気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

久岐の浜から若戸大橋を望む

2017-05-04 01:51:33 | 風景画


 昨日の公休日は若松へスケッチに行った。
 久岐の浜の景色を前から描いてみたかった。360度どこを観ても素晴らしい眺めだが、今回は若戸大橋をメインにした。
 湾に突き出た荷揚げ用桟橋はゴールデンウイークだというのに人影がなかった。
 絵を描き始めると鳩が数羽寄ってきた。人に慣れているのは日頃餌をもらっているからだろう。丁度クラッカーを一袋もっていたが、絵が出来上がるまでお預けだ。
 しばらくすると、小学低学年の男の子が二人自転車に乗ってやってきた。一人がパッケージに入った未使用の釣竿を開封するのに困っていた。「すみません。鋏か何か切るもの持ってませんか。」と私の傍にやってきた。キーホルダーに束ねている鍵を使ってビニール袋を破ってあげると、お礼を言って少し離れた場所で釣を始めた。
 洞海湾は「軍艦防波堤」のスケッチの時もそうだったが、風が異常に強い。めくれる紙を押さえながら描くのに悪戦苦闘した。
 先ほどの小学生が私の絵を覗きにきた。「やべえ。」「やばくないよ。」「仕事なにしてるんですか。」「家具屋さん。」「昨日は何を描いたんですか。」「昨日は一日働いてた。」「いつごろ絵を始めたんですか。…云々。」絵に集中したいが会話も楽しかった。
 子供に時間を聞くと、携帯をとりだして、三時だという。そろそろ完成させようと絵の仕上げに集中すると子供たちもいなくなった。