里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

寒河江から山形へ

2023年07月26日 | 小旅

山形県二日目は、宿泊した湯野浜温泉のホテルから山形自動車道、月山新道を東に、寄り道をせず寒河江市の慈恩寺へ。
豪壮な山門です。


これまで何度か側を通りながら寄らずにおり、今回初めて訪ねます。
広い境内に多くの建造物。









天平18年(746年)聖武天皇の勅命によりインドの婆羅門僧正の開山という古刹。
平成26年度には約45haの広大な慈恩寺旧境内一帯が国史跡に指定されています。
当寺院は法相宗に始まり、天台宗・真言宗・時宗・禅宗等多様な宗派が入り混じっていたと言います。
その後、昭和27年に「天台真言両宗慈恩寺派」となり、昭和47年「慈恩宗大本山慈恩寺」として独立し現在に至っています。
建造物や仏像など国重文も多く、さすがの大寺院です。
本堂は改修工事中でした。


近くの道の駅「寒河江チェリーランド」へ。


おそらく山形県では一番知名度の高い道の駅でしょう。

これまでも度々立ち寄っています。
山形の特産品が揃う物産センターとして、道の駅になる前から多くの客で賑わっていました。


山形市へ。実はこれまであまり市内を見たことがありません。
霞城公園へ。
復元された二の丸の正門に当たる東大手門。



霞城公園は山形城跡を整備した都市公園で、国の史跡指定を受けています。


櫓門。

公園には第11代城主最上義光公の勇壮な像が建てられています。


最上家と当県伊達家は極めて縁が深く、最上義光公の妹義姫が伊達政宗の母親です。
時に敵対、時に同盟、かの最高視聴率を記録した大河「独眼竜政宗」で最上義光兄妹は少々ダーティなイメージで描かれています。
演じた原田芳雄と岩下志麻は強烈な印象を残しました。しかし、あれはあくまでドラマで真偽のほどは不明。
広い領地を治めた義光公は名君だったに違いありません。
しかし、最上家はお家騒動で義光公亡きあと改易の憂き目に遭い衰退しました。
すぐ側にある山形美術館。


以前から訪れたいと思っていました。立派な建物でびっくりしました。
地方で財団法人の運営は珍しい。
正面ロビーの中央にロダンのブロンズ像。


奥にピカソの絵とはいきなり度肝を抜かれます。


偶然、遠藤彰子特別展が開催されていました。珍しく撮影可です。
500号などの超大作が多数。但し、小生の好みとは異なります。


常設のコレクション(長谷川、吉野石膏、服部) 展示が凄い。こちらは撮影不可でした。
日本美術は重文の与謝蕪村「奥の細道図屏風」はじめ松尾芭蕉の俳句短冊、横山華山の屏風絵などが展示されており見応え十分。
英一蝶、池大雅、富岡鉄斎など知名度の高い名が並びます。
西洋近代絵画もユトリロ、シャガール、ミレー、マネ、モネ、ルノワール、マティス、ピカソなど誰もが知る名前がズラリ。
これが常設とは驚きです。寄った甲斐がありました。
入れ替えもあるでしょうからぜひ再訪したいもの。今回、博物館までは足を運べませんでした。
この後、蔵王に向かいましたが、それは明日にします。