鉄火場のアライグマ

株式投資がメイン、の予定だったのですが、いつのまにかマンション購入記、のつもりが建売住宅購入記になってしまいました・・・

目のつけどころが・・・

2006年04月20日 | Weblog
読売新聞の記事から。

シャープが35歳の従業員に限って500円の賃上げをしたというニュース。

 こんなことをする経営側に笑ってしまうが、それ以上に気になったのは組合側のコメント。


>同社の労働組合は「目標をクリアし、ストライキを回避するための苦肉の策だった」と話している。

???
これって経営側のコメントのような気が・・・

組合が何を考えているのか分からないが、もしかしたらこんなことかもしれない。

「目標をクリアしないと組合の体面が保てないが会社は賃上げを許さないだろう」
「とはいっても、ストをしたら面倒なことになる」
「だったら、会社として出費が最小限になる35歳だけ昇給にすれば会社もうんと言うだろう」

 労働組合は従業員の福利厚生向上のためにあるものかと思っていたが、この会社の組合は「組合という組織」のために活動しているのかもしれない。


シャープな賃上げ!?モデル賃金の35歳だけ500円
 今年の春闘の労使交渉で、「35歳500円」の賃上げ(賃金改善)とされたシャープ(大阪市)の妥結内容が、35歳の社員だけに限られたものだったことが19日、わかった。

 35歳をモデルに、他の年代の賃上げ額を決めるのが通例だが、モデル年齢の組合員だけが賃上げされ、他の年齢は賃上げゼロという極めて異例の内容。同社の労働組合は「目標をクリアし、ストライキを回避するための苦肉の策だった」と話している。

 シャープについては、会社側が3月15日、「2006年4月1日現在の年齢が35歳の者に限り、500円を加算」と回答。一部組合員から批判もあったが、3月末の労使交渉で合意した。同社は「要求に応えられる環境でなく、組合側と交渉した結果」と説明。同労組も「激化する競争で生き残るには、労組としても理解が必要と考えた」としている。賃上げ対象者は、組合員2万5000人のうち、1100人だった。

 電機連合は「配分は各組合に任せているが、35歳だけピンポイントの配分というのは聞いたことがなく、波及する恐れもある」と困惑している。

 ◆薄型TV人気業績は好調◆

 シャープは、薄型液晶テレビなどの人気により、2005年4~12月期の連結決算で、売上高は前年同期比8・4%増の2兆672億円と、業績は好調。一時金は、5・4か月分の要求に対し、回答は5・25か月分と高水準だった。

(2006年4月20日3時2分 読売新聞)