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観客のためのスタジアム・アリーナ48

2024-08-14 00:01:28 | スポーツ文化・その他

 リスペクトコラムです。
 少し前に、札幌ドームについての情報が流れました。NPB日ハムが本拠地利用を辞めた後に、赤字に転落したとか。現在もJ1札幌がホームスタジアムとして利用しているので、いかに日ハム球団の貢献度が高かったのかよくわかります。全国どこのスタジアムやアリーナで、いくら今現在地元クラブの利用頻度が高くても、将来的に経営環境が変わり、いつ札幌ドームのようになるかもしれないなと個人的に思いました。まずは札幌ドームの経営状況について。
   
【「札幌ドーム6.5億円」の大赤字 “お得意様”がいなくなって、どうする?】
「北海道の全天候型スタジアム『札幌ドーム』(札幌市)が苦境に立たされている。本拠地として利用していたプロ野球北海道日本ハムファイターズが昨年、北広島市に移転した影響で令和5年度決算は6億5100万円の赤字。経営改善に向けてネーミングライツ(命名権)を売却するなど対策を取りながら収益改善を目指している。
〔リース料減額を要請〕
 かつては大谷翔平投手やダルビッシュ有投手らがプレーし、にぎわいを見せた札幌ドーム。5年度の事業報告では、イベント利用日数が前年度比26日減の98日。新型コロナ禍で打撃を受けた2年度の99日よりも1日少なく、売上高も開業以降で最も低い12億7100万円となった。
 札幌ドームは平成26年度の大型ビジョンの更新、30年度の野球用人工芝の更新で赤字を経験。令和2年度も新型コロナ禍による利用落ち込みで赤字になったが、日ハムがいたことでいずれも翌年には黒字回復していた。撤退前の日ハムとの契約は年間リース代だけで約9億円。球団から買い取って販売するグッズ売り上げなどを含めると総額20億円規模の収入があったとされる。
 その利益配分を巡っては、同球団が札幌市にリース料減額などを繰り返し要請していたが、いずれも見送られる状況があった。かねてボールパーク構想があった球団側は本拠地移転を検討。札幌市に隣接する北広島市で、令和4年に新球場を含む『北海道ボールパークFビレッジ』を整備して本拠地を移転すると、札幌ドームで開催されるプロ野球の試合数が激減。収益が急降下する要因になった。」

 

「札幌ドーム6.5億円」の大赤字 “お得意様”がいなくなって、どうする?

北海道の全天候型スタジアム「札幌ドーム」が苦境に立たされている。本拠地として利用していたプロ野球北海道日本ハムファイターズが昨年、北広島市に移転した影響で令和5年...

ITmedia ビジネスオンライン

 

 やはり日ハムさんの移転が大きいようですね。今までは赤字になった年でも、日ハムさんの影響で翌年には黒字回復していたようですが、今回収益が急降下したとか。でも日ハムさんからリース料等減額などの要請が来ており、その見送りが続いた事も、球団移転の一員になったのかな。正直日ハムさんの移転情報は個人的にビックリはしていました。札幌ドームという立派な施設があるのになぜ!?と。でも利用料の高騰やボールパーク構想など、いろいろ裏事情があるのですね。札幌ドームがボールパーク構想に乗っかれず、強気路線を貫いた事が今回の結果につながった訳だ。
 
【過去最大の赤字の札幌ドーム社長「やめるのは簡単」「他に『やる』って社長さんがいたら代わる」】
「決算の数字は予想以上に厳しかった。売上高は12億7100万円(前期比17億400万円減)で過去最低を記録。赤字は市が22年に公表した試算で示した2億9400万円を大幅に超えた。赤字に転落したのは大規模改修が行われた14、18年度、コロナ禍が影響した20年度に続き4回目となった。
 年間60試合ほど行われた日ハム戦がなくなったため、イベント日数は22年度の124日から23年度は98日に減少した。アリーナを暗幕で区切り、入場者数を約2万人規模に縮小する『新モード』は市が総事業費10億円かけて整備したが、23年度の利用はわずか3日と振るわなかった。今年1月にはネーミングライツ(命名権)の売却を発表し、年間2億5000万円以上の契約を目指していたものの、売却先は決まっていない。
 ドーム社は今回の赤字を約22億円あった内部留保で 補填した。市は例年、設備メンテナンスなど保全費に5億~7億円を支出するが、指定管理料は払っておらず、ドーム社も公費に頼る考えはないという。」

 

過去最大の赤字の札幌ドーム社長「やめるのは簡単」「他に『やる』って社長さんがいたら代わる」

【読売新聞】 札幌ドームを運営する札幌市の第3セクター「札幌ドーム」は21日、2024年3月期決算を発表した。プロ野球・北海道日本ハムファイターズが北広島市に本...

読売新聞オンライン

 

 NPBで札幌ドームを使用すると、1試合当たり約1,600万円程度、年間で約13億円を要するが、ファイターズ株式会社や日本ハム球団は競技のネーミングライツや広告収益などの一切が配分されず、高額な賃貸料、スタジアム内販売収入の減少、多目的施設ゆえの硬直性などを要因に、日本ハムと球団は独自のスタジアム建設を推進した経緯があると聞きました。難しいところですね。
 売上が過去最低ですか、そりゃプロ野球の興行がごっそり抜ければそうなるか。日ハムさんの公式HPを覗いてみると、今年のオープン戦は札幌ドームでやってますが、シーズン中は1回もドームでの開催は無しか。
   
【日ハム移転で赤字6億円の札幌ドーム、命名権売却で「大和ハウス プレミストドーム」に】
「札幌市の第3セクター『札幌ドーム』は19日、札幌ドーム(豊平区)のネーミングライツ(命名権)の売却先が、大和ハウス工業(大阪市)に決まったと発表した。名称は8月1日から『大和ハウス プレミストドーム』となる。2028年7月31日まで4年間の契約で、金額は公表していない。
 ドーム社は今年1月、年間2億5000万円以上の契約金や2~4年の複数年契約を条件に、命名権の売却先を募集。期限の2月末までに応募はなかったが、以降も問い合わせのあった複数社と交渉を続けていた。札幌ドームの命名権は11年にも2回、年間5億円以上、期間5年以上の希望条件で公募したが、契約に至らなかった。」

 

日ハム移転で赤字6億円の札幌ドーム、命名権売却で「大和ハウス プレミストドーム」に

【読売新聞】 札幌市の第3セクター「札幌ドーム」は19日、札幌ドーム(豊平区)のネーミングライツ(命名権)の売却先が、大和ハウス工業(大阪市)に決まったと発表し...

読売新聞オンライン

 

 まぁ良かったですね、申込があって。今後はJ1札幌さんのホーム会場名は、「プレストドーム」になるのですね。札幌さんの目線で見てみても、ドームの利用での高額な賃貸料はあると思うので、札幌さんの経営面でも影響を与えている事が再認識できました。まぁ日ハムさんに続いて、札幌さんも新しい専用スタジアム構想が出てきたら・・・どういう事になるんでしょうかね。札幌ドームは専用スタジアムではないですが、外周トラックは無いです。外からサッカーフィールドをドー内に移動させるホヴァリングシステムはすげーと、建設当時は驚いたものでした。時代は変わり、こんな流れになってしまいました。どうしてこうなっちゃったのかな。今後は札幌さんに専用スタジアム構想が沸き起こらないように、クラブが使用しやすい条件でお付き合いをして欲しいと思います。

 地元岡山を振り返ってみると、岡山市が掲げた新アリーナ構想に岡山県が全く乗らなかったのは、ZIPアリーナの使用料収入が減る危惧もあるのかと思うし、将来的にファジから新スタジアム構想が沸き起こっても、アリーナと同様に県が乗ってこない可能性があります。今まで築いてきた岡山県との良好な関係も、何か変化が起こるかもしれませんね。でも、今まで多くの専用スタジアムを観てきた当ブログとしては、専スタの良さが体に染みついています。
大和ハウス プレストドーム公式HP:https://www.sapporo-dome.co.jp/
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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