J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

選手・現場の声15 【J特】

2011-02-11 07:57:53 | ファジアーノ岡山

 先日の記事で新入団した仙石廉選手の事を特集したところ、黄色サポのHN・どんぐりさんよりまた違う資料を、FAXでいただきました。J1柏の広報誌「日立台通信」の「選手履歴書」という注目選手特集に廉選手が掲載されています。昨年9月のインタビュー記事です。以下、抜粋して紹介。
                      
<経歴>
 新座イレブン ~ 柏レイソルU-12(志木市立第四小) ~ 柏レイソルU-15(志木市立志木第二中) ~ 柏レイソルU-18(柏日体高) ~柏レイソル~ 

<毎日が緊張の連続>
 仙石選手を含めた同期6名は揃ってユースからトップへ昇格。他の3人の同期組も含めて同学年から誕生したプロ選手は史上最多の9名。このチームで仙石選手は主将を務めた。
 出身は埼玉県志木市。兄をきっかけにサッカーを始める。
「自分の学年でサッカーがうまい方で、両親がレイソルのセレクションを受けさせてくれたが、当日の朝までその事を知らなかった。人見知りな自分は、知らない人とサッカーをするのは本当に嫌だった」
 入団後は独特の緊張感に包まれた毎日が待っていた。学校が終わって帰宅し、電車と自転車を乗り継いで柏に向かう。片道約1時間。チームメイトと生き残りをかけて競争する雰囲気が最初はどうしても好きになれず、ズル休みをした事もあるとか。
「毎日が緊張の連続。小学生だがプロを目指す集団で、もちろん練習でも競争意識を植え付けられていた。でも、それが嫌だった。友達も少なかったし、小学生の頃はちょくちょく練習を休んでいた。あの時期に無理やり通っていたら続かなかったかもしれない。すぐに自信をなくしちゃうほどチームメイトがみんな上手かったので」

<特別な緊張感の中で>
 充実感が出てきたのがジュニアユース時代。恩師の吉田達磨監督(元トップ選手で現アカデミーダイレクター)から、サッカー以外のピッチ外での振る舞いや人間としてのあり方などについて教えられた。
「あの頃は毎日何か一つ、新しい事を学んでいた気がします。それくらい練習が充実していて、楽しくて自分がどんどんうまくなっている事がわかった時期」
 高校サッカーに対する憧れはなく、「レイソルでプレーし続ける事が一番いいと思っていた」とはいえ、ジュニアからジュニアユース、そしてユース、そしてトップへというそれぞれ昇格争いがある。選手達はこの時期を迎えるたびに、自分自身の評価に対する不安と仲間が去る寂しさと、プロになるための厳しさを味わってきました。そうした絶えず緊張感がある環境で、ずっとレイソルサッカーをやってきました。

<大きな決断と次のストーリー>
 '08年、スペインでの「地中海カップ」にレイソルユースで参戦。準々決勝でブラジルユース代表を、準決勝でエスパニョールユースに勝利。メキシコユース代表に敗れて準優勝だったが、「最も完成度の高いチーム」として好評価され、マジョルカの練習に参加し、正式なオファーを得るが、レイソルトップへ昇格。
 トップ選手として2年経ったが、公式戦の出場からこれほど遠ざかるのは初めての体験。
「今の状況が自分の実力。まだアピールが足りない。もっと必死になって頑張らないと。正直『あの時スペインに行っていたら・・・』って思う事はあります。でも根底にあるのは、レイソルの一員として素晴らしい選手になる事だけ。僕はここで生まれた訳じゃないし、元々『レイソリスタ』だった訳でもありません。でも気が付いたら、もうずっとここにいる。あの着心地のいいユニフォームを着て、早くチームに貢献できるような選手になりたいです」

 自ら選んだユニを着て、次のストーリーを描くためのチャンスを待つ。そのための努力は怠らない、と記事では締めくくっていました。そして2011年、仙石廉選手は岡山の戦士として、カンスタのピッチに立つ事になりました。この岡山での新しいストーリーが今後どういう展開になるのか注目をしていきたいと思います。

 この記事を読んで感じたのは、同じクラブの下部組織で最初からずっと所属し、トップまで上り詰める事は一見エリートコースに思えますが、同時に様々な葛藤、厳しさがあるという事がわかりました。岡山では今シーズンからユースチームが立ち上がりますが、まだまだ歴史は浅いです。廉選手にはその辺りをクラブに何かしらの形で伝えて欲しいですね。

 ちなみに新聞報道によると、レン選手はケガのため、鹿児島キャンプには参加できなかった模様。どこまでケガがひどいのか気になります。いつになったらご対面できるのかなぁと。

コメント
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