザー」の数を初めて公表、9月未時点で4億8289万件だった。

 TRAI推定の現在の人口11億8600万人の41%だが、同国では複数枚のSIMを同時に使う人が多い。携帯を使う人の割合を示す普及率はさらに少ないとみられる。


●普及率20%程度

 インドは、中国に次ぐ世界2位の携帯電話市場。

 TRAIはこれまで、発行済みSIMの枚数(累計加入件数)を人口で割って計算した数値を普及率として公表。8月末時点では56.61%とし「国民の半分以上が携帯を使う」との見方が広がる主因となっていた。

 9月末の累計加入件数は、6億8771万件。うちアクティブ・ユーザーは70%にとどまった。

 残りの30%は「使用停止や電波の届くエリアから退去した」(TRAI)と分析。前払いの利用料を使い切った後で廃棄されたSIMなどが2億枚以上存在したことになる。

 同国では前払い式SIMを複数枚所持し、通話相手と同じ電話会社のSIMに差し替えて通話料を抑える市民が多い。平均所持枚数を2枚とすれば、普及率は20%程度になる計算。

 携帯市場が興隆期を迎えたとされるインドの携帯市場は、成長の伸びしろがまだ大きいともいえそう。




【記事引用】 「日本経済新聞/2010年12月7日(火)/9面」


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