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信州民報

2007-01-26 15:30:49 | 新聞記事
2007 1 24
信州民報掲載記事

助産師のパワー活用

東御市育児座談会
延べ2000人を超える母親が利用


 東御市の東部子育て支援センターを会場に行っている「育児座談会」が人気を呼んでいる。市内滋野で助産院を営む篠原君江さん(44)を囲み、新生児や乳児を抱える母親たちが、様々な育児不安かや悩みを語り合う。産婦人科不足から出産の環境が狭まるなか、経験豊富な地域のエキスパート「助産師」の力が、母親達を支えている。
「ややもすれば(育児にかかりきりになる必要性や家庭環境から)相談相手は、ごく身近にかぎられてしまいがち。子育ての真っ最中の母親同士の体験には、共感する部分や解決の糸口になるヒントが多く、前向きな『勇気』をもらえると思います」と市川笑里子さん(市内和)6歳と2歳の2児のあかあさんだ。

助産師が活躍

子育て支援センター「すくすく広場」の開設と同時にスタートしたこの支援事業は、開設からすでに7年。毎月一回(年回10回程度)の開催日には、30人程の若い母親達が集い、延べ2000人以上が利用している。内容が妊娠・出産・産褥(さんじょく)期の母体や子供のケアなど、医療専門分野に及ぶことから、篠原助産師が会をコーディネートしてきた。「子育てには、こうしなければならないといった答えはない(個々の幼児の環境や個性、育て方も百人百様)。自由な語り合いを通じ、自分で考え、決定していくスタンスが大切」と篠原さん。
上小地域で一ヶ所という助産院の、開業スケジュールをやり繰りしての独自のカウンセリング活動だが、時間的にも制限があり、個別の相談形式はとれない。母親同士がフリートーク形式で、それぞれの不安や心配ごとをうちあけ合う中で、そのつど助言。司会役に徹するシステムだ。

広がる母親達のネットワーク

話題は、おのずと子育て全般、多岐に広がる。参加者相互の交流が、ボランティアグループ「ママーず」(宮嶋千春代表12人)など、地域にネットワークへと広がっているというのも会の特色だ。17日開催の座談会は、雪模様の天気もあって9人の母親が参加。初産を終え4ヶ月の赤ちゃんを抱いた若い母親をはじめ、夫婦同伴の参加もあった。センターから依頼を受けた市民ボランティアが、子供達を一時預かり。およそ一時間ほどの集いのうちに打ち解け合い、どことなし晴れ晴れとした笑顔の母親達の表情があった。
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