里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のイチジク「蓬莱柿」は早い

2023年10月03日 | 畑:果実類

イチジク「蓬莱柿(ほうらいし)」が穫れ始めました。
我が家でこの「蓬莱柿」が穫れるのは遅く、過去には10月下旬からようやく穫れ始めたこともあります。
今年は気温が高いので早まるかもしれないと思いましたが、9月中は青く硬いままに見えていました。、
昨年、一昨年と比較的早く10月5、6日頃から穫れ始めたので、今年も同じ頃かと思っていました。
ところが、行ってみると早いものはこんな状態に。


この「蓬莱柿」は昔からあった在来種が枯れてしまったため10年ほど前に新植したもの。
当地で昔から作られてきた在来種は、県の試験研究機関の調査で「ブルンスウィック」という品種と分っています。
「蓬莱柿」は在来種より1ヵ月ほど遅い秋果専用の晩生種でした。
8月上旬にかなり思い切って枝の整理と摘芯を行いました。
光線の透過が良くなったので多少は成熟の促進に役立ったと思っています。
それでも、摘芯したところからはわき芽がかなり伸びています。


この手前の2本は旺盛すぎると見えて果実の成熟が遅いようです。穫れそうな果実はありません。


この木が沢山熟していました。外からはよく見えません。


中に入ると割れてしまった果実が見えます。


見ると樹がカミキリムシにやられています。それで樹勢に影響して成熟が早まった可能性もあります。
木くずを出しているのがカミキリムシの被害。対応策を考えないといけません。


やはり樹勢の強弱が果実の肥大や成熟の早晩に影響するのでしょう。
最近は頻繁に雨が降るため、果実がパックリ割れてしまったようです。
2、3日前にしっかり見るべきでした。特に穫り始めは油断は禁物。
それでも汚れがないものが殆ど。即食べる分にはまだ大丈夫そうです。

こちらの木も穫り遅れでした。


穫るのは果実の頭が割れ始まった頃にしていますが、これではさすがに遅すぎ。
このくらいまでが何時もの目安です。


今回穫った分。静かに持ち帰りました。


初収穫にしては大半が穫り遅れで、9月末に収穫可能なものがあったようです。
即刻食すものと2、3日は持ちそうなものとに分けて撮ってみました。


昔からあった在来種は果実が小さく皮も剥きにくい。
味も薄いためあまり生食にはせず、専ら甘露煮にします。好んで食べるのは女性が多い。
小生はこの甘露煮が得意ではありません。
一方、この「蓬莱柿」は熟すと皮がするっと簡単に剥け、そのまま生食にしやすい。
甘さも適度で、小生にも美味しく食べられます。
甘露煮にするなら別ですが、若穫りは味が乗りません。
自家用には少し割れたくらいが完熟しており、美味しい。
さすがに今回は完全に穫り遅れでしたが、助っ人にも知らせこれからは適熟で穫るようにします。