一つの記事の紹介から。
Linux を使用している薄型テレビや携帯電話を購入した人は、Linux 部分(正確には他にもいくつか)のプログラムのソースコードをダウンロードできます。
つきねこ様は FOMA N903i を購入してらっしゃるので、NEC から Linux 部分のソースコードをダウンロードできます。
なぜ、こんなことになっているのか。製品を購入した人にソースコードを渡すことが、Linux を使用することの条件だからです。
現在、ソフトウェアの使用を認めるときにはライセンス契約を課すことができます。Linux が課すライセンス契約は「GNU 一般公衆利用許諾契約書」です。その中の条項が、実行バイナリを配布したら、実行バイナリを受け取った人がソースコードを求めた場合にはソースコードを渡さなければならないと定めています。正確な内容はライセンス契約自体を参照願います。
ここで不正確な表現で、ショップで販売されているソフトウェアとの違いを示します。ショップで販売されているソフトウェアをインストールしようとしたらライセンス契約が表示され「コピーしたら訴えるぞ」と主張するのに対し、Linux では「コピーしなかったら訴えるぞ」と主張しているのです。この表現は不正確で、N903i を購入しただけのつきねこ様には、ソースコードを知人にコピーする義務はありません。もし N903i を知人に譲ったときの判断は難しいですが、譲り受けた知人が直接 NEC からソースコードを受け取れば問題ないでしょうか?
面白いです。面白すぎます。ソースコードが手にはいると思っただけでわくわくします。プログラマとしては実際に中を見るまで喜ばない心づもりでなければいけないのですが。
さて、自由にコピーしていいソースコードなので、第三者から受け取ることもあるやもしれません。そのときの問題は、それが NEC (その他、パナソニックやソニーやあれやこれや)が使ったソースコードと真に同じものと確かめられるか、です。どうしましょうか。多くの人がパッケージのハッシュ値を比べて真偽を確かめているかもしれません。私はそれは調べていなくて、勉強が足りないなあ…