春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器を選ぶ

2013-04-19 14:04:19 | 補聴器

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

今日は、朝からいろいろと来店があり、ブログの取りかかりが遅くなってしまいました。

あるメーカーさんが担当変更されるということで、わざわざお越しになりました。

そのメーカーさんによると、いろんな販売店さんで、当ブログをご覧になっている方がいるということで、嬉しい反面、ちょこっと緊張しています。

今後も、業界関係者の方にも面白いと言っていただけるよう励んでまいります。

 

 

さて、今日は、「補聴器を選ぶ」ことについて取り上げます。

 

 

補聴器を購入する際、いろいろな理由で選択されると思います。

 ・価格(予算)

 ・タイプ(耳あな型/耳かけ型/ポケット型など)

 ・補聴器メーカー

 ・新製品

などなど

 

 

ここでは、補聴器屋さんから「聴力に応じた補聴器を選ぶ」という点でアドバイス致します。

 

 

ご自身の体重や身長、ウエストサイズはご存じだと思います。

また、視力についても、1.0だとか1.2であるとかもご存じでしょう。

しかし、ご自身の「平均聴力は?」というとご存知の方は少ないと思われます。

 

 

補聴器を購入する際、補聴器屋さんでは必ず聴力測定を行います。

お客様のきこえの状態を把握することを目的としていますが、どのような補聴器を提案するか決めていくうえでとても重要だからです。

 

 

補聴器には聴力レベルに応じて、軽中度用、中高度用、重度用とあります。

どんなに小さな耳あな型の補聴器が欲しいと思っていても、重度の聴力であれば、なかなか対応できる補聴器はありません。

また、「どうせ度は進むから…」と思って、軽度の聴力レベルで高度用の補聴器を求められることもお勧めいたしません。

 

 

メーカーさんのカタログを見ていると、どうしても価格の方に目が行きがちですが、必ず適用レベルが明記してあります。

 

  

 

サイズがあっていない靴では、速く走ることはできませんし、転んでしまうこともあります。

補聴器を選ぶ際は、ご自身の聴力レベルにあった補聴器を選ぶようにしましょう。

 

 

 

 

本日は以上です。

 

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耳垢について

2013-04-18 12:31:57 | 補聴器をうまく使う

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今日の福岡は曇り模様。

ラジオでは霧の影響を伝えていましたが、霧なのか、黄砂なのか、PM2.5なのか、すっきりしない中途半端な天気です。

 

 

さて、今日は「耳垢」について取り上げましょう。

 

 

耳垢は、補聴器の寿命に大きく影響する問題です。

補聴器の修理の大半は、耳垢と汗が原因となっています。

特に音を出すレシーバー(スピーカー)部分は、耳垢による劣化で、感度低下(音が弱くなる)や断音症状が出やすくなります。

 

 

「補聴器の手入れは十分している」にもかかわらず、メーカーに修理・点検に出すと、故障原因が、「耳垢によるものです」と納得いかないことがよくあるかもしれません。

 

 

耳垢の性質は、乾燥した耳垢(こな耳)と湿性耳垢(べた耳)とがありますが、日本人の16%は、湿性耳垢です。

大半の人が乾燥耳垢なので、レシーバーやマイク部分を念入りにブラシ掃除していても、細かい耳垢がさらに奥に侵入してしまうことがあります。

 

 

補聴器メーカーさんも、耳垢防止のフィルターを色々と採用されていますが、100%耳垢を防御するものではありません。

 

 

 

定期的に交換することはもちろんですが、たまに補聴器屋さんに行って、メンテナンス専用の真空乾燥機を行ってもらうと、より効果的です。

補聴器の乾燥とレシーバー部分の吸引を行なえば、侵入した細かい耳垢が取り除かれます。

 

 

耳のお掃除については、いろいろありますが、耳かき棒でゴシゴシ掻き出すよりも、お風呂上りなどに綿棒でかるくやることをお勧めします。

ドラッグストアなどでは、専用のローションが付いたものが安価で販売されているので、良いと思います。

 

 

いくら補聴器をお掃除していても、肝心の耳の方が耳垢まみれだと意味ありませんからね。(笑)

 

 

耳垢をずっと放っておくと、耳穴自体を塞いでしまうほど溜まってしまいます。

中には、「耳垢塞栓(じこうそくせん)」と言って、大量の耳垢が耳穴を塞ぎ、耳垢自体が「かさぶた」のように硬化してしまいます。

当然、耳穴が閉ざされているので、聞こえが悪くなってしまいます。

こうなると自力では取ることができないので、耳鼻科の先生に頼るしかありません。

高齢者の2割程度は、耳垢塞栓と言われているので、注意しましょう。

 

 

 

 

本日は以上です。

 

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リオン(リオネット)

2013-04-16 12:50:51 | 補聴器業界

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昨日は、補聴器メーカーさんの来店デーでした。

午前中に1社、夕方にもう1社来られました。

当店担当のメーカー営業さんは、私が現役でメーカー営業をしていた時から面識がある方ばかりなので、とても話しやすく、訪問時の話が盛りだくさんとなります。

1度来られると、2時間3時間は、話が尽きません。

※貴重な営業時間を独占しているようで、申し訳ないです。

 

 

さて、今日は補聴器メーカーの最後、『リオン(リオネット)』を取り上げます。

 

 

「リオン」は日本のメーカーで、国内シェアNo.1の補聴器メーカーです。

唯一、東証一部に上場しており、補聴器だけでなく、オージオメーターや特性器、騒音計など、音響に関する機器も取り扱う大きなメーカーです。

「リオン」の由来は、理学の「理」と音響の「音」から来ており、理学に基づいた音響とそれに関連した分野への開拓を目指す意味が込められているようです。

何を隠そう、当店のオージオメーターもリオン製を使っております!

※海外製より使いやすいです。

 

 

リオンというメーカーさんの最大の強みは、医療機関や聾学校などの教育機関に直接出入りされている点です。

難聴を自覚した方が病院などに行くと、最初に耳にする補聴器メーカーかもしれません。

また、業界活動にも中心で活動されるメーカーさんなので、補聴器工業会や販売店協会の活動イベントでも主役的位置づけのメーカーさんです。

 

 

取扱いしている販売店は、全国にリオネットショップと言われる直営の専門店とフランチャイズ店があります。

メガネチェーン店で取り扱っているところは少ないかもしれません。

補聴器認定技能者が常駐の店舗が多いと思いますので、技術・設備面では信頼できる販売店だと思います。

 

 

補聴器自体についてですが、やはり日本のメーカー、補聴器使用者目線での製品開発です。

注目すべき点が3点。

 

 1.防水タイプ補聴器

  現在では海外メーカーでも防水タイプの補聴器が登場していますが、

  いち早く防水に着手して製品化したメーカーさんです。

  耳あな型での防水は唯一です。

 

 

 2.おまかせ回路

  お年寄りにとって電池交換の細かい作業は、難作業です。

  小さな電池の+-を見極めるのは、簡単ではありません。

  +-どちらに入れても動作する画期的な機能です。

 

 

 3.補聴器以外のサポート機器が豊富

  サポート機器(テレホンエイドやお知らせランプ、ループシステムなど)が、

  充実しておりトータル的な難聴者サポートが可能です。

 

 

 

「モノづくり日本」ならではの補聴器メーカーさんです。

 

 

 

 

本日は以上です。

 

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国内出荷台数

2013-04-15 14:57:52 | 補聴器業界

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今日は、朝からメーカーさんが営業に来られました。

色々と業界情報やマーケット情報について教えてくださるので助かります。

現場にいると、「木を見て、森を見ず。」状態になってしまいます。

 

 

また、2013年1月~3月までの補聴器国内出荷台数が発表されました。

全体的には、前年対比で105.6%増加しており、細かく見ると

 ・デジタルポケット(箱型)⇒236.6%   これは、どこかのメーカーが3月決算の在庫出荷してますね。

 ・312電池タイプのRIC式⇒124.5%  相変わらずの人気

 ・耳かけ型補聴器全体⇒105.3%

 

耳かけ型が伸びていますが、以前にも触れたとおり、既製品は、補聴器販売店の店頭在庫分もありますので、本当に難聴者の方が補聴器を購入されている実数ではありません。

 

一方、オーダーメード補聴器はというと、

 ・CIC(極小)タイプ⇒111.5%

 ・カナルタイプ⇒103.0%

 ・フルサイズ⇒91.8%

 ・耳あな型補聴器全体⇒104.3%

傾向から推察すると、CICタイプやカナルタイプが従来よりパワータイプが増えてきているので、フルサイズ⇒CIC/カナルに移行している。

または、フルサイズ⇒小型耳かけ型補聴器へとシフトしているのではないかと思われます。

やはり、大きな耳あな型よりも、目立ちにくさを求められるお客様の思いが反映しているのでしょう。

 

 

我々業界人にとって喜ばしいのは、オーダーメード補聴器の出荷台数が伸びていることです。

オーダーメード補聴器は、お客様の耳型を採取してメーカーに発注しますから、(メーカー出荷台数)=(補聴器購入者)となります。

ただし、注意したいことは、オーダーメードのカテゴリー以外の『耳あな型デジタル』が189.8%と異常な伸びを示しています。

これは、既製品の耳あな型デジタルを指していますので、こちらも出荷量からして、メーカーが販売店に決算在庫を出荷した可能性があります。

 

 

アベノミクス効果で、補聴器業界にも消費傾向が出てきていると思いたいですが、3月決算や全体で5%の微増状態を考えると、実質増減はあまりないように思えます。

 

 

最後に1点あげると、補聴器の平均単価がメーカー出荷時点で105.3%となっており、店頭ベースでは、おそらく10%近く上昇していると考えられます。

この意味するところは、補聴器を購入する方が、少しでもいい補聴器(高性能な補聴器)を購入しているということなので、ある意味我々補聴器屋さんにとって、責任が課されてきます。

難聴者のみなさんが補聴器という機械に対して期待を込めて、いい補聴器を購入いただいているわけです。

いわば、その補聴器の性能をフルに引き出して、難聴者の方が少しでも聞き取りの向上ができるようにしなければなりません。

 

 

メーカーさんが公表しているデーターもこういった見方をしていくと面白いかもしれませんね。

 

 

 

 

本日は以上です。

 

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NJH(ベルトーン)

2013-04-14 13:33:51 | 補聴器業界

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今日は風はありますが、暖かくてとてもいい天気。

正面の春日公園は、桜はもう散ってしまってますが、新緑が増えてきて、春の陽気がさわやかです。

 

 

さて、今日はNJH(ニュージャパンヒヤリングエイド)社を取り上げましょう。

 

 

NJH社は、日本の補聴器会社ですが、アメリカのBeltone(ベルトーン)とカナダのUnitron(ユニトロン)と技術提携したメーカーです。

Beltoneブランドを主力に展開しています。

 

 

Beltoneがもっとも人気を博していたのは今から20年近く前、オーダーメード補聴器が爆発的に販売されていた頃で、とくに「インビザ」、「オーディ」というアナログのオーダーメード補聴器が有名です。

補聴器自体にパワーが求められ、リニアという形式の補聴器が主流だった当時では、「インビザP-L」、「オーディP-L」という機種は、まさに名機。

これらを使われている補聴器ユーザーは、他の補聴器に乗り換えることが非常に難しかったです。

昔の名車(オールドカー)に乗っている人が、今のハイブリット車では、「つまらない!」と感じることに近いかもしれません。(笑)

 

 

特に素晴らしかったのは、NJH社のオーダーメード補聴器の製作技術です。

耳型を採取して、補聴器のシェル(ケース)をハンドメイドで作るのは、とても技術が必要なことで、ある意味「職人」の域の仕事とも言えます。

さらに、製作拠点を東京・大阪・福岡と3カ所ももっていることでも、オーダーメード補聴器に力を入れているメーカーさんです。

 

 

イヤモールド(耳かけ型補聴器用の特注耳栓)の製作に関しても、ほとんどの補聴器メーカーが、外注先のイヤモールド工場に依頼していますが、NJH社は自社で製作されています。

オーダーメード補聴器での技術力があるので、当たり前ですね。(笑)

 

 

補聴器自身でいうと、Beltoneは、GNリサウンドの製品供給を受けていますが、このオーダーメード製作技術は本家を遥かに凌いでいます。

特に、九州では、福岡に工場がある強みがあるためオーダーメード補聴器の製作でも故障修理の対応でも他メーカーより一歩抜きんでています。

 

 

専門店よりも、メガネ兼業店さんでの取り扱いが多いので、ある意味、馴染みの補聴器メーカーさんかもしれません。

 

 

 

 

本日は以上です。

 

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