カリスマの存在147

　事例紹介コラムです。
　某黄色いチームの監督去就の話題ですが、またしても記事を書こうと思いました。思わず、載せなきゃという事が昨日あったのです。
　昨日、日立台で天皇杯予選の筑波大戦があった訳ですが、辞意を表明しているネルシーニョ監督への熱いメッセージとして、柏側ゴール裏一杯にこの横断幕が掲出されたと、J’s GOALで紹介されたのです。

　確かに横に長いダンマクでしたが、少し違うアングルで何枚も紹介されるのはとても珍しいと思います。こういうメッセージダンマクは、白地に黒文字が多いと思いますが、このダンマクは横に巨大で、所々のポイントの言葉が赤字で、とにかく熱すぎるメッセージ性の高いものでした。
　　　
上段
「一度言ったことを撤回するには、勇気もいるし恥もかくだろう。だが、あなたには、それを乗り越えるだけの器と実績がある。少なくとも、俺らは、そう思ってるし、そう信じている。」
下段
「辞めるにしても、このタイミングではない。まだあなたの仕事が残されている。ネルシーニョ帰って来い。柏の史上最高監督ネルシーニョ。心からあなたに感謝しているが、ネルシーニョの時代を終わらせるにはまだ早い。」

当ブログとしても、突然の辞任表明はとても残念だと思っていましたが、昨日のメッセージダンマクを目にして、ゴル裏のサポさん達ももっと残念な気持ち、今後も指揮を取って欲しい気持ちが強いんだなと思いました。
J’s GOALフォトニュース
http://www.jsgoal.jp/photo/00119700/00119760.html（全体）
http://www.jsgoal.jp/photo/00119700/00119767.html（左）
http://www.jsgoal.jp/photo/00119700/00119766.html（中）
http://www.jsgoal.jp/photo/00119700/00119765.html（中２）
http://www.jsgoal.jp/photo/00119700/00119764.html（右）

　そして今日、またしてもタマげました。何かこの１週間タマげてばかりです（苦笑）。何と、ネル監督が辞任撤回されたのです。某黄色いチームに対して、距離が大きい人にとっては「Ｊリーグ、サッカーを舐めているのか！」と怒り心頭の方も多いでしょうが、当ブログとしては、いい意味でのサプライズです。当方も２０年Ｊリーグを観ていますが、もちろん初めてです。でも、いいサプライズです。あと、いかにスポーツ新聞などの報道がいかにいい加減なものかもよくわかりました。ネル監督は５日の練習からチームに再合流。７日のナビスコ杯準決勝横浜戦から再び指揮を執ります。
　　　
ネルシーニョ監督記者会見要旨：
「あの時（鹿島戦試合後）はやはり私も、感情的になり、熱くなり、間違った態度をとったと思っている。その後数日間、たくさんの友人や仲間と話をして、自分の考えを整理した結果、やはり反省してこのクラブへ仕事をしに戻る、という考えに至った。一度決めたことを撤回することは簡単なことではないが、過ちに気づいていながらそのまま意地を通す方が愚かだと思う。
　やはり、このチームで多くの仲間と戦ってきて積み上げてきたこの絆を失いたくない、と心から思った。今回クラブの理解の下、現場に戻ることができた。私は今まで以上の力と精力を注いでクラブが一番求めるもの、Vitoriaのために今シーズンが終わるまで全力で尽くしていきたい」
記者会見全文：http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00161174.html

吉田ダイレクター記者会見要旨：
「まず土曜日（８月31日）監督から辞意が伝えられたが、「こういう別れ方は、我々にとって良くない。今まで一緒に歩んできて、いろいろなものを要求し合ってきた中で、最後にこういう一方的な別れをするべきではない」と話していた。、９月１日（日）にいよいよ慰留は無理だという判断したが、２日（月）に、監督自身から「やはりやりたい、柏に戻りたい」という連絡が届いた。３日（火）に監督と会談の時間を取って話し合った。最終的に、ネルシーニョは自分の考え・発言が生んだことを理解し、反省していると捉えて、復帰を決定した」
記者会見全文：http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00161172.html
Ｊ１柏公式ＨＰ該当ページ：http://blog.reysol.co.jp/news/2013/015705.html
Ｊ１柏「広報日記」該当ページ：http://blog.reysol.co.jp/koho/post_1747.php

　本当に良かったですね。いろいろと論評はあると思いますが、概ねポジティブでした。コアサポさんのダンマクも一体感を出せて良かったですね。以前にも例えた話ですが、このチームは、いろいろと周りに叩かれながら、フロント、現場・選手、サポーターが肩を組みながらお互い「ファミリー」として助け合いながら、一歩一歩歩んできた歴史だと思います。今回は監督でちょっとありましたが、サポーターとフロントでサポートした格好かな。ネル監督には「白くまくん」（練習着スポンサーロゴ）が似合いますよ。ネット情報で、上杉謙信みたいというのがありましたが、確かにそうです。謙信は一度国を捨てて高野山に僧となって向かっています。ちょっと似てますね。
　以前に、みや長さんが「本当にこのチームは飽きさせないな」と言われた事を思い出しました。本当に、面白い（ごめんなさい）チームです。予想外の展開、でも結果オーライでした。当ブログにとっては、とても人間臭い「カリスマの存在」です。さあ、ナビスコとＡＣＬが待ってます。