鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

春分と墓参り

2016年03月22日 00時00分01秒 | 紹介

 穏やかな春の一日である。春分の日は昨日であったが今日は振り替え休日である。お彼岸が始まり、墓参する方も多い。参拝客の混雑を思い、墓地に到着したのは午後5時を回っていた。この墓地は川崎市営であり、最寄りの駅は津田山である。津田山といわれている一帯が墓地に変容したのは昭和30年代で、多摩丘陵の未開発の場所であった。元々、地元の小規模な墓地であったのが、川崎市の土地となり、今や緑が丘という霊園となっている。

 

 開墾当時植えられた桜は今が開花時期となっていて、老木にも開花した花が見いだせる。桜の開花が本日東京都に発せられた。しかし、墓地公園では開花寸前という状態であった。満開になるのは数日先となるが、多くの参拝客が、花見を楽しむ光景を見ることが出来る。墓地までじたくから車で10分足らずでいけるが、この時期お彼岸で墓参に参る方も多いため、時間をずらせて墓参りに行った。

 

 我が家の墓の近くに車を停車させ、掃除用具を持って墓に向かったが、途中、供えられた献花が無惨にも引き抜かれている。それもついさきほど献花したばかりの花である。心ない人の仕業かと一瞬思ったが、どうも雰囲気がおかしい。墓参にこられる人は全くいない時間帯であり、人影を見ることもなかったが、やけにカラスの声が聞こえる。数十羽を下らないすごい数である。どうもカラスの仕業らしい。花瓶から抜かれた献花は人が行うにしては不自然であり、花だけを切り取って道路に花びらを散乱させている。

 

 花瓶から抜き取る現場を見ていないが、様子からするとカラスのいたずららしい。家の墓所の上には高木があり、カラスが群がっている。大きな声で鳴いていたが、おそらく次のターゲットを決めたような鳴き声であった。そう長いも出来なかったが、カラスの仕業に間違いないとの印象であった。利口なカラスは遊びであったと思うが、迷惑な存在であることは間違いない。

 

 墓地はカラスにとっては住みやすい場所であり、鷹などの天敵がいない。生存するに必要な水と食料があり、食料は饅頭や、菓子など故人が生前好んで食した物であろう。時期がらして、おはぎなどはカラスの好物なのかも知れない。人が行う行為を生活手段とするカラスの利口さには驚かされる。カラスが一向に減らない理由は餌を与える墓参にもあることが分かる。献花が無惨にも引き抜かれて散乱していて、女房は、それを痛んで元に戻していたが、鳥獣保護も度が過ぎると意味が無くなる。墓地での駆除はともかくとして、真摯な墓参客の行為を踏みにじるカラスの行為は許せないように思うのは保護の意識を変えざるを得ないとの思いを誰しも賛同されるのではないであろうか。