灯台下暗し -カッターナイフで恐竜を腑分けした記録-

仕事で携帯向けアプリを書いて、趣味で携帯電話を買い、趣味で同人小説を書いて、何もしていません。

僕が考える、IPv6 のキラーコンテンツ

2011-10-15 10:17:22 | Weblog

仰々しいタイトルをつけました。

IPv6 が広まるにはキラーコンテンツが必要、しかも IPv4 で提供されないものが、という話は技術の普及を促進したい人なら誰でも考えることです。

しかし、IPv6 だけが提供できるコンテンツはなかなか思いつきません。IPv6 で提供できる範囲のものはやりくりすれば IPv4 で提供できますから。

僕は、サービス提供者側に IPv6 を普及させるキラーコンテンツはないと思います。一般に IPv6 の利点と言われる IPsec やピア・ツー・ピア通信は、なかなか利点を実感できません。

鍵は IPv4 の延命策も尽きて IPv6 専用サービスを契約せざるを得なかった新規インターネット利用者だと思います。IPv4 を利用できないインターネット利用者が、IPv6 のキラーコンテンツです。

Google が販売しているのは利用者だ、という分析がありますよね。利用者の検索語句や電子メールのテキストを分析して広告枠を作成し販売しています。広告販売数を増やすには、サービスを利用し得る人をなるべく多くするよう迫られます。IPv4 を利用できないインターネット利用者を取りこぼさないことが重要になると考えています。

ただ、自分でも、これは利用者を馬鹿にした話だとは気づいています。IPv4 の豊富なコンテンツを利用できない接続サービスに加入するのは、利用者にとって避けたい事態です。新規利用者はどうにかして IPv4 接続サービスを得ようとします。それでも、IPv4 接続サービスを新規に提供できない時点になれば、先のような話が出てくると思うのです。卵と鶏の問題では、IPv6 利用者が先だという話を言い換えただけだとも言えます。

そういう視点で見たときに、Google や Facebook が World IPv6 Day を企画するなど IPv6 の利用者が現れる前に自社サービスを IPv6 対応させようとしているのに対して、日本のポータルサイトと SNS の IPv6 対応が鈍いのは気になります。IPv6 でしか契約できなかったので仕方なく利用したら Google と Facebook しかなかった、というのでは新規利用者獲得に出遅れるような気がするのですが。その取りこぼしは少ないと分析されているのでしょうか。そのあたりは分かりません。

ところで、僕の家になかなか IPv6 が届かないので積極的にサービスを乗り換えて遊ぼうかと迷っています。Yahoo! BB が ADSL サービスに 6rd を提供する予定とプレスリリースを出したのに、今でも予定が現実になっていませんので。待ってたら家まで届いていた、というのが一番楽なのですが。


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