１５日の日記

今日はいいお天気だったけど寒かった

朝から土日に溜まった洗濯物の山片付けました

マーラーをさらう前にパート譜とスコアとにらめっこしていたら気がつけばお昼も過ぎ２時をまわっていて

集中しちゃうと全然気がつかない

でも・・たくさんの発見があって楽しくなった

マーラーの作品をアナリーゼしてると何だか・・たくさんの登場人物の出てくる芝居の台本を読んでるような気がしてきます

ちょい役なのにすごくその後の進行に強い動機を与えることってあったり・・・個性的な旋律の一つ一つが言語的な意味を持つような気にもなりました

自分の担当するパートがどういう立場にあるのかってことがよーくわかると弾き方や表現もとても自然になってくる

棒を見逃しても全体がわかってアンサンブル出来れば焦る必要もないし

こんな長くて難しい作品・・・指揮者だって振り間違えることだってないとも言い切れないし

弦の長～く続くトレモロの間なんかも・・・いろんなドラマが起きてる

ゲネでようやく救世主的存在のハープが入るのでだいぶ弾きやすくなるはず

本番に向けて何かワクワク

集中したおかげで思いがけず充実の一日となりました

娘の感想

の所属オケの演奏会でヴァイオリニストの伊藤亮太郎さんのプロコフィエフのソロを聴いた娘

「どうだったスゴく上手だったでしょ」・・・と聞くと

「チラシより老けてた」・・・

「そういうことじゃなくてさ・・・演奏のことだよ」・・・と聞くと

「上手だからソリストなんでしょ」

「だからソリストは上手くて当然なんだよね」・・・と冷静すぎるご意見・・・

レセプションの間・・副団長のは何かと忙しく娘と一緒には居れなかったらしいいけど・・・

場慣れしてる娘は大人の中に入り適当におしゃべりしながら好きな物をたらふく食べていたらしい

冷静すぎるご意見を言っていた娘だったけど・・・今日・・家で練習すると明らかに刺激を受けたと思われる様子だった

上手く思い通りにいかないとって顔して何度も繰り返し上手くいく方法を探そうとしてました

弓使いにいろんな変化を起こせるようになると音楽の幅がかなり広がるし音もよくなる

子供に刺激は必要です

14日の日記

今日は朝から雨ですごく寒かった

いつも通りに起き家事の段取りを済ませ９時半からのステリハ開始に間に合うように出発

今朝・・起きるとほっぺに変な寝方してたのか１本の線が

１０分マッサージしてのばし化粧を

ホールに着く頃には消えていたのでよかった

ステリハも予定通りに終了

ゲネ本のエキストラの多いこのオケはステリハ終了後もステージでさらう人が多い友達が「ねェ・・もうご飯食べようよ」・・・と

今日のお弁当はいつもとちょっと違った

ホタテの嫌いな友達が「食べて」・・・と

でも・・本番前に貝類食べ過ぎると何かコワいからみんな遠慮

こんなお天気だったのに客席は一杯でした

それにしてもチャイ４はかなりハイテンポで終わりました

みんな一応暗黙の心の準備はあったので崩壊にならず落ち着いていきました

本番仕事の日の夕飯はいつも外食だけど・・・今日は珍しく家でちゃんと作りました

留守番してた息子から「今日はぺペロンチーノ食べたい」・・・と着替えしてる楽屋に電話があり・・・

「わかった」・・・ってことで

週末本番だとあっという間に土日終了って感じです

弾いても弾いても私のギャラには羽がついてる

年末年始で何かと入用です

年内のオケ仕事は来週のマーラーの「復活」で最後

もうひと頑張り

手の不思議

楽屋でお弁当食べながら・・・友達と手の話になった

友達は手がすごく大きい

私が小さいのもあるけど・・・

ピアノだと私はオクターブがやっとだけど友達はオクターブ＋３度すごっ

ヴァイオリン弾きの手は左右に違いがある

左手の方の薬指と小指が長い

手全体が小さい私も左手の薬指は人差し指よりちょっとだけ長い

友達はもっとスゴい薬指がほとんど中指と変わらないし小指が人差し指位長い

私の人差し指の長さと小指が同じ位

「いいな～１０度なんて楽チンでしょ」・・と

この友人・・・弾ける弾けないに関係なく中学生の成長期にパガニーニのカプリスとかすっごく指を伸ばす課題を嫌というほどやらされたらしい

その時の訓練で伸びたと思うって言ってた

効率のいい道具である手を作るためにそういうのってあるな～と思った

痛めるほどやるのはよくないけど成長期に程よい負担でいい効果は期待出来るってことを友達は実感してる様子

自分の手をしみじみ眺め・・・確かに右手とは形が違うな～と思ったのでした

人差し指の爪がみんなして常に弦を押さえる４５度体勢に斜めってるのには笑えたのです