木工屋CAN(俗楽坊勘介)

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焚き火と外飯

いたちの恩返しか?それとも狸の、、、?

2010-12-07 19:29:20 | Weblog
朝、外にでると小雨が降っていた。
休みの前日というのに今日は暇だろうなぁとガッカリ。
10時過ぎ、携帯がなった、開けてみると従姉妹の息子からだ。
「おいちゃん、鹿を獲ったきやるばい、取りにこんかい」
「おお、いくいく、すぐ行くぞ~」
従姉妹の家は隣町で専業農家をしている。
営農という共同農場を鹿や猪が荒らして数百万円の損害だそうだ。
広い農場なので鉄砲は使えないので「くくり」という罠で獲っている。
ワイヤーの輪さにバネじかけで足を締めつけるのである。
その輪を踏まないとかからないのだがその輪が直径10cmくらいだ。
輪が広いとせっかく輪を踏んでも外れることが多いらしい。
獣道を見つけ、鹿や猪が確実に踏むポイントを探し、仕掛けるのだ。
「右足をかけるか、左をかけるかできるばい」というから凄い。
4人でそれぞれ仕掛けているが、9月から合計38頭獲ったそうだ。
普通は狩猟期間外だが害獣駆除がでている、それほど被害が多い。
最初は食ったり、売ったりしていたのだが農業が忙しく配っている。
ものすごく広い農場を迷いながら現地に到着した。
鹿を見て驚いた、でかい、でかすぎるではないか。
「おいちゃん、75kgは確実にあるばい、80kg超えちょるかも、、」
80kgはありそうだ、オイラひとりで裁けるのだろうか?
どうやって吊るそうか?まずそれが問題だ。
抱えるのは無理だから滑車で吊るしかない。
鹿を積み込んでもらい隣町のホームセンターで滑車を買う。
途中、マイフレさんの家に寄り鹿を見せる。驚く。
戻って、滑車を取り付けたが一人ではあがらない。
雨で仕事を休んでいる友人を呼んで手伝ってもらう。
お店は臨時休業して2時間かかってようやくさばいた。
肉はまだ温かく、腹の中はポッカポカだった。
頭、内臓、足先4本、皮を除いた残りの肉がが47kg。
さぁ、この肉をどうするかが問題だ、楽しい悩みだねぇ。

さばきながら考えた、いたちの恩返しだろうか?
650gくらいのいたちが80kgの鹿をくれたのだろうか?
従姉妹の息子はタバコをやめて太って狸みたいだったが、、、、。
どっちにしても、感謝、感謝だねぇ~」

画像
鹿は軽トラックの荷台の長さあった。
鹿の剥き身、ウチワと比べると大きさが分かる。
鹿の珍宝と金玉(これはオイラが食うのだ~)