鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

新幹線開業

2016年03月27日 00時00分01秒 | 紹介

 北海道新幹線が本日開業した。高速鉄道網で結ばれたのである。心より祝福申し上げたい。これによって、人口の移動が加速化され、地方という言葉が不必要になる第一歩かもしれない。青函連絡船の時代とは格段の違いである。今後、札幌までの高速鉄道化がすすめられることであろう。冬場は積雪や氷結で、決して楽ではない状況を克服されたことを敬意をもってその完成を祝したい。新函館北斗駅も、北海道の新たな玄関口として、拠点がより整備され、北海道の窓口として相応しい機能を期待したい。

 

 函館は管理職となってはじめての赴任地であった。今から思えば、なにがしかの縁によって決まった人事と思っているが、おそらく、父親も仕事で函館にいたことまでわかっての人事ではなかったはずである。人のご縁というものは不思議な縁(えにし)で結ばれている。自分が函館に赴任したのはちょうど関東で桜が開花する時期でもあり、小雪が舞い散る函館空港は、未だ真冬の状況、宿泊地の湯の川温泉の窓から吹き込む小雪に住む世界の違いを感じたものであった。

 

 飛行機でも遠いと感じ、降り立った空港はなんと小規模だったか、地方の空港の大きさではなく、閑散としたとした雰囲気に気がめいったことも事実である。出迎えもない空港での方向感覚がなくなっていたことにもよるが、将に函館の地への自分には経験のない寂寥感を持った。

 

 人生の活路はその後忘れることができない人との出会いである。北海道の赴任後3か年は思ったより短時間に思える。我が国の職業訓練は、炭鉱離職者の援助が発端である。北海道には夕張炭鉱等炭鉱の閉山で多くの離職者を出した。離職者の社会参加や、就職にはどの省も手を出さなかったため、労働省が担当することになり、再訓練の場としての離職者訓練が実施された。当時、地中での仕事が地上に出れば、同化する事すら難しいとの話があったが、職業訓練はそれなりの成果を出し.社会問題化することなく、事なきを得た。

 

 確かに離職者を雇用できるだけの企業のキャパがなかったことも事実であり、転職の難しさを実感した。特に、冬場における出稼ぎ対策も併行して行われ、市町村が行う機動訓練なども、担当して初めて分かることであった。一部特殊であったが、ウタリ対策も北海道独自の政策である。

 

 冬場の厳しさはさておき、5月になれば、一斉に開花する草木には驚かされた。なんという別世界か、本音では知られてほしくないロマンであり、自然との出会いは、感動であった。新幹線が及ぼす効果を今後とも注視していきたい。