昨日の午後から師匠門下生一同の発表会の本番だった。
まだヴァイオリンを手にして2~3年目・・
2度目の発表の場は、何とも1500人キャパの大ホール。
オケをバックにソロをやるようなキャパでピアノ伴奏によるソロ
本番2週間前はみんな大丈夫かな~とハラハラ状態で
師匠のピリピリしキツイ言葉と何度も弾かされ泣いてしまう子もいた。
前日の師匠のレッスンでOKが出なければもう本番には立つ事が出来ない状態だった。
それまでに音程を修正しピアノとの合わせをして来なさい。との言葉に、私も何とか前日までに師匠の満足出来るように一人も欠けることなく、子供達全員がならなければ
と焦った
翌々日、私の練習室に全員集合しピアニストの方にもお付き合い頂き、師匠が不満に思われてる部分は、レッスンを通しで見ていたのでよくわかっていたので、指のまわりの悪い原因やいつも上がりきれない音について、曲を離れての別な形での練習をアドバイスしてみた。
リピートを含む曲の子は、ピアノとの確実な寸法合わせもし、迷いがないように打ち合わせもした。これで家でしっかり練習して師匠のホームレッスンに行けば大丈夫だろうと思った
前日のレッスンでは全員にOKが出て師匠の顔も少しホッとした様子だった
当日、子供達は緊張してるかと思いきや・・控え室で一度弾き・・後は走りまわって遊んでいる・・
本番前に怪我しないでよ~と言っても聞いちゃいない
私の方が師匠の代奏も兼ねていることもありドキドキしてる
早めに袖に行きピアニストと体操して・・
体を温め・・握手をして上手くいくように誓った
幕が上がり動き始めた
子供達は全員最初から舞台に準備された椅子に座り名前と曲の紹介があったら立ち位置に行き演奏をする。袖でずっと様子を見ていたけれど、みんな堂々として立派だ
私はこの時に思った
まだ始めて間がないのにみんな音がきれいだ!よくある習いたてのギーギー・ゴーゴーがない
それに全員が毅然とした弾きっぷりだ
曲はまだ幼い物だけれど、ソリストのような風格がある。
私はこれまで何人かの先生の元でアシスタントをやった経験があるけれど、こういうのは初めて
音がキレイなのは、師匠とお話してる中で秘訣はわかっている。師匠オリジナルのメソードテキスト(非買のもので出版の可能性もあるけれどまだ完成していないとの事)とこだわり続ける親指にあると思う。これで最初のスタートをきり、諦めずに根性を持って続けた子供達は、間違いなくいいとこまでいけると思う。
後は素直で忠実な親の存在が欠かせない。この子達のママは、音楽がわかる・わからないにかかわらず、とても素直に師匠の教えを子供と共に受けているので子供にとってもいい環境だと思う。
子供がどんなにいい要素を持っていても、知らずにつぶしてしまうママもいるので・・この子達は幸せだ
やっぱり師匠はスゴイ方です
言葉足らずでママ達に伝わらない事もあるけれど・・
そういう部分において、私は師匠が子供が弾いているどこに不満があるとか、どうすれば子供もあまりパニックにならずクリア出来るかは何となく感覚的にわかるので、自分自身の演奏能力で教えを頂くと共に子供達がこれからどんどん伸びていくよう私に出来るフォローはしていきたいと思ったのでした。
ホントに小さなソリストの風格たっぷりの演奏でした。
ビジュアル的にもいい子がいます
今後がホントに楽しみです