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【三が日版】おだやかな日常…

2013-01-02 17:12:20 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

この年末年始は、帰省はしておりません
どうも毎日の通勤電車に疲れたせいか
長距離移動をするのが今はキツく
今回はこちらで過ごしております


というわけで、今回は年末に観たこの作品について書いてみます
おだやかな日常

この作品は、東日本大震災後の被災地以外の情景を描いた作品

昨年の夏以降、被災地での実情を撮影した作品が多く公開されていますが
実は、震災以降の国内の日常を描いた作品はありそうで
あまりなかったのではないでしょうか

映画には現実にはないものを求める傾向があるでしょうから
よけいにそんな作品もなかったのかもしれません

ストーリーは、首都圏内のどこかの住宅街での出来事
ごくごくありふれた夫婦の家庭と、突如シングルマザーになった家庭を
メインに震災をきっかけに少しずつ生活に対しての意識が変化していく
様子を描いていきます


みなさんも震災後に原発・チェルノブイリについて
調べたことはあったでしょうか
その後に、意識してなんらかの行動に出たことが
あったでしょうか
その行動が周りになんらかの影響を与えたでしょうか
その行動が自身に不利益なことをもたらしたでしょうか

それらを端的にこの作品では描いています
いわゆる放射能ノイローゼというものです
そこからのココロの再生がテーマといえるかもしれません


作品の最後にはこの作品のタイトルに関連する内容があります
震災後、被災地以外でみんながどことなく不安を抱きながらも
なぜがおだやかな日常がありふれているということです

情景描写をある意味鮮やかに描きながらも
どこか皮肉めいたこのタイトルが印象深くのこる
作品の内容であったように感じます

作品のパンフレットでは監督の言葉として
『「未来を取り戻す」ための映画。』とあります
この言葉にひかれたら観て一考してみてはいかがでしょうか


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