そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

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  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

2015年 徒歩の旅 第56日  根室市・「ライダーハウス インディアンサマー」へ

2016年05月25日 | 2015年太平洋側の旅-後半
2015年5月26日(火) 曇のち雨 (根室市・JR厚床駅
              ~根室市・「ライダーハウス インディアンサマー」)




ホーム待合室の夜は相変わらず寒かったが、大きな北斗七星をはじめ星が降るようだった。ダウンジャケットを2枚重ね着してしのいだ。


4時、出発。コンビニで、おにぎりと菓子パンを買い、「野菜1日これ一本」を飲んで、今日も国道44号線(根釧国道)を行く。


4時50分、防雪柵の横を通る。こうした柵は、場所によっては、防雪、防風の他に、シカ対策も兼ねている感じ。




5時30分、はじめ晴れて涼しく、快適な歩行と思いきや、徐々に後方から雲が追いかけてきて、6時ごろには全天曇となった。道東の天気は、釧路が基準なので、根室に近づくとちょっと異なる。今日の予報は曇のち雨。


5時45分、道路わきに、車にはねられたのか、キタキツネの死がいがあり、


接近すると、群がっていたカラスが電線の上に逃げて、こちらが通り過ぎるのを待っている。あちこちにシカよけのネットが張ってあり、路面には「シカ注意」と書かれている。


6時5分、今度は道路横のくぼみの中に、エゾシカの死がいあり。おそらくネットを飛び越えて車道に出て、今度はネットがあるために林の中へ戻れずに、車にはねられたのだろうと思う。


同様に、接近すると、群がっていたカラスは電線の上にて通過待ち。


カラスは好きではないが、これも自然の摂理で、物質代謝というか、質料変換というか、輪廻というか。

6時25分、新酪農展望台へ。




こちらの展望台は、10mの高さ。上ってみると、てっぺんに案内表示板。


緑の牧草地が眼下に広がる。空気が湿っていて遠望はきかず、知床方面はよく見えなかった。




6時40分、シカ対策ネットと路面の表示。今日のルートは、昨日と違いカーブが多く、気分がまぎれるので、めげる気持ちが少ない。


こちらは、シカ用のネット出入り口。先ほどの死がいのようなケースがないように。


7時、エンレイソウあり。




7時15分、「別当賀川さけ・ます捕獲場」入口。


7時30分、別当賀川。上流側。


下流、河口方面。


別当賀橋。


7時50分、「野生動物の飛び出しに注意願います」。


8時、「シカ 飛び出し 注意!!」


8時10分、「道の駅 スワン44ねむろ」にて小休止。「11時オープン、15時30分クローズ」という張り紙がある、4時間半しか開いていないレストランである。まぁ、周囲を見渡せばむべなるかな。






展望台より風蓮湖。






ここは「野付風蓮道立自然公園」。


8時30分、「この先 エゾシカ 横断注意」。


8時35分、「シカの飛び出し 注意」。


8時55分、第一東梅川にかかる東梅橋からの風蓮湖。対岸は春国岱(しゅんくにたい)。


風蓮湖南端の湿地帯。




9時20分、「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」を20分ほど見学。








望遠鏡でのぞかせてもらったが、あいにく水鳥はとらえられず。さっき湿地帯を通った時にはあんなにいたのに。

貰ったパンフレット「野鳥の楽園 東北海道バードウォッチングガイド」。










「風蓮湖・春国岱 花・鳥カレンダー」。




一山越えて、


9時50分、温根沼(おんねとう)大橋。


橋の手前の湿原に、キタキツネ。




温根沼では漁をしていた。




10時、温根沼。


10時30分、根室市街まであと8㎞。柱の下部にはロシア語の表示。


11時10分、草原の先は根室水道。


13時、JR根室駅入口。




13時5分、JR根室駅にて小休止。観光案内所などをのぞいたりした。




根室市街のマップと根室半島の案内をいただいた。




(右下拡大)


13時20分、「ニューモンブラン」にて「元祖 エスカロップ」を食べた。1963年にここのシェフが考案したのだそうだ。バターご飯に薄切りトンカツをのせてデミグラスソースをかけたもの。女主人は「エスカー」と呼んでいた。根室のご当地料理。




13時40分、根室市役所。


14時、今日の宿、「ライダーハウス インディアンサマー」到着。宿泊、条件付き無料。すなわち、併設しているノサップ通商で、花咲ガニ(1300円)を買うと無料、ということ。根室といえば花咲ガニで、自宅と知人に発送してもらったので、宿代は2泊とも無料になった。


まだシーズン前なので、利用者は小生一人。


夕方から雨が降り出した。女将さんは明日の天気は雨の予報だと。でも、ここまで来たらもう雨だろうが霧だろうが、納沙布岬まで行くしかなかろう。

部屋に貼ってあったポスター。根室に関係した人々。松浦武四郎、ラクスマン、高田屋嘉兵衛、リンドバーグ。前の3人はわかったが、リンドバーグは、飛行艇で世界一周中に根室港に寄港したのだそうだ。



2015年 第56日(佐多岬より118日)

歩数  54795歩    (佐多岬より累計  6060344歩)
距離  34.5㎞     (佐多岬より累計  4037.5㎞)
費用  2791円     (佐多岬より累計  538715円)


別当賀橋にいくつも掲げられていた黄色い幟旗は、道東に生息するシマフクロウやエゾフクロウが、夜間、川辺で狩りをする際に車にぶつかる事故を防止するため、だそうだ。

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