2015年6月9日(火)曇ときどき雨 (紋別市・「ライダー&チャリダー共和国」
~雄武町・「開拓入口」バス待合所)
今日・明日は、最後の踏ん張りどころ。足痛はまだ何とか耐えられる状態である。大げさに言えば、これまでの70日間のすべてを注いで歩きぬく決意。意志あるところに道あり。
3時15分、出発。
予報では午後から雨のため、早出をして雄武道の駅を目指す。夜間に降った雨で路面は濡れているが、いまのところは降雨はなし。郭公その他、野鳥の声を聴きながら、国道238号線(オホーツクライン)を行く。
3時50分、渚滑川、上流方面。
下流方面。彼方はオホーツク海。
4時5分、オムサロ原生花園へ。
咲いているのは、ハマナスが少しとセンダイハギの黄色が少しだけ。
パーキングエリアあり。小休止。
4時15分、オホーツク海沿いを行くようになり、霧雨降り出す。
長い一直線の道を、潮鳴りを聞きながら。たまに大型車が通過していく。
4時30分、紋別市から、
興部町に入る。
4時40分、左手のオムシャリ沼から海へ流れ出す水を跨ぐ湖畔橋。
沼の手前に、旧名寄本線の廃線遺構。
以後は、ところどころに残った廃線跡と並行して行く。
4時45分、稚内まで207㎞、31㎞差し引いて、宗谷岬まであと176㎞。霧雨は止む。曇り空。
国道の左となりが廃線跡。
オムシャリ沼。
5時、沙留方面が見える。
5時15分、オホーツクハマナス街道のビューポイントにて、小休止。
5時30分、沙留漁港を遠望。
5時50分、沙留川、上流方面。
下流方面。
川の名の由来――アイヌ語のシャルヲロ(隰沢があるの意)アイヌ語のサロロ(茅の中の川の意)(隰沢‥‥低くて、しめった土地)、と。
歩きながら、気になって、6時9分のケータイの今日の天気予報と、
向こう1週間。あまり芳しくない。
7時25分、瑠橡(るろち)橋。
瑠橡川。上流方面。
下流方面。
牧草地にタンポポの綿毛。雨が降ったり止んだりし、傘をさしたり閉じたりしながら歩く。
7時45分、藻興部川。
上流側。
下流側には、旧名寄本線の橋梁遺構。
そばまで行ってみたが、立入禁止。
反対側は、草が繁茂しているが鉄路のあった名残。
「サケ・マスが6~11月ごろよく見られます」とあり、川面をのぞいてみたが気配はなかった。
8時、農免道路の看板あり。チャリダーの青年と出会い、「お互い頑張ろう」とあいさつ。
8時25分、旧名寄本線の興部跨線橋。
下を見ると、かつての名残の廃線跡。
8時35分、「道の駅 おこっぺ」にて休憩すべく、信号を左折し、時計屋さんの前で主人と話。かつては6000人もいたが、今では4000人になってしまった。町が寂れていくのを見ながら、年を取っていく。興浜線がつながっていれば、と、一昨日の計呂地交通公園の管理員と同じことを言う。この辺りの高齢者は皆同じような考えを抱いているのだろう。時計修理には自信があるし、インターネットで全国展開するという手もあるといわれたが、もう年だし引退するつもり、と。
6時45分、「道の駅 おこっぺ」へ。
館内の展示を見て、
保存してある客車の宿泊施設(無料)へ。
車内で自動車で北海道をまわっていて、昨夜はここに泊まったという高齢夫婦に、宗谷岬からこっちの道路状況を教えてもらう。途中に、小屋のようになっているバス停はなかったか尋ねたが、思い出せないといい、道の駅となりの喫茶店で聞いてみたらどうかと勧められる。喫茶店へ行き、コーヒーを飲みながら、マスター(や奥さん)に尋ねたが、かんばしい答えは得られず。雄武―枝幸間に、いざという時に逃げ込める適当なバス停はない、と思った方がよいようだ。マスターも同じ団塊世代ということで、コーヒー代をサービスして、頑張れと激励してくれた。
結論として、今日は雄武の道の駅か、その後ろ側の公園でテント泊。たとえ今夜の雨でテントがびしょびしょで、ずっしり来ても、枝幸でびしょびしょのテントを張ることになろうとも、とにかく明日は枝幸まで50㎞を歩き抜くしかなかろう、ということを覚悟。
9時55分、ふたたび国道238号線に戻り、興部川にかかる興部橋。
上流側。
下流側。
10時30分、興部町から雄武町に入る。あと17㎞。
興部を過ぎると、それまでは比較的平坦だった道路が、急に起伏が出てきて、カーブも増えた。木材を積載した大型車も何台か。
11時15分、尾西川。下流、オニシ沼からオホーツク海へ。
振り返り於仁志橋。左手は草原でその先がオニシ沼。
11時20分、右手にオニシ沼を眺めつつ、長い坂を上ってふたたび海岸線へ。
11時50分、右は日の出岬、左は道道883号線で西興部へ。
12時25分、前方海上に雄武漁港。だいぶ足に来るが、雄武まであと2時間くらいか。
13時30分、「開拓入口」というバス待合所にて小休止‥‥のはずが、結局ここで泊まらせてもらうことになってしまった。宿泊、無料。
今朝3時半から歩いているので、途中の「道の駅 おこっぺ」での休止を入れてもだいぶ歩いている。眠いし、足も痛み出してきた。水と食料は少ないながらまだ持っている。トイレは「道の駅 おうむ」まであと1時間半ほどだろうから我慢できる。それに何といっても、今はまだ降っていないが、夜間には降るだろう雨のため濡れて重いテントを、枝幸まで担いで50㎞を歩かずに済む、明日さえしのげば後は宿泊まり‥‥とあらゆる理屈を考えだして、今朝の決意はどこへやら、当初計画の「道の駅 おうむ」までの行程を短縮させてしまった。
ともあれ、今夜は早く寝て、明朝4時に出発すれば、今日の遅れは取り戻せるだろう。
2015年 第70日(佐多岬より132日)
歩数 54420歩 (佐多岬より累計 6749463歩)
距離 37.5㎞ (佐多岬より累計 4504.5㎞)
費用 130円 (佐多岬より累計 596348円)
~雄武町・「開拓入口」バス待合所)
今日・明日は、最後の踏ん張りどころ。足痛はまだ何とか耐えられる状態である。大げさに言えば、これまでの70日間のすべてを注いで歩きぬく決意。意志あるところに道あり。
3時15分、出発。
予報では午後から雨のため、早出をして雄武道の駅を目指す。夜間に降った雨で路面は濡れているが、いまのところは降雨はなし。郭公その他、野鳥の声を聴きながら、国道238号線(オホーツクライン)を行く。
3時50分、渚滑川、上流方面。
下流方面。彼方はオホーツク海。
4時5分、オムサロ原生花園へ。
咲いているのは、ハマナスが少しとセンダイハギの黄色が少しだけ。
パーキングエリアあり。小休止。
4時15分、オホーツク海沿いを行くようになり、霧雨降り出す。
長い一直線の道を、潮鳴りを聞きながら。たまに大型車が通過していく。
4時30分、紋別市から、
興部町に入る。
4時40分、左手のオムシャリ沼から海へ流れ出す水を跨ぐ湖畔橋。
沼の手前に、旧名寄本線の廃線遺構。
以後は、ところどころに残った廃線跡と並行して行く。
4時45分、稚内まで207㎞、31㎞差し引いて、宗谷岬まであと176㎞。霧雨は止む。曇り空。
国道の左となりが廃線跡。
オムシャリ沼。
5時、沙留方面が見える。
5時15分、オホーツクハマナス街道のビューポイントにて、小休止。
5時30分、沙留漁港を遠望。
5時50分、沙留川、上流方面。
下流方面。
川の名の由来――アイヌ語のシャルヲロ(隰沢があるの意)アイヌ語のサロロ(茅の中の川の意)(隰沢‥‥低くて、しめった土地)、と。
歩きながら、気になって、6時9分のケータイの今日の天気予報と、
向こう1週間。あまり芳しくない。
7時25分、瑠橡(るろち)橋。
瑠橡川。上流方面。
下流方面。
牧草地にタンポポの綿毛。雨が降ったり止んだりし、傘をさしたり閉じたりしながら歩く。
7時45分、藻興部川。
上流側。
下流側には、旧名寄本線の橋梁遺構。
そばまで行ってみたが、立入禁止。
反対側は、草が繁茂しているが鉄路のあった名残。
「サケ・マスが6~11月ごろよく見られます」とあり、川面をのぞいてみたが気配はなかった。
8時、農免道路の看板あり。チャリダーの青年と出会い、「お互い頑張ろう」とあいさつ。
8時25分、旧名寄本線の興部跨線橋。
下を見ると、かつての名残の廃線跡。
8時35分、「道の駅 おこっぺ」にて休憩すべく、信号を左折し、時計屋さんの前で主人と話。かつては6000人もいたが、今では4000人になってしまった。町が寂れていくのを見ながら、年を取っていく。興浜線がつながっていれば、と、一昨日の計呂地交通公園の管理員と同じことを言う。この辺りの高齢者は皆同じような考えを抱いているのだろう。時計修理には自信があるし、インターネットで全国展開するという手もあるといわれたが、もう年だし引退するつもり、と。
6時45分、「道の駅 おこっぺ」へ。
館内の展示を見て、
保存してある客車の宿泊施設(無料)へ。
車内で自動車で北海道をまわっていて、昨夜はここに泊まったという高齢夫婦に、宗谷岬からこっちの道路状況を教えてもらう。途中に、小屋のようになっているバス停はなかったか尋ねたが、思い出せないといい、道の駅となりの喫茶店で聞いてみたらどうかと勧められる。喫茶店へ行き、コーヒーを飲みながら、マスター(や奥さん)に尋ねたが、かんばしい答えは得られず。雄武―枝幸間に、いざという時に逃げ込める適当なバス停はない、と思った方がよいようだ。マスターも同じ団塊世代ということで、コーヒー代をサービスして、頑張れと激励してくれた。
結論として、今日は雄武の道の駅か、その後ろ側の公園でテント泊。たとえ今夜の雨でテントがびしょびしょで、ずっしり来ても、枝幸でびしょびしょのテントを張ることになろうとも、とにかく明日は枝幸まで50㎞を歩き抜くしかなかろう、ということを覚悟。
9時55分、ふたたび国道238号線に戻り、興部川にかかる興部橋。
上流側。
下流側。
10時30分、興部町から雄武町に入る。あと17㎞。
興部を過ぎると、それまでは比較的平坦だった道路が、急に起伏が出てきて、カーブも増えた。木材を積載した大型車も何台か。
11時15分、尾西川。下流、オニシ沼からオホーツク海へ。
振り返り於仁志橋。左手は草原でその先がオニシ沼。
11時20分、右手にオニシ沼を眺めつつ、長い坂を上ってふたたび海岸線へ。
11時50分、右は日の出岬、左は道道883号線で西興部へ。
12時25分、前方海上に雄武漁港。だいぶ足に来るが、雄武まであと2時間くらいか。
13時30分、「開拓入口」というバス待合所にて小休止‥‥のはずが、結局ここで泊まらせてもらうことになってしまった。宿泊、無料。
今朝3時半から歩いているので、途中の「道の駅 おこっぺ」での休止を入れてもだいぶ歩いている。眠いし、足も痛み出してきた。水と食料は少ないながらまだ持っている。トイレは「道の駅 おうむ」まであと1時間半ほどだろうから我慢できる。それに何といっても、今はまだ降っていないが、夜間には降るだろう雨のため濡れて重いテントを、枝幸まで担いで50㎞を歩かずに済む、明日さえしのげば後は宿泊まり‥‥とあらゆる理屈を考えだして、今朝の決意はどこへやら、当初計画の「道の駅 おうむ」までの行程を短縮させてしまった。
ともあれ、今夜は早く寝て、明朝4時に出発すれば、今日の遅れは取り戻せるだろう。
2015年 第70日(佐多岬より132日)
歩数 54420歩 (佐多岬より累計 6749463歩)
距離 37.5㎞ (佐多岬より累計 4504.5㎞)
費用 130円 (佐多岬より累計 596348円)
拙い記録をお読みいただいて感謝します。
あと残りわずかですが、お楽しみください。