5月4日(日) 晴のち曇 (「ゆうひパーク三隅」~浜田市 「石見海浜公園キャンプ場」)
5時、起床。一昨日、昨日と約40キロ以上歩いて来たので、今日の石見海浜公園キャンプ場までの距離は余裕に感じられ、朝少しのんびりする。
道の駅の洗面所で歯を磨いていると呼ぶ声がし、振り向くとBさんが自販機の傍にいた。そこでテント泊だったとの話。どうしたのですかと尋ねると、夕べは宿泊予定の荒磯館はじめことごとく断られてしまい、夜8時過ぎにここに到着したとのこと。どうやら連休と、さらに工事関係者が大量に入ってきたのが重なってしまったためらしい。今日の行程を石見海浜公園までと一応決めて、あとはお互いの歩行ペースを考え、自主行動で行きましょうということになった。
6時45分、出発。朝の海はとてもおだやかである。
これから行く方向に鉄路が伸びている。海岸線を走るディーゼル車の線路は、電線もなくすっきりと美しい。
7時、折居駅でちょうどやってきたJR山陰本線の写真を撮る。
8時、このあたりも農作業の真っ最中である。
8時20分、周布(すふ)駅を通過。
8時40分~55分、コンビニで買い物と朝食。牛乳、鮭弁当。コンビニ弁当は、この旅ではじめてのこと。中に食事ができるコーナーがあり、ゆっくり食べることができた。旅人には、とても助かるいいアイデアで、もっと普及して欲しいところだ。
9時15分、海を離れ、やや高台に上ったところで、浜田港方面を遠望する。
9時20分~9時50分、結露に濡れたテント干し休憩。後で考えたら、テント干しに30分もかける必要があったかどうか、今日は時間に余裕があるのだから、石見海浜公園に着いてからそこで干せばよかった。しかし、休憩中に山陰本線のディーゼル車が通過し、写真を撮ることができたのは収穫であった。
10時、西浜田駅通過。
大型連休中なので車が多い。三重ナンバーの車もある。
10時25分、時間の余裕もあるので、国道9号線を離れて浜田港から市街地方面へ行ってみることにする。浜田は山登りにとっては、ラジオの気象通報でお馴染みの地。初めてなのになんとなく親しみを感じてしまう。
10時30分、コンビニで、飲むヨーグルトを買う。
10時40分、浜田漁港と浜田マリン大橋。
11時10分~35分、浜田城跡見学。
浜田城山は、案内板によると、万葉歌人の柿本人麻呂の終焉の地といわれているそうである。人麻呂辞世の一首、
「鴨山の岩根し枕(ま)けるわれをかも 知らにと妹が待ちつつあらむ」
と、妻の歌二首、
「今日今日とわが待つ君は 石川の貝に交りてありといはずや」
「直(ただ)の逢ひは逢ひかつましじ 石川に雲立ち渡れ 見つつ偲はむ」
が紹介されてある。
緑の木陰を城山の広場へと上って行く。
護国神社がある。
神社の境内には、島根県生まれの島村抱月の文学碑。「在るがまゝの現實に即して全的存在の意義を髣髴す 観照の世界也 味に徹したる人生也 此の心境を藝術といふ」とある。
また、日清戦争で、敵の弾を受けてもラッパを放さなかった地元浜田歩兵第21連隊所属のラッパ手・木口小平像。
ノモンハン事件の戦没者の慰霊碑などもある。
11時45分、スーパードラッグで、カロリーメイト2個を買う。
11時55分、山陰本線車庫横を通過する。
12時30分、国道9号線に合流。
12時50分、下府(しもこう)駅通過。
13時20分、コンビニで買い物をしていた自転車の若者と話をする。彼は「一期一会」という旗をリュックに挿して背負っており、こちらも銀マットを背負っているので、お互い旅人同士の親近感の如きものをいだいたということか。彼は、大阪から、淡路島、四国、九州、沖縄、九州へ戻り、山陰へと、途中で働いたりしつつ回って来、旅は8ヶ月目とのこと。こちらも自己紹介で、鹿児島から北海道を目指して歩いており今日で24日目、ということを話すと、「おれよりもすごいよ」と驚いていた。「いや、君の方がすごいよ」などと言いつつ、お互いに頑張ろうと握手をして別れた。別れ際に彼が、左手の親指を立てて挨拶を送ったので、こちらも「グッドラック」と呼びかけた。
連休中なので、9号線はずっと混雑しており、一部で渋滞もしていた。広島、大阪、神戸、岡山などのナンバーの乗用車もあった。また、バイクのグループも多数見かけた。キャンプの装備を後ろに付けたバイクもかなり見かけた。
13時45分、石見海浜公園入口。
事務センターで受付を済ませて、広々とした「キャンプ村」へ。
ここにテント設営を決定。
14時、設営完了。
その後周囲を見て回ったが、Bさんは見つからなかった。衣類などを洗濯し、ゆっくりする。ここは、立派な施設なのにテント場使用料は無料。こういう施設がもっと増えることを切望する。
夕刻、あたりを散策。昼間の賑わいはなく、広くきれいな砂浜は静かだった。
公園西端の赤鼻方面。
しかし、雲が出てきたため、残念ながら期待していた夕日を見ることはできなかった。天気は下り坂のようだ。
経費 1,094円 累計 82,552円
歩数 37,991歩 累計 1,126,057歩
距離 25km 累計 721km
(途中から当ブログにこられた方は、右バー「最新コメント」欄の「◎はじまり◎/ブログを始めました」をクリックして旅のはじめのページに飛び、「次の記事」へと進みつつ、徒歩の旅をお楽しみください。--管理人より)
5時、起床。一昨日、昨日と約40キロ以上歩いて来たので、今日の石見海浜公園キャンプ場までの距離は余裕に感じられ、朝少しのんびりする。
道の駅の洗面所で歯を磨いていると呼ぶ声がし、振り向くとBさんが自販機の傍にいた。そこでテント泊だったとの話。どうしたのですかと尋ねると、夕べは宿泊予定の荒磯館はじめことごとく断られてしまい、夜8時過ぎにここに到着したとのこと。どうやら連休と、さらに工事関係者が大量に入ってきたのが重なってしまったためらしい。今日の行程を石見海浜公園までと一応決めて、あとはお互いの歩行ペースを考え、自主行動で行きましょうということになった。
6時45分、出発。朝の海はとてもおだやかである。
これから行く方向に鉄路が伸びている。海岸線を走るディーゼル車の線路は、電線もなくすっきりと美しい。
7時、折居駅でちょうどやってきたJR山陰本線の写真を撮る。
8時、このあたりも農作業の真っ最中である。
8時20分、周布(すふ)駅を通過。
8時40分~55分、コンビニで買い物と朝食。牛乳、鮭弁当。コンビニ弁当は、この旅ではじめてのこと。中に食事ができるコーナーがあり、ゆっくり食べることができた。旅人には、とても助かるいいアイデアで、もっと普及して欲しいところだ。
9時15分、海を離れ、やや高台に上ったところで、浜田港方面を遠望する。
9時20分~9時50分、結露に濡れたテント干し休憩。後で考えたら、テント干しに30分もかける必要があったかどうか、今日は時間に余裕があるのだから、石見海浜公園に着いてからそこで干せばよかった。しかし、休憩中に山陰本線のディーゼル車が通過し、写真を撮ることができたのは収穫であった。
10時、西浜田駅通過。
大型連休中なので車が多い。三重ナンバーの車もある。
10時25分、時間の余裕もあるので、国道9号線を離れて浜田港から市街地方面へ行ってみることにする。浜田は山登りにとっては、ラジオの気象通報でお馴染みの地。初めてなのになんとなく親しみを感じてしまう。
10時30分、コンビニで、飲むヨーグルトを買う。
10時40分、浜田漁港と浜田マリン大橋。
11時10分~35分、浜田城跡見学。
浜田城山は、案内板によると、万葉歌人の柿本人麻呂の終焉の地といわれているそうである。人麻呂辞世の一首、
「鴨山の岩根し枕(ま)けるわれをかも 知らにと妹が待ちつつあらむ」
と、妻の歌二首、
「今日今日とわが待つ君は 石川の貝に交りてありといはずや」
「直(ただ)の逢ひは逢ひかつましじ 石川に雲立ち渡れ 見つつ偲はむ」
が紹介されてある。
緑の木陰を城山の広場へと上って行く。
護国神社がある。
神社の境内には、島根県生まれの島村抱月の文学碑。「在るがまゝの現實に即して全的存在の意義を髣髴す 観照の世界也 味に徹したる人生也 此の心境を藝術といふ」とある。
また、日清戦争で、敵の弾を受けてもラッパを放さなかった地元浜田歩兵第21連隊所属のラッパ手・木口小平像。
ノモンハン事件の戦没者の慰霊碑などもある。
11時45分、スーパードラッグで、カロリーメイト2個を買う。
11時55分、山陰本線車庫横を通過する。
12時30分、国道9号線に合流。
12時50分、下府(しもこう)駅通過。
13時20分、コンビニで買い物をしていた自転車の若者と話をする。彼は「一期一会」という旗をリュックに挿して背負っており、こちらも銀マットを背負っているので、お互い旅人同士の親近感の如きものをいだいたということか。彼は、大阪から、淡路島、四国、九州、沖縄、九州へ戻り、山陰へと、途中で働いたりしつつ回って来、旅は8ヶ月目とのこと。こちらも自己紹介で、鹿児島から北海道を目指して歩いており今日で24日目、ということを話すと、「おれよりもすごいよ」と驚いていた。「いや、君の方がすごいよ」などと言いつつ、お互いに頑張ろうと握手をして別れた。別れ際に彼が、左手の親指を立てて挨拶を送ったので、こちらも「グッドラック」と呼びかけた。
連休中なので、9号線はずっと混雑しており、一部で渋滞もしていた。広島、大阪、神戸、岡山などのナンバーの乗用車もあった。また、バイクのグループも多数見かけた。キャンプの装備を後ろに付けたバイクもかなり見かけた。
13時45分、石見海浜公園入口。
事務センターで受付を済ませて、広々とした「キャンプ村」へ。
ここにテント設営を決定。
14時、設営完了。
その後周囲を見て回ったが、Bさんは見つからなかった。衣類などを洗濯し、ゆっくりする。ここは、立派な施設なのにテント場使用料は無料。こういう施設がもっと増えることを切望する。
夕刻、あたりを散策。昼間の賑わいはなく、広くきれいな砂浜は静かだった。
公園西端の赤鼻方面。
しかし、雲が出てきたため、残念ながら期待していた夕日を見ることはできなかった。天気は下り坂のようだ。
経費 1,094円 累計 82,552円
歩数 37,991歩 累計 1,126,057歩
距離 25km 累計 721km
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若い人にも度々出会って、エールを交換する・・・
いいですね。
こういう若者がまだいるんだ、と思うと、
まんざら日本も捨てたものじゃないな、と
ほっとします。