鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

皮手袋の洗たく

2016年03月06日 00時00分01秒 | マニュアル

 いつぞやか革靴のあらい方を動画で見たことがあるが、洗剤を入れた水に浸けて、一晩放置していた。浸け置きである。すると潮が吹いた靴が元通りに再生するという内容であったと思う。革はめったに洗ったりはしないが、そのためには降雨時には雨に当たらないように注意しないと雨染みができる。

 

 本来ならば、靴墨にはワックス成分が入っているため防水効果はある程度期待できる。しかし手入れを怠ると防水効果が悪くなり、水分を浸透し易くなる。靴の場合は足から発汗する水分の出口がなくなり、革にたまる。外部の雨水が浸透し、塩分等を乾燥する段階で、革の表面に出てくるため汐吹現象が起こる。防水スプレーをかけて保護する場合もあるが、革の吸収ムラが起こり、変色する場合もあるため、万能ではない。革のコートも同様であるが、防水スプレーを使用するときには、目立たない箇所に少量吹きかけ、乾燥後の状態をあらかじめチェックしておきたい。

 

 皮手袋は自動車を運転する場合や、カメラ撮影に使っている指先までない通常、ドライバーグローブというものを愛用していて、使用頻度が激しく、淡い色のものは汚れが目立ちやすい。そこで今回、革製品の洗たくを思い出し洗ってみた。素人がやるので、加減が十分ではなかったのか、完全に再生とまではいかなかったが、汚れは落ち、新品同様になった。

 

 特段変わった洗濯の仕方をしたわけではなく、家庭で使う液体洗剤を少し濃いめに水を加え、洗面器に一昼夜浸けて、取り出し数回すすぎを行って、水を切り、タオルにくるんで、水分をできるだけ抜いた。しわを伸ばして、一日日陰で干し、乾燥させた。こわばった感じで乾いたグローブをもみほぐし、手に付けてみたが、縮んだように感じたが、何度か繰り返し、付けてみたところ革が柔らかくなり、使える状態となった。

 

 ものの本によると、陰干し前にハンドクリームなどの栄養クリームやワセリンを薄めにむらなく塗っておくとよいとのことである。乾燥後に塗ってみても同じことのように思えるが、これも目立たない箇所に塗って、状態を確かめた方がよいであろう。自分は乳白色の革靴用保革クリームを使ってみたが成功であった。

 

 製造過程で革を柔らかくするために、植物からとったタンニン(渋)、塩基性クロム酸塩でなめす。これらは混合して使っている場合もあり、革のたんぱく質(コラーゲン)とタンニンが結合し、柔軟性を保つことができる。