木工屋CAN(俗楽坊勘介)

福岡赤村
草木染木工CAN工房
JAZZカフェ 風の杜(水休)
0947-62-3277
焚き火と外飯

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2010-11-30 21:03:18 | Weblog
月曜日のこと。
小倉のジャズミュージシャンが遊びに来た。
一度風の杜に来店されたことがあり、今回は2度目。
前回来たときホールの響きの良さに気づきここで吹いてみたいと言っていた、本職はバリトンサックスなのだがアルトを持ってきていた。
演奏用カラオケCDをかけていろいろ演奏してくれた。
さすがにプロ、それで飯を食っているだけある、音がきれいだ。
2組いたお客さんもタダで聴けて喜んでいた。
ジャズ数曲と「恋人よ」「川の流れのように」「なだそうそう」
それからナットキン、コールのよく歌っていたアレ(思い出せない)
うちのホールは音が帰ってくるそうで吹いていて気持ちがいいらしい。
「スカットしました、ありがとう、また来ます」と帰っていった。
夕立の後の爽やかな感じが残った。
こちらこそ、ありがとうございます、です。
すごく得したような気分になれた。
これも狸の恩返しだろうか?
そうだと嬉しい。

焚き火と外飯の会+狸

2010-11-25 18:45:12 | Weblog
11月20日土曜日、久々に「焚き火と外飯の会」をした。
その日の朝、2匹目の狸が罠にかかっていた。
「クリム」という雑誌が焚き火と外飯の会を取材に来た。
参加者より少し早面に編集長とカメラマンがやってきた。
女性編集長のインタービューで「今日の料理は何ですか?」
「狸料理です、取材が終わったら一緒に食べましょう」
「エッ!狸ですか?」
「そうです、今朝捕まえました、見ますか」
「生きているのですか?」
「ええ、生きています、取材が終わったらさばきます」
「、、、、、、、、、、、、」若い女性編集長は返事に困っている。
「可愛いですよ、こちらです」強引に誘う。
編集長とカメラマンは狸を見るなり「可愛い、これを食べるのですか?」(驚)
「そうです、何事も経験です、一緒に食べましょう」
「、、、、、、、、、、、」編集長明らかに困った顔をしている。
「嘘で~す、狸は臭くて不味いので食べませ~ん」
あまりからかうのもかわいそうなので本当のことを、、、。
「あ~あ、良かった」編集長もカメラマンもほっとしていた。
スキンヘッドの怖いオヤジなのでさもありなんと本気にしていたのだ(笑)
(いたずら好きで、ヤンチャ親父でごめんなさい、チョイ反省)
狸はみんなの前で逃がしてやった、放鳥ならぬ放狸だね。
もちろん狸には昼間に恩返しをしっかりインプットしてある。
今回の狸も前回の狸同様、律儀であることを祈ろう。

今日の料理は味噌味の寄せ鍋と鉄板焼き。
かなり多めに準備していたのだがほぼ完食。
参加の皆さんも喜んで次回の開催を催促された。
まん丸お月さんの下での焚き火は最高だねぇ。
来年1月にでる、雑誌が楽しみだ。
狸の恩返しの話もしてあげた、大受けだった。
スペースがとれればそれものせたいらしい。
雑誌を見てオイラを見学に来る物好きもいるかもしれない。
お客さんがたくさん押し寄せたらどうしよう、、。
こういうのを「取らぬ狸の皮算用」というのだろうねぇ。
楽しい仲間と楽しい時間に感謝!

お酒を飲むのが忙しくて画像は狸のみ。

狸の恩返し?? Ⅱ

2010-11-17 20:37:07 | Weblog
我が風の杜もすっかり秋の色に変わってきた。
紅葉の赤とイチョウの黄色が美しい、
グレーの御影石もいっぱいあるけど(笑)

先輩から電話がかかった。
「弟がブリを貰ろうた、さばいてやってくれんか?」
「いいばい、持ってくるごと言うて」
20分後先輩の弟が魚を持ってきた。
この先輩の弟、顔が狸に似ていた。
魚は60cm弱、まだブリとは言えないが鮮度は良い。
「これどうすると?」と聞くと
「刺身2人前だけ作ってください」
「後はどうするん?」
「夫婦二人やけんそれだけでいいです」
「はっ?」
「後はカンさん(俗楽坊)食べてください」
「残り全部ね?」
「はい、ありがとうございました」
オイ、オイお礼を言うのはこっちだよ、貰いすぎだろう。

ほーら、オイラのカンは当たった、またも狸の恩返しだ。
こりゃぁ、考え方を変えんといかんなぁ。
穴熊を捕まえて食うより、狸を捕まえて逃がす方がイイかも?
狸がこれほど律儀なら、、、、、。

※近所のおじさん、先輩の弟さん狸にしてしまってごめんなさい。
だって、タイミングが良すぎるもの、、、、、。
不謹慎を反省しつつ、そう想えて仕方のないオイラなのであった。

狸の恩返し???

2010-11-14 21:41:45 | Weblog
開店前、ランチの仕込をしていたら裏口のドアが開いた。
近所のおじさんが自然薯を持ってたっていた。
「これ、食いない」と自然薯を差し出す。
このおじさんとは村のクリーンアップキャンペーンで会うくらいだ。
「おはよう、どうしたん、この山芋」
「今、掘ってきたったい、要らんとか」
「要る、要る、ありがとう、いただきます」
ここで会話が途切れた。
おじさんはキッチンの外にまだ立っている。
オイラにピ~ンとくるものがあった。
「おいちゃん歩いてきたとやろ」
「すぐそこやないか、歩いてきたくさ」
「喉かわいたやろ、ビール飲むかい」
「飲む」
ビールを渡すとブロックに座って美味しそうに飲んでいる。
もう一本ビールを持ってきて「ここに置いとくばい」
仕込みの途中なのでゆっくり相手もできない。
貰い物の丸天が2枚あったのであぶる。
丸天を切って、刻んだ葱をふり、醤油をかけておじさんに持っていく
もう、2本目を飲み終えていた。
3本目のビールおじさんに渡す。
「ありがとう、もうこれでいいばい」
5分くらいして様子を見るともういなかった。
3つの空き缶と丸天を入れていた皿があるのみ。
な~んか狐につままれたようだ(実は狸だったのだが)
「こいつは朝から縁起がいいやぁ」
自然薯が食いたいと思っていたところだったのだ。
おじさんの顔を思い浮かべた、狸とだぶった。
おじさんは誰かに似ているなぁとさっきから考えていた、
おじさんは狸顔だった、早速の恩返しか?
律儀な狸もおるもんだとひとり感心しまくった。
オイラも恩知らずにならぬように日々気をつけねば、、、。
今日も絶好調のオイラであった、、、、。
今晩は自然薯でいっぱいやりますかねぇ。
(自宅の奥さんにあげよう~)

な~んだ、違うじゃん。ガックシ!

2010-11-12 20:35:42 | Weblog
貰うばかりじゃなくたまには自分で獲物を獲ろうと、
友人の友人から穴熊用の罠を借りている。
3日間餌づけをした、罠を開放して餌を撒き罠に慣れさせるのだ。
反応はあった、機は熟した、丁寧に罠をセットする。
餌の食べ具合などから確実に獲れる自信もある。
朝、目が覚めると窓を開け、一番に先に罠を見た。
「オッ!」扉が下りている、かかっている。
遠目にもはっきりと確認できた。
寒いのに寝間着のままで走っていく。
嬉しさで心臓がバクつく、ムフフフフ。
「アッ、なぁ~んだ、狸かぁ」ガックリ。
狸は臭くて食えたもんじゃないのだ。
子狸だったので、迷わず逃がすことにした。
でも、言うべきことは狸に言っておかなくては、、。
「お前を食わずに逃がしてやる、いいかいこの恩を忘れるなよ、
小さな恩返しでいいからな、決して恩知らずになるんじゃないぞ、分かったか」
分かったのかどうかは分からないが狸は後ろも振り向かず走り去った。
良いことをしたような、そうでもないような?????
深くは考えずに別の場所に罠をかけるとしましょうかねぇ。