ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

就活生はバーにいる…

2014-10-01 23:36:49 | NewsPaper
今日から10月となりました…
まさかこうやって出張先において
下期を迎えるとは思ってもみまかったものです


さて、本日の日経産業新聞から、3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『就活生はバーにいる
 脱ネット、リアルな交流求め』

現在は、企業が優秀な学生を奪い合う「採用氷河期」を迎えたそうですが
そんななかで、個人とのリアルな接点を探る企業の動きに対して
学生側もデジタルに頼らず、あえて足を使い情報収集に動いているという記事

私が就職活動をしていた時は、10月1日にリクナビが正式オープンして
徐々に情報を集めていたのが今頃といったところでした

就活生でもないのに、そういった目的で採用関連ページを閲覧する
というのは、どこか気持ちがひけていたことはあったのですが
最近の意欲ある学生は果敢に足を使って情報を得ているようです

取り上げられているのは、東京・池袋にある「転職バー・とこなつ家
私自身は、こちらは友人づたいに存在を存じています

リクルート出身転職コンサルタントの店主が、店に来たお客さんからの
就職/転職に関する相談に対して歯に衣着せず助言するというものです

リクナビには良いことしか掲載されず、就職経験者でないと
良い企業であるかというのは判断するのは学生にとっては難しいもので
そこに対してズバッとアドバイスを得ることができるというのは価値ある場所
といえるのではないでしょうか

そうった話を聞きつけた企業の人事担当もバーに足を運び始めているそうで
そこで出会った学生というのは、就活サイトから応募してくる学生の質とは
比較できないものになっているそうです


また、最近では、関西にもこのような場所ができてきたようです
京都大学や同志社大学の近所にある「知るカフェ」なるもの

企業スポンサーを募った運営費が捻出され、会員の学生は無料でカフェサービスを利用でき
学生は普段着スタイルで企業の人事担当と交流できるといったもの

京大の理系学生や大学院生といったところだと、研究室の推薦で就職先を決めることが多く
就活サイトを使わない学生が多いことから、そういった学生に対してもアプローチできる
といったメリットもあるようです


なるほど、デジタルデバイスを利用した就活がメインとなり
その活動の大変さに疲弊感が高まっているなかで、このような
アナログながらも着実な動きがあるというのは興味深いものです

私自身も、就活時や転職時においても利用しましたが
最終的には大学推薦枠やイベントを通じて会社を決めるに至っていました
こういった動きがどの程度の割合まで大きくなっていくのか
経験者としてやはり注目しておきたいものです