里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

蔓なしサヤインゲン「さつきみどり2号」と「スーパーショット」

2023年07月10日 | 畑:豆類

蔓なしサヤインゲンが収穫盛りです。
4月28日に我流の省力直播きしたもの。
強風で傷められダメになったものも若干あります。そこで前回記したように簡易な支柱をして倒伏を防いでいます


これで収穫もしやすくなりました。
また、枯れた下葉を整理し、莢が見やすくなるようにしています。
7月早々から穫り始め、一挙に盛りとなりました。
僅かに早めに穫り始めたのがこちらの「さつきみどり2号」


タキイ種苗の品種で、今や蔓なしサヤインゲンでは古典的な品種となりました。
ほぼ2本立てになっています。上から見ると葉が茂っているため莢は見にくい。
横から見るとこのようになっています。


蔓なしサヤインゲンは一挙に成り込むのが特徴ですが、この品種は特に顕著。
葉を少しかき分けてみると。


数日前がピークだったようで、猛烈にぶら下がっていました。
今は大分少なくなっていますが、それでもこのくらい成っています。


こちらがカネコ種苗の「スーパーショット」。今年3年目になります。


「さつきみどり2号」より僅かに遅いようです。
「さつきみどり2号」ほどの一挙の成り込みではなく、多少ピークがなだらかな印象です。


ぶら下がっている莢の数は凄い。


この品種の特徴は綺麗な莢の姿。莢の色も濃い。曲がりが少なくストレートで収穫もしやすい。


いずれにしても、蔓なしサヤインゲンの収穫は太く短くが特徴。次の蔓ありサヤインゲンに繋げる役割です。
これが蔓ありサヤインゲン。順調のようです。


助っ人が穫った蔓なしサヤインゲン。半分を置いていきました。
左が「さつきみどり2号」、右が「スーパーショット」。


分りやすく少なくして並べてみると、姿の違いが一目瞭然です。


「さつきみどり2号」は蔓ありのケンタッキーワンダーに似たタイプ。我が家では昔から作っています。
ケンタッキーワンダー型は莢が長く少々ごつごつし曲がりがあってドジョウインゲンとか尺五寸とか言われます。当地の方言では親子ササゲや親孝行ササゲ。
「さつきみどり2号」はケンタッキーワンダーを少し小型にしたような姿で、当地方では馴染みやすい。
「スーパーショット」は曲がりが少なく、ストレートの綺麗な姿で色も濃い。
しかし、一見硬そうに見えます。
穫るのも調製するのも楽なので出荷する際は有利に感じるかもしれません。
見た目ではこちらに軍配を上げる人が多いと思います。
現在、多く出荷されている品種は何れも規格が揃うこちらのタイプが主流になっているのも頷けるでしょう。
さて、食味となるとどうでしょうか。
サヤインゲンの用途というと煮物、揚げ物、和え物など何れも美味しいですが、シンプルに味わうならやはりお浸し。
率直に言えば「さつきみどり2号」に軍配です。「スーパーショット」はやや硬い。
しかし、これは慣れもあり、ゆで加減にもあります。この2種に食味で差をつける人は多分少ないでしょう。
むしろ先入観のない人は「スーパーショット」が使いやすいと感じるかもしれません。
平莢と丸莢となると相当に違いがありますが、同じ丸莢ではその違いは微妙と言えます。
過日、ume724さんが丸莢のサヤインゲンの蔓ありと蔓なしについて興味ある投稿をされておられました。
蔓ありサヤインゲンについては収穫時期になったら記したいと思います。