リスペクト(事例紹介)コラムです。
今回はちょっと違う話題を。来年、冬期五輪が開催されますが、確かここ最近は開催後の負の遺産化を懸念するために、立候補する国が少なくなっていると聞いています。日本でも長野の施設などはどうなのでしょうか。また、2020年東京五輪でも、小池知事が負の遺産化を考えて、既存施設の活用を口にしていましたね。そんな中、五輪関係で気になるコラムを見つけました。以下、抜粋して紹介。
【'24年夏季五輪は消滅の危機 次の東京が最後の五輪になる?:スポニチアネックス】
2024年夏季五輪に立候補していたブダペスト(ハンガリー)が、ここへ来て招致断念を発表。この同大会の開催地は9月のIOC総会で決まるが、直前になってブダペストが断念したことで、残る候補地はパリとロサンゼルスの2都市のみ。
もともとこの大会にはハンブルク(ドイツ)やローマ(イタリア)も立候補を予定していたが、ハンブルクは’15年に実施した住民投票で反対が過半数を占めたために断念。ローマも「招致反対」を訴えて当選したビルジニア・ラッジ市長が、昨年に立候補を取り下げ。いずれも巨額の開催費用への懸念が理由。
近年の五輪はひたすら肥大化への道を突き進み、経費も雪だるま式に膨張。東京五輪の開催経費は最大1兆8,000億円という見積り。誰がそれだけの経費を負担するのか、いまだに東京都と組織委員会、政府の結論は出ず。世界有数の大都市である東京でこの状態なので、ブダペストが断念したのは賢明な判断という印象。
パリやロサンゼルスなら財政的には開催可能だろうが、両国は財政とは別の問題をもう一つ抱えている。移民とテロへの懸念。トランプ大統領は就任前にIOCのバッハ会長と会談した際に、ロサンゼルスへの招致を支援する意向を示した。就任後の入国制限などを見る限り、不特定多数の人が大挙して入国することになる五輪に積極的とはとても思えず。フランスも5月の大統領選挙の結果次第では移民政策の変更に伴い、招致反対の声が一気に強まることも予想。まさかとは思うが、ブダペストに続いてパリとロスも土壇場で撤退し、2024年大会は消滅、東京が歴史上最後の夏季五輪になる可能性も決してゼロでは無い状況。
巨額の開催経費とテロへの懸念から、今後も五輪離れは進む一方であり、五輪が生き残るために必要なのは規模の拡大ではなく縮小。施設は最大限既存のものを利用し、競技数も種目数も今よりもはるかに減らすしかない。五輪が商業化、つまり肥大化へと舵を切るきっかけになったのは’84年のロサンゼルス五輪。国の援助を受けずに初めて民間の資金だけで実施されたこの大会は、当時の組織委員会の創意工夫で黒字化に成功。それに味をしめたIOCは以後、民間資金を導入し、際限なく規模の拡大を推進。その結果が現在の状況。2014年大会の最終候補に再びロスが残っているのも何かの因縁か。大きな五輪から小さな五輪へ。一日も早いIOCの決断を希望。
スポニチアネックス該当記事:http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2017/02/27/kiji/20170226s00048000240000c.html
という内容でした。個人的に思うのは、まず先に冬季五輪の開催立候補国が先に枯渇するでしょうね。東京五輪の決定時は何となくあっさりと決まった印象があります。東京五輪はエンブレムから国立競技場まで、一までいろいろとトラブルが発生しましたね。個人的には少し呪われた大会というイメージがあります。同じような話でFIFAW杯があります。先日、出場国数の拡大案が出され、複数の国での開催構想が出現し、韓国と北朝鮮との共催案が出て、JOCも戸惑っている事でしょう。複数開催にして、1ケ国の負担を減らす思惑なのかもしれませんが、全体規模が大きくなるために、かえって負担が増えるかもしれませんね。
五輪招致疑惑関連②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170210
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160521
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