里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

墨彩画「金木犀」

2023年10月16日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

我が家の庭木で春を告げるのが古木の梅なら、秋を告げるのは金木犀です。
梅も金木犀も開花期には年次変化があり、その年の天候をよく反映するので指標的な庭木になっています。
今年の金木犀の満開は昨年より10日近く、一昨年より20日ほども遅くなりました。
今夏の猛暑が、気温が高いと開花が遅くなると言う金木犀の特性を見事に反映したと言えるでしょうか。
大木となった我が家の金木犀も日当たり加減で微妙に開花が違い例年になく不揃いでした。
それでもこの時期になれば満開の金木犀は我が家の風物詩的なものになっています。
金木犀は一つ一つの花が非常に小さく、大木が故に観察するのも難しい。
正直なところ画には描きにくく今回が2度目。
今回は黄金色の花、そして長く光沢のある肉厚の葉にも色付けしてみました。


ナバナ類2種「寒咲花菜」と「アスパラ菜」に追肥と土寄せ

2023年10月15日 | 畑:花菜類

ナバナ類2種「寒咲花菜」と「アスパラ菜」に追肥と土寄せをしました。
今年はあまりにも気温が高いので、例年から見ると数日から1週間遅く種を播きました
当然のことながら、その分生育の進度は遅くなっています。
こちらが「寒咲花菜」。


強粘土質土壌で、この辺りは播く時に特にごろ土が酷かった。
直播きなので発芽が一番の問題です。
案の定、欠株が出ました。その部分は追い播きしています。
一応1本立てにしていますが、多少株間が狭くなっているところがあり、それは後に間引きます。
まずは畝の両肩に速効性の肥料を施します。


管理機で土寄せ。


葉に掛かるのであまり跳ね上がらないように注意しました。相変わらずのごろ土です。


鍬で株元までしっかり土を寄せます。


根元がぐらつくこの時期が風にも弱い。土寄せが不可欠です。


土寄せが終わればこの後は急速に株が大きくなるでしょう。


今年は種播きを遅らせたので、12月早々からの収穫開始が目安です。
「寒咲花菜」は皆の人気が高いのでこの後は順調に生長してくれることを期待です。
こちらは「アスパラ菜」。


やはり、少し欠株が出て、追い播きしているところがあります。
作業は「寒咲花菜」と同様です。
追肥は少し多めにしました。
昨年、肥料不足が原因と思われる白斑が見られたからです。


ごろ土でやりにくかったですが、しっかり土を寄せました。


土寄せは完了。

昨年、「アスパラ菜」は10月中から収穫が始まりました。
今年は出だしが遅い分、11月上旬から穫れれば十分です。





直播きリーフレタスを穫り始める

2023年10月14日 | 畑:葉菜類

酷暑に芽出しをした後、直播きしたレタス類3種。
育苗を省略し、しかも簡単なバラ播きです。
順調に発芽し、9月末に一度間引きをしました。
以後も順調に生育、リーフレタスを穫り始めました。
と言っても、出来上がった訳ではありません。
これからは間引きを兼ねた収穫を繰り返しながら株間を広げていくのが小生流。
これがサニーレタス。


畝はいっぱいになっています。殆ど空間はありません。
すでに一度穫っているのですが分らないほどです、
株が完成するのは先ですが、それなりに大きくなりました。


この辺りを3株ほど穫ってみます。


十分に使えるまでになっています。


穫った跡ですが空間は少し。


これから収穫を繰り返しながら株間を広げていきます。空間はすぐに埋まっていきます。
これがグリーンリーフレタス。


こちらも畝いっぱいになっています。順調に生育しています。
やはり間引きを兼ねた収穫を繰り返します。
この辺りを3株ほど穫ってみます。


問題なく使える大きさになりました。


穫った跡。隙間は僅かです。


リーフレタスは出来るだけ早いうちに半分くらいの株数にしたい。
こちらは玉レタス。品種はシスコ。


玉レタスは一番発芽しにくいのですが、今年は十分な発芽率。
混んできたので間引きします。


最終株間30㎝くらいになるよう随時間引きをしていきます。
途中トラブルが起きる可能性もあるので、一挙に間引くよりは徐々に間引いた方がリスクは少ない。
ただ当地では完全結球するギリギリのタイミングと思われます。
リーフレタスのように間引きを兼ねた収穫というわけにはいきません。
もっとも、助っ人は玉レタスの間引いた株も持ち帰りましたが。


長ネギの抜き取り収穫と追肥土寄せ

2023年10月13日 | 畑:葉菜類

長ネギは3回目の追肥と土寄せをしてから1ヵ月ほどが過ぎました。
品種はホワイトスター。
今年は猛暑で、昨年からみると伸びも太りも少し遅れています。
しかし、我が家のネギとしては、異常な高温と乾燥の割には頑張っていると自己評価しています。


我が家の畑は強粘土質土壌で作りにくい。
植付け時にたっぷりと入れた敷き藁は今年の干ばつ条件ではかなり効果を発揮したと思っています。
一転して9月は雨が多くなりました。深い植付け溝を止めたのは賢明だった思えます。
かつてのように白根(軟白部分)40㎝以上目標の長ネギは封印、湿害防止が最優先です。
昨年からみると1週間から10日くらい遅れている感じですが、丈も太りもそれなりになってきました。


本格的な収穫にはまだ早いものの、すでに9月20日頃から抜き取り収穫を行っています。
このように密になっているところを引き抜きます。


水分状態もほどほどなので、比較的容易に引き抜けます。


自家用には何時収穫しようがそれほど拘る必要がないというものです。
この時期としてはまずまずと言って良さそう。


数㎝間隔で植えていますが、密になったところを抜けば周りのネギは太っていきます。
昨年は今頃には本格的に穫り始めていました。
今年は畝間に余裕があるので4回目の追肥と土寄せをし、より軟白部の充実を図ることにしました。
速効性の粒状肥料をバラ撒きます。


管理機の逆転ローターで土を跳ね上げます。


昨年は無理でしたが、今年は機械作業が余裕で出来ます。


鍬でさっと手直し。


4回目の追肥と土寄せが終了です。


穫ったものを調製してみました。


丈は30㎝くらいになっています。軟白が多少あまいのはしょうがありません。
しかし、店に出ている長ネギも特段違いがある訳でもないようです。
高いと言われている今のうちに大いに利用した方が得策と言えそう。


秋冬ホウレンソウのメインの種を播く

2023年10月12日 | 畑:葉菜類

ホウレンソウは11月から春まで長期の連続収穫を目指しています。
昨年生育が全体に進んだので、今年は少し遅らせました。
今回がメインの種播き。12月から1月に掛けての収穫が目標です。
例年より少し遅めの種播きとなりました。
すでに半月余り前に苦土石灰を全面に、緩効性肥料を70㎝程度の帯状に散布し耕耘しています。
種播き前に再度ロータリー耕耘し、畝の中心位置に目印線を付けます。


畝立ては管理機を使用。

逆転ローターで往復するとこのような畝になります。


鍬でならして、畝幅60㎝ほどのベットに仕上げます。


粘土質が強くごろ土になりやすいので、条件は良くありません。
品種はサカタのタネのクロノス。
葉色が濃く葉肉が厚い品種で、これまでもよく作っています。
我が家では専らバラ播き。小さい青いのが種ですが、これではよく分からないでしょう。


基本間引きはしないので薄播きにします。


種が見えなくなる程度に鍬で薄く覆土。


最後に切りわらを掛けます。
乾燥防止と強い雨に打たれるのを緩和するためです。


この後、灌水しました。
これは9月20日に播いたホウレンソウ。


品種はソロモン。
ソロモンは生育が早いので11月上旬から穫る予定ですが、どうでしょう。
これが9月末に播いたホウレンソウ。


品種はクロノス。11月末から12月にかけての収穫が目安。
この後、2回の種播きを予定しています。
当地では、9月中の種播きと10月末の種播きでは収穫までの日数が倍は違ってきます。


今年のキンモクセイは遅く揃いが良くない

2023年10月11日 | 

秋を香りで知らせてくれるのがキンモクセイ。
我が家のキンモクセイは大木で、季節を告げる花になっています。
大概香りを感じてからキンモクセイの開花を知るのが常です。
キンモクセイの開花には年次変化があるので毎年記録に留めています。
樹齢50年くらいにはなっていると思うのですが、定かでありません。
高さが二階建ての作業場の屋根を突き抜けるほどになってしまいました。


例年、我が家のキンモクセイは9月末から10月初めが普通。昨年はその範疇でした。
早い年はお彼岸の頃に満開になることがあります。一昨年がそうでした。
今年は全く逆。1週間から10日ほど遅れています。一昨年に比べると20日くらい違う。
この3年で開花期が大きく異なることになります。
キンモクセイの開花は気温が低いと開花は早まり、高いと遅くなると聞いています。
今年の猛暑を考えれば当然と言えるでしょうか。9月も雨が多かった割には気温は高かった。
大木なので遠くからでも香りを感じます。しかし、今年はそれほどでもありません。
香りも例年に比べると薄い気がします。
例年なら葉が見えなくなるほど無数に咲きますが、今年はそんな風には見えません。


まだ満開になっていないところがあり、日当たりが良いところほど遅く、少ないようです。


例年はこのように開花がバラつくことはありません。


日陰気味のところがむしろ早く数も多い。


この辺りは今が満開になっています。気温の微妙な違いでしょうか。


例年なら木全体がこのように沢山揃って満開になるのですが、今年は様相が違います。


根元の方はこんな風になっています。


ヒコバエも沢山生えて花を咲かせています。今年は整理をしないといけません。


こんなに木を高くすべきではなかったのですが、時すでに遅し。
毎年のように枝切りをして凌いでいます。ただ、この時期の我が家の風物詩と言えなくもない。
小生はキンモクセイの花や香りが特に好きでも嫌いでもありませんが、なければ寂しい気もします。
来客は異口同音に良い香りと言いますが、本音のところはどうなのでしょう。


冬至カボチャ用「雪化粧」を穫る

2023年10月10日 | 畑:果菜類

冬至カボチャに使う遅穫りのカボチャを収穫しました。
品種はサカタのタネの「雪化粧」。
7月1日に直播きしたもの。


半分は古種を使ったためか初期生育の悪い株があり、最後に残したのは5株。
干天が続き、葉は小振りで色も淡くなかなか勢いがつきませんでした。
蔓は半放任にし、実が留まるのを確認してから混んでいるところだけを整理しました。
今は葉がかなり傷んでしまいました。


気温が高すぎて着果には悲観的でしたが、辛うじて数個の着果を確認。
どういう訳かこの1株だけ8月15日頃に15、6節目に着きました。


さらに8月20日頃、20節くらいに3株着きました。


さらに数日遅れで1個。
その後は1個も着果しませんでした。
そもそも真夏に開花するこの作型は難しい。とりわけ今年の酷暑は厳しかったです。
健全な葉が少なくなってしまったのでもっと早く穫っても良かったのですが、ここまで畑に置きました。


サカタのタネでは、開花後50日で最高の品質になるとしています。
今年の気温を計算すると45日くらいには同等になり、日数は十分過ぎるくらいです。
ただ、後半は葉が傷んでしまったので同じようには扱えないかもしれません。
軸は褐変し、沢山ひび割れが出来ています。


この「雪化粧」は未熟のうちはほぼ純白ですが、完熟すると僅かに青みがかった灰色になります。
何度か作っている同じ白皮系の「白爵」は最後までほぼ純白です。
一斉に収穫しました。


近3年の遅穫りのカボチャの収穫は0個、3個、6個。
今年は結局1株1個で5個の収穫となりましたが、猛暑下で半分諦めていたので良しとします。
小さな1個以外は2~2.5㎏の比較的揃った果実でした。


「雪化粧」は極粉質の貯蔵性が極めて高い品種。
サカタのタネでは、1カ月程度の貯蔵で甘みが増し食味が最高になるとしています。
冬至カボチャが目的なので利用するのはさらに先になります。
これは「九重栗」カボチャの3番果


極粉質で未だホクホク、食べ頃です。
暫く美味しく食べられるでしょう。しかし、次第にホクホク感は衰え劣化してきます。


草花の水墨・墨彩画第2集

2023年10月09日 | 水墨画:草花

花を中心とした水墨・墨彩画第2集をフォトチャンネルに纏めました(表紙 グロリオサ)。

草花の水墨・墨彩画第2集

最初の草花の水墨・墨彩画集を纏めてから約3年が経ちます。
フォトチャンネルの制限枚数は100枚と言うことで、第2集は101枚目からスタート。
この度200枚目に到達した訳です。
出来の良くない画も多数ありますが、自己の記録としてブログにアップした順にそのまま纏めています。
ほとんど題名だけで、詳しい説明はしていません(左側の最新フォトチャンネル参照)。
主に季節ごとに、身近にあるものを描いているため同じ題材を繰り返し描くことも度々。
奇しくも最初と最後の1枚がコスモスでした。
ちょうど3年巡って季節が同じ頃になったようです。
これが最初の1枚(風に吹かれるコスモス)。


これが最後の1枚(秋桜)。


草花の画は描く機会も多いので枚数も増えやすいのですが、風景や菜果の画は100枚に達するのは大変です。
次回、画集に纏まるまでには暫く期間を要するでしょう。

今年のメインの甘柿は成り方が異常

2023年10月08日 | 畑:果実類

これが我が家のメインの甘柿。当地では通称「五十匁(ごじゅうめ)」。


今年は色付くのが意外に遅く、穫り始めたばかりです。
樹齢は正確ではありませんが、50年くらいになると思います。
家の入り口にあるので、大きくなり過ぎないよう剪定は必ず行っています。
そのため、幹周りはかなり太くなっているもののそれほど高くはなっていません。
あとは摘果などもせず、ほぼ放任です。
一昨年は大豊作で昨年は成りがイマイチ。ただ昨年は果実が大きく悪くありませんでした。
隔年結果の原則で言うと今年は表年に当ります。
春は異常なくらい花が着きました。しかし、落花は多く葉が例年になく小さい。
その後の落果も多く、結果的に全体の成りはあまり良くありません。
と言うか、成り方のバランスが悪く異常です。


このように成るところには固まって異常なくらい着いています。


色付きが遅いところも同様。

こんな成り方です。


一方、成らないところはごく少ない。


例年、多少はこのようなことはありますが、これほど極端なのは滅多にありません。


この柿は渋の抜けるのが早く、青味が残っていても大概渋は抜けています。
しかし、甘味が十分乗り硬さも適度になるのは全体に色付いてからです。
まだまだ青味の残っている果実が多く、ピークは10日後くらいでしょうか。
すでに真っ赤になっている中央の2個は熟し柿。


穫り遅れたのではなく最初から軟らかく食べられません。今年は多い。気温が高いからだと思います。
少し穫ってみました。
綺麗な円形ではなく、頭に浅い十字の条が入ります。姿が良いとは言えません。


「ごじゅうめ」は通称。漢字なら五十目でも良いのかもしれません。
しかし、出所はおそらく五十匁。
正確に読めば「ごじゅうもんめ」です。なので公に認知されている訳ではありません。
小生の当て字と言われてもやむを得ないところではあります。
この「五十匁」と言う甘柿は、この辺りでは最も多く作られている在来種。
尺貫法で五十匁は200g弱。正確には187.5gです。
通常は名前のとおりの大きさになります。
しかし、今年は成り方が変で、やや小さいようです。
剥いてみました。


ゴマが沢山入るのが特徴で甘味が強い。渋が抜けないことは殆どありません。
今年の柿はゴマが特段に多い。


ゴマが多いからと言って甘味が強いとは限らないかもしれませんが、確実に渋が抜けている証明にはなります。
「富有」や「次郎」など有名品種は当地では全く渋は抜けません。
小生も大丈夫と言われた品種を植えたことがありますが、結局半渋で駄目でした。
やはり先人が定着させた在来種に優るものなしです。
我が家にはほかに甘柿が3種あり、熟期も成りも異なります。


夏秋キュウリは2年連続で収穫100日以上を達成

2023年10月07日 | 畑:果菜類

夏秋キュウリは植付けてから4ヵ月半余り、6月20日頃から収穫を開始しました。
すでに目標の収穫日数100日をクリア、2年連続での目標達成となりました。
現在の姿は昨年より傷みが少ない。安定して穫れています。
品種は2年目になる「OS交配ニーナ」。
この品種は間違いなく多収品種と言えます。
主枝、側枝と殆ど100%の節成り、さすがに今年の猛暑では多少飛んでいるかも知れませんが。
9月中旬までは摘果をしていましたが、その後は極端な奇形果以外はしていません。
今は枯れ葉の整理もしていないため、ネットの内側から見るとこのとおり。


ここまでくれば見てくれは気にしないことに。しかし、実は成っています。


外側から見るとこのとおりで、特にこの角度からは良さそうに見えます。


反対方向から。


横から見ると、さすがにネット全体が青々と言う訳にはいきません。
しかし、近年では最も姿が良い。勢いを保っています。


結局、べと病と褐斑病は完全には止まらなかったものの致命傷にはなりませんでした。
孫蔓の新葉は依然伸び続けています。
孫蔓は基本放任としていますが、混みすぎになりました。ひ孫蔓もあります。


できるだけネットに這うよう誘引してきましたが、絡みつくほどになったところがあります。
結果的には半分くらいを摘芯して良かったようです。
しかし、その時点の判断はとても難しい。逆に樹勢を弱める結果になりかねないからです。
7月早々から最盛期となり、以来多少の波はあったものの大きな成り疲れも見せず穫れ続けてきました。
思うに、干天を耐えることが出来たのは畝作りの効果が大きかったのではないでしょうか。
また、後半に入って雨もあり、追肥がうまく効いてきたようです。
現在の管理は垂れそうな蔓を適当にネットに誘引するくらいのもの。
近年では昨年が最もよく穫れましたが、今年はそれを上回っています。
こちらは遅穫り用の夏秋キュウリ。


あくまで早植えのキュウリを補完するものです。
7月12日に直播き。近年早くから穫れることが多く、例年より遅らせました。
品種は馴染みの店に希望の品種がなく「夏すずみ」を選択。
干天で日中萎れることが続き、当初から勢いが悪かった。
それでも今年は芯焼けや葉焼けは発生しませんでした。
しかし、2、3本の子蔓が長く伸びただけで側枝の出が甚だ悪い。べと病、褐斑病も出ています。


株間が80㎝と広いこともあり、未だネット全体に茂っていません。
そもそも高温期のこの作型は徒長しやすく雌花が着きにくいのですが、今年は特に良くない。


支柱の頂点に達したところでピンチ、多少蔓を誘引する程度で半放任です。
収穫した果実。右が早い方のキュウリ、左が遅い方のキュウリ。大分違いがあります。


キュウリはまだしばらく穫れ続けるでしょう。
この後はほぼ成り行きに任せ、後作の関係で10月20日頃には強制終了します。
しばらく収穫100日以上の目標を達成できずにいましたが、2年連続で達成。
今年の株当たりの収穫量は昨年を上回り、おそらく過去最高。
助っ人は大量に塩漬け。さすがに処分には苦労したようです。
しかし、後半はキュウリの価格も上昇、他に配っても嫌がられなかったと思います。


ダイコンは3回に播き最後のダイコンに追肥と土寄せ

2023年10月06日 | 畑:根菜類

今年の秋冬ダイコンについては、まだ一度も記していません。
ここまでの経緯を簡単に整理しておきます。
最初に種を播いたのが8月20日。その後ほぼ1週間おきに2度播き、計3回。
品種は何れも「耐病総太り」。
今年は気温が高く、例年太りすぎの傾向にあるため若干遅らせました。
最後に種を播いたダイコンは冬囲いになる予定でしたが、9月になって異常事態が発覚。
最初に播いたダイコンがシンクイムシ(ハイマダラノメイガ)で壊滅状態に。
急遽播き直しすることとなりました。
全て引く抜き処分した跡に管理機で耕耘し、軽く畝立てして9月11日に種を播きました。
当地のダイコンの種播きの晩限ギリギリです。
これがそのダイコンで、発芽や生育はまずまず、間引きは終え1本立てになっています。


これの前に播いているダイコンはすでに追肥土寄せは終えており、これが最後の追肥と土寄せです。
畝の両側に速効性の肥料を施します。


逆転ローターで土を上げます。


葉に掛からないようあまり跳ね上がらないようにします。


クワを使って土を根元までしっかり寄せます。


追肥、土寄せは完了です。


晩限の種播きとなりましたが、主に冬囲い用になるので間に合ってくれるでしょう。
これが実質1回目の種播きとなったダイコン。


1ヵ月以上経ち、順調のように見えます。


シンクイムシの発生に気付いてから薬剤を散布。こちらは被害は殆どありません。
これが実質2回目となったダイコン。


まずまずの生育です。


残念ながら今年は出だしに躓いてしまいました。
穫り始めが遅れるのはしょうがないとしても、支障ない程度に挽回してくれることを期待です。


今年は例年と少々違う周囲の花々

2023年10月05日 | 

今どきに咲いている周囲の花々を撮ってみました。
ここ数日の間に撮ったものですが、例年と少々違いがあるので記録に留めます。
まずはコスモス。


年々咲くのが早くなっているような印象があり、咲き始めて2ヵ月くらいになります。
我が家の育苗ハウス前ですが、今年は少ない。
9月は雨が多く、終りが早そう。種類は4種類。
薄いピンク。


濃いピンク。


濃い赤。


白。


ケイトウ。


畑の一角にあり、咲き始まってすでに2ヵ月くらい。


彼岸の墓参り用などに使った残りもの。かなり大きくなっています。
ハナトラノオ。


早いところは終り加減で、例年並のようです。


タマスダレ。


可愛い清楚な白い花。9月半ばから咲きはじめ今が見頃、例年より少し遅いか。


キキョウ。


一旦終わったかに見えながらわき芽が次々と出てきます。
まだ蕾が残っています。


ヒガンバナ。


石垣の側にあります。植えたわけではありません。
今年は1週間から10日遅い。
気温が高すぎたからでしょう。ここ石垣の側はより気温が高くなります。


近くの路傍のヒガンバナ。


かつて野ネズミやモグラ除けに土手や畦に植えるのがはやり、いつの間にか自然に定着したようです。
別名は曼珠沙華。幽霊花や死人花とも言われ、小生は墓場の花のイメージが拭いきれません。
しかし、近年方々で群生化して作られ、ブログにも多数アップされていることからすると、最近は拘らないのでしょう。
ハギ。


ミヤギノハギは当県の県花です。


これは天然のハギ。ミヤギノハギで間違いないと思います。


次第に群生化してきました。今年は見応えがあります。


北向きにありますが、例年より若干遅いようです。


分らないのがこのクンシラン。


春に我が家の玄関で咲いた鉢を助っ人が庭の一角、日陰になるところに置いたもの。
今どきに咲くのは初めて見ました。


これはウメモドキ。


花ではなく実ですが、今年は極端に少ない。例年は沢山着きます。これでは愉しめません。


昨年は今頃に咲いていたダリアは咲く気配がありません。
アルストロメリアは終了したようです。
今年の異常な高温と干ばつ傾向、一転して9月の多雨は花々にも影響を与えたようです。


冬キャベツに追肥と土寄せをする

2023年10月04日 | 畑:葉菜類

冬キャベツに追肥と土寄せをしました。
植付けて1ヵ月余。まずまずの生育と言っていいでしょう。


品種は、トーホク種苗の「寒玉キャベツ」。ここ数年この品種です。
厳寒期に雪が被れば雪中甘藍になります。
大玉になるのが魅力なのですが、欠点は茎葉にやや締まりがないこと。
外葉が大きく下葉が少し垂れぎみになるのが気になります。


機械作業をするのに丁度いいタイミングです。
土は少し湿気っていますが、これより大きくなると機械が入りにくくなります。
土寄せの前に追肥。畦の両側に速効性の肥料をばら撒きます。


管理機を使用し、逆転ローターで土寄せ。


葉に土が被らないようあまり撥ね上げないようにしました。


今回は葉を傷めることもなくスムーズに出来ました。ただ根元までは土が寄りません。


鍬で根元までしっかり土を寄せます。


土寄せ完了です。


冬キャベツは真冬から春先までの収穫なので急ぎません。じっくり生長してもらえればよい。
こちらは秋キャベツ。トーホク種苗の2品種。
右が「あまいキャベツ愛心(あいごころ)」。左が「あまいキャベツあまみさき」。


追肥土寄せをして間もなく1ヵ月。大きく生長し結球が進んでいます。
一部芯止まりが発生。シンクイムシ(ハイマダラノメイガ)の被害と思われます。
これが最も早い「あまいキャベツ愛心」。すでに半結球にまでなってきました。


このように腐敗株を抜き取った欠株が出ています。まだ増えそうな気配。
10月になっても夏日続き。異常な高温にはどこまでも悩まされます。


今年のイチジク「蓬莱柿」は早い

2023年10月03日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」が穫れ始めました。
我が家でこの「蓬莱柿」が穫れるのは遅く、過去には10月下旬からようやく穫れ始めたこともあります。
今年は気温が高いので早まるかもしれないと思いましたが、9月中は青く硬いままに見えていました。、
昨年、一昨年と比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めたので、今年も同じ頃かと思っていました。
ところが、行ってみると早いものはこんな状態に。


この「蓬莱柿」は昔からあった在来種が枯れてしまったため10年ほど前に新植したもの。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関の調査で「ブルンスウィック」という品種と分っています。
「蓬莱柿」は在来種より1ヵ月ほど遅い秋果専用の晩生種でした。
8月上旬にかなり思い切って枝の整理と摘芯を行いました。
光線の透過が良くなったので多少は成熟の促進に役立ったと思っています。
それでも、摘芯したところからはわき芽がかなり伸びています。


この手前の2本は旺盛すぎると見えて果実の成熟が遅いようです。穫れそうな果実はありません。


この木が沢山熟していました。外からはよく見えません。


中に入ると割れてしまった果実が見えます。


見ると樹がカミキリムシにやられています。それで樹勢に影響して成熟が早まった可能性もあります。
木くずを出しているのがカミキリムシの被害。対応策を考えないといけません。


やはり樹勢の強弱が果実の肥大や成熟の早晩に影響するのでしょう。
最近は頻繁に雨が降るため、果実がパックリ割れてしまったようです。
2、3日前にしっかり見るべきでした。特に穫り始めは油断は禁物。
それでも汚れがないものが殆ど。即食べる分にはまだ大丈夫そうです。

こちらの木も穫り遅れでした。


穫るのは果実の頭が割れ始まった頃にしていますが、これではさすがに遅すぎ。
このくらいまでが何時もの目安です。


今回穫った分。静かに持ち帰りました。


初収穫にしては大半が穫り遅れで、9月末に収穫可能なものがあったようです。
即刻食すものと2、3日は持ちそうなものとに分けて撮ってみました。


昔からあった在来種は果実が小さく皮も剥きにくい。
味も薄いためあまり生食にはせず、専ら甘露煮にします。好んで食べるのは女性が多い。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
一方、この「蓬莱柿」は熟すと皮がするっと簡単に剥け、そのまま生食にしやすい。
甘さも適度で、小生にも美味しく食べられます。
甘露煮にするなら別ですが、若穫りは味が乗りません。
自家用には少し割れたくらいが完熟しており、美味しい。
さすがに今回は完全に穫り遅れでしたが、助っ人にも知らせこれからは適熟で穫るようにします。


水墨画「秋桜」

2023年10月02日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

秋になると何処にでも見かけるコスモス。
今は真夏からごく普通に咲いていますが、秋で連想する花の上位にランクインすることでしょう。
やはり秋になると描いてみたくなる花です。
今や、秋桜であまり違和感なくコスモスと読まれています。
これは、言わずと知れたさだまさし作詞作曲、山口百恵が歌う「秋桜」が発端とされます。
大ヒットし、幾人かカバーもしているので老若男女に定着したのでしょう。
しかし、当地では当時から秋桜と言う人は多くいました。特に小生の上の世代では秋桜がごく普通。
もちろん、コスモスではなくそのまま「あきざくら」です。
「あきざくら」には日本的な響きがあり風情が感じられます。
今、トンボが沢山飛んでいるので一緒に入れてみました。