ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

水道業務を外資にアウトソーシング…

2012-04-10 20:34:18 | NewsPaper
こんばんは ぐっちょんです

いよいよ本格的に暖かくなりましたねぇ
でも、明日は雨降りのようで…
そのせいか、今夜は名残惜しむかのように
花見をされている方を近所で多く見かけました


さて、本日の日経産業新聞から、2面の環境・新エネルギー欄からこの記事をピックアップ
『仏ヴェオリア、松山市の水道業務開始
 IT活用と危機管理 期待
 データ蓄積効率化 機動力生かす』

世界最大の水道会社仏ヴェオリア・ウォーターの日本法人が
松山市の水道の包括的な運転・管理業務を今月開始しましたという記事

この業界については精通していないのですが
日本では2002年に改正水道法が施行され
民間企業が水道事業を請け負えるようになったとこのこと
衛生・安全への要求水準が高い日本では
民間企業が包括受託したケースは全体の1割に満たないとのこと

そんな現況で、今回世界最大手がついに開始したという


ポイントとしては、
まずITを活用して携帯端末等で効率的にデータ管理する手法を導入したということ

これまでは、数値データを紙に記入して事務所に戻ってPC入力していたのを
携帯端末に入力した数値がそのままDBに蓄積されるようにしたということ

コレって今や当たり前のように思えることだけど
それだけ公共事業への幅広いIT導入って遅いといえるのでしょう

また、単純なコスト削減策としてだけではなく
人の勘や経験頼みだった部分で可能なところは自動化し
管理の質を高めながら業務を効率化できるのが市の評価にもつながったそうです


次にポイントとしては、災害時の危機管理対策
東日本大震災で津波で塩害を受けた宮城県南三陸町の浄水場の復旧のために
海外のグループ会社からいち早く海水淡水化装置を調達し提供したそうです

世界的なネットワークを生かして代替用の装置を調達できる危機管理対応を
大震災時に示したということで評価を高めたそうです


松山市は長年渇水に悩まされてきた土地柄
ということは、渇水時の取水制限があれば
それだけ水道料金からなる収入は減少し
水道経営を圧迫するわけで、10年前から
民間委託を含め事業の効率化を検討していたそうです

今回は、松山市は水質管理などといったことは管理するが
複数の浄水場、ダムや配水池などといった関連施設の運転や維持管理を
ヴェオリアが管理する体制でやっていくそうです


ヴェオリアによる具体的な業務の進め方から
松山市は大いに学べることがありそうです
国内外資問わず、自治体が民間企業から学ぶことは
いくらでもありそうです

今回の記事でヴェオリアという世界的な企業を知りましたが
ジブンが知らないだけで、いくらでも国内に大きく参入してくる企業はありそうですね
それこそ、今日読んだちきりんさんのこの記事が当てはまりそうだと思った次第です
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