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鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

高速道路の速度制限

2016年03月25日 00時00分01秒 | 紹介

 高速道路を法制面で管轄する警視庁は3月24日一部区間の最高速度100キロ/時間を120キロに変更するための制限速度を引き上げることにした。今後、試行期間を経て決めることとなるが、渋滞の緩和策ではなく、走行速度と規制速度とのギャップを埋め、利用効果を高めることとするようである。試行地点は新東名と東北道のようであるが、もったいぶった報道に違和感を感じている。

 

 自動車の性能向上や、技術的進展により、安全優先で取り組んだ結果であることは間違いないであろう。それとも、交通規制が時代にそぐわなくなったのかわからないが、速度規制とは何かを問う重要な問題である。誰が判断し、過去の規制は何であったのかの説明がいると思われるが、警視庁が高らかに宣言することではなく、寧ろ、時代に合わない規制で、国民を締め付けてきた愚かな法規制であったからで、変更せざるを得ない状況に追い込まれたといった方が適切であろう。

 

 交通規制は、状況の変化や、混雑状態によって変わってくる。事故発生も運転者のモラルばかりではなく、過重労働の結果が現れたとする学説や、高年齢者の働き口がないという求職問題、法規制と現状に合わない齟齬の問題等これにかかわる要素は、未解決の問題を多く含み、悩ましいといわざるを得ない。

 

 頻繁に起こる交通事故の原因究明は、個々のケースで、ケースバイケースで処理されてきたため、全体の傾向というか、特徴が明確に関連付けされないまま、現象面でのみとらえられてきたことに問題の根源が隠蔽されてしまっているように思える。技術的なテクニックの問題は、人工知能やセンサーをふんだんに使った装置を搭載したことでの危険性や事故を未然に防ぐことの必要性を示唆していて、車の安全性を高め、より快適な走行を保証するものでなければならない。

 

 そこに法規制はいったいどう作用するのかが明らかにされないまま、法の順守などという呪縛にとらわれ、現職警察官のロボットにも劣る行為は、文明社会とは遠く離れた、検挙するための姑息な操作が品位を下げていることは間違いないであろう。取り締まる意味が再発を防止することに焦点を当てず、罰金刑や、単なるアンラッキーであったような振る舞いは慎むべきであろう。多分に、報道番組の誇張した警察官像を強調する番組等はふさわしい番組でないことも反省すべきである。今回の決定は遅きに失した感は否めない。