鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

小型無人機

2016年03月03日 00時00分01秒 | 紹介

 ドローンが活躍の場を見つけ出したようである。商業等に利用が進む可能性が高い。新聞記事によると物流の大手ヤマトホールディング社が宅配の実験を開始する予定で、2020年までには商業ベースにしようという試みである。背景にあるのは、宅配業界の人手不足がある。ドローンを利用しようとする分野は、宅配だけではなく、建設業界では、開墾地等の地形を3次元として図面化する作業、土木建設工事の進捗管理、セキュリティ業界では、不審者・不審車両の監視、NTT東日本では山岳地帯の設備点検の業務等が検討対象に浮上している。

 

 噴火し続ける火山の撮影、災害現場の把握、災害救出等の時間的、労力、上空からの俯瞰的な撮影など、今まで困難とされ、費用が膨大にかかることについては打って付けであろう。ただし、天候の急変、突風、高温な環境、夜間等では、照明装置の限界もある。操作面では、リモートコントロールするための技術的な条件が加味する。都市部においては、断りもなく撮影されるというプライバシー保護に関することもある。運用においてのガイドラインや法的な位置づけはされたものの、運用開始となれば、様々な規制も必要となる。

 

 既に人工衛星の残骸が宇宙広しとはいえ、衝突の可能性があるという。上空の利用制限もある。台数が増えることによる事故も実際に起こってみないと何ともいえないが、調布市上空で失速し、小型飛行機が人家に墜落した事故は、記憶に新しい。実験を繰り返し、安全性を検証した上での事業化が望まれる。

 

 以前、勤務先が航空機整備の訓練施設であったときに、指導員が趣味で小型無人ヘリコプターの操作を練習していたことがあった。ドローンは4枚羽根で離着陸が安定しているが、ヘリコプターは主翼と尾翼にローターが着いているので、加減が難しいといっていた。

 披露してくれたが、そのときの成果は思わしくなく、半年ぐらい取り組んでいたが、上空での静止ばかりではなく離着陸も決まった場所に降りるのは困難であった。それからしばらく経っているので、続けていればうまくなっていると思う。今のドローンは性能が向上しているので、操作性も良いと思われる。

 

 航空機と同じように、気圧の変化や、天候の急変、ダウンバースト探知等の測定装置を積んでいるわけではないので、操作性が良くても限界があると思われる。政府も推奨しており、安全性に十分配慮することと、装置の限界を知って活用できればとの前向きな展開が期待される。