春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

GNリサウンド社 秋季補聴器セミナー

2014-10-25 17:09:03 | ブログ

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

木曜日の23日は、

午後から臨時休業をいただいて

補聴器メーカー、GNリサウンド社の

秋季補聴器セミナーに

参加してきました。

 

 

同社の木村社長のプレゼンテーションでは、

近々の補聴器マーケットのことを説明されました。

4月以降の消費税アップが

補聴器業界にも影響しているとのこと

なかでも

非常に有益な情報だったのは

欧米の補聴器マーケットに関することでした。

アメリカ市場では、

2014年の補聴器出荷台数の予想が

なんと!310万台。

実に日本の6倍です。(驚)

 

 

また、2013年のヨーロッパ先進国での

補聴器出荷実績は、

 ドイツ…98.4万台

 イギリス…146.5万台

 フランス…55.9万台

ということで、

いずれの国でも

2014年度は、

補聴器マーケットが拡大しているそうです。

 

 

これに対して、日本では

ここ半年間の実績が

前年割れの状態で

年間を通じても

停滞していると言わざるを得ません。

逆に、日本市場で伸びているのは、

補聴器に関する

クレーム(相談)件数。

 

 

年々、高性能でスタイリッシュな

新型の補聴器を

各補聴器メーカーさんが

市場投入しているにも関わらず、

補聴器出荷台数の伸びよりも

クレーム件数の伸びの方が大きいとは…。

我々、最前線の補聴器屋さんが

一層、努力しなければならないのではないでしょうか?

 

 

木村社長に続いてプレゼンされたのは、

ITジャーナリストの林信行氏。

 

 

 

GNリサウンド社の製品『リサウンドリンクス』が

米アップル社とのコラボ製品ということもあり、

i-Phone、i-Pad、i-Potなどで

どんなことができるのか?

補聴器や他の家電製品と連携することでの

利便性など実演を交え、

とてもわかりやすく講演されました。

なかでも

直感的に操作できる

i-Phoneなどは、

シニア世代こそ使うべきだと言われています。

今後、団塊世代が補聴器のターゲットユーザーに

突入してくることを踏まえると

i-Phoneで操作できる

リサウンドリンクスは、

まさに、先駆的な製品と言えます。

 

 

GNリサウンド社の技術部、小川博規氏のプレゼンでは、

今回ラインナップで増やされた

リサウンドリンクスの

77/88シリーズの特徴及び

先行で発売されている61タイプ(RIC)の

症例発表がありました。

 

 

 

まず、驚いたのが

リサウンドリンクスの両耳販売率。

ユーロトラックやジャパントラックの情報で

補聴器の両耳装用率は、

 アメリカ…74%

 ヨーロッパ…55%

 日本…39%

なのですが、

リサウンドリンクスの両耳販売率は、83%

※ちなみに当店の両耳率は、52.2%。

両耳専用モデルと言ってもいいくらいです。

これには、びっくりしました。

今後もラインナップが増やされて行くことを

期待したいと思います。

 

 

セミナーの最後は、

ANAビジネスソリューションから

川上美佐子氏が講師として来られ、

1時間半、みっちりと

「おもてなしの心を伝えるために」

接遇での心がけを学びました。

 

 

 

ANAの元CAさんということでしたが

とても素敵な講師さん。

日頃、接客について

当たり前に心がけていながら

ついつい忘れてしまっていることを

再確認させていただけたと思います。

 

 

久しぶりに

天神に出ましたが、

内容の濃いセミナーに参加できたと思います。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

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国内出荷台数

2014-10-15 17:43:05 | 補聴器業界

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昨日の夕方、

ある補聴器メーカーの担当営業さんが

来店されました。

業界情報をいろいろ尋ねると

6月以降の業界の補聴器販売状況が

停滞しているそうです。

ここ数日、平均株価も下がり気味ですし、

4月以降の消費税8%にアップの影響が

間違いなく出ているようです。

 

 

 

本日は、補聴器工業会が発表した最新の、

「2014年第3四半期(7月~9月)の補聴器国内出荷台数」について取り上げます。

 

 

前回6月までの第2四半期データも

前年割れしていましたが、

この第3四半期も前年割れしています。

総台数134,679台(前年比99.5%)

出荷金額8,014(百万円)(前年比99.0%)

 

 

 

個別のトレンドを見ていきます。

 

 

【ポケット型】

 デジタル式…96.5%

 アナログ式…64.7%

デジタル式への移行は進んでいますが、

ここに来て前年割れの状態。

ポケット型全体でも、81.8%

全補聴器の構成比を見ても、5.3%。

ポケット型を求める難聴者が

ほとんどいないようです。

 

 

【耳かけ型】

耳かけ型全体で101.9%

かつてないほど伸び率が減退してしまいました。

小型BTE(RICタイプを含む)のカテゴリーが

唯一、前年比118%という状態ですが

補聴器全体の伸びを牽引するものではありません。

おそらく、補聴器屋さんで

在庫をもつお店が少なくなっているので、

本来の成長度合いに

なってきたのではないでしょうか?

 

 

【耳あな型】

オーダーメードタイプでは、

唯一、CICタイプが前年比103.2%。

カナルタイプ、フルサイズは

いずれも前年割れという結果。

全体の構成比も32.6%なので、

かなりオーダーメード補聴器を求める

難聴者の方が減っている様子です。

補聴器屋さんが

相変わらず

精力的に耳かけ型補聴器を

提案しているのかもしれません。

ちなみに、当店のオーダーメード補聴器比率は、

49.3%なので、業界水準より

耳あな型補聴器を求めるお客様が多いです。

 

耳あな型補聴器で注目すべき点は、

既製耳あな型タイプ

 デジタル式…113.7%

 アナログ式…261.3%

通常では考えられない伸び率です。

9月は、敬老の日があったので

考えられるのは、

大手のR社あたりが、

補聴器屋さんに

パッケージ在庫を入れたか

通販で求める方が

瞬間的に急増したかでしょう。(おそらく前者の推測が固い)

アナログ式の既製耳あな型補聴器が

トレンドであるとは

とても考え難いです。

 

 

補聴器の平均単価も

99.5%と微減しており、

台数、金額ともに前年割れしているので、

この第3四半期は、補聴器業界全体が

縮小してしまいました。

 

 

新聞の折込チラシを見ても

パチンコ店のチラシや

ディスカウントストアの安売りチラシ。

テレビを見ても

お買得情報の番組などが

よく見られます。

景気が良ければ

豪華ホテルや

セレブの豪邸紹介などの番組が

よく放送されるもの。

まだまだ

景気が上がるには

時間がかかりそうです。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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補聴器選びに失敗しないための必読書

2014-10-09 13:34:23 | ブログ

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昨日は、早めに帰宅して、

皆既月食を観測しました。

 

 

小5の娘も、赤くなったお月様が

とても不思議だったようです。

場所によっては

雲に隠れて

ほとんど見えなかったところもあるようですが、

我が家からは

ずっと不思議なお月様が見られました。

 

 

 

さて、本日は

先日このブログでも紹介させていただいた

補聴器本、

「間違いだらけの補聴器選び」中村雅仁著を

改めて紹介いたします。

 

 

というのも、

今日、店舗に出社すると

ポストに、本が届いていたのです。(驚)

「10月15日発売なのに!さすが、Amazon!」

と思っていたら、

なんと!

著者の中村雅仁氏から

直接、送られてきました!

 

 

メーカー時代の同僚なのですが、

発売前に嬉しいプレゼント。

しかも私の誕生日が10月14日なので

誕生日プレゼントでもあります!(嬉)

少々、興奮気味ですね。

 

 

早速、本書を読んでみましたが・・・

一言。

非常に、読みやすい『補聴器本』と言えます。

多少の身内びいきは差し置いて、

お世辞抜きによく書かれていました。

元補聴器メーカー出身者で

現在、補聴器販売に携わる人間が

書いたものとしては

初めての『補聴器本』。

 

 

業界関係者だと

なにかと

専門用語を乱発しがちですが、

ユーザー目線であることを心がけ

一般の方が読まれるという細かい配慮が

伝わってきました。

例えば、

一つ一つの事例が

とても身近なことなので

具体的に浮かびやすく、

「そうそう!」とか

「なるほど!」と頷ける箇所ばかりです。

 

 

補聴器に関する内容も

こまかく噛み砕いて書かれているので

どなたが読まれても

消化不良を起こすことはないでしょう。

 

 

 

補聴器に対し

過度な期待を持って失敗したり、

価格面からの大きな誤解が生まれないよう

補聴器購入前に一読すると

かなり有益な本です。

これから補聴器購入を検討している方はもちろん

難聴のご家族がいらっしゃる方にも

是非、読んでいただけたらと思います。

 

 

 

何よりも

細かく章立てられた本の構成が

非常に緻密で

読み進めていくうちに

スーっと内容が理解されます。

私的な立場で言わせていただくと

「営業週報を滞らせがちだった中村さんに

こんなにも文才があったとは!」と

本の内容と同じくらい

衝撃的でした!(笑)

唯一の不満を上げると

表紙裏に

中村さんの直筆サイン(かすが補聴器専門店さんへ)

が欲しかったことですかね。(更笑)

 

 

一足先に

読ませていただくことができて、

とても良かったです。

素敵なバースデイプレゼントでした。(感謝)

※ アマゾンの紹介サイトは、こちら

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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補聴器を購入する前に・・・(その3)

2014-10-08 14:13:07 | 補聴器を上手に買う

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秋晴れの良い天気。

今日は、皆既月食のようですね。

18時15分頃から月が欠け始めて、

赤いお月様が見られるそうです。

今日は、早めに帰って、

家族で天体観測したいと思っています。

 

 

 

過去2回に渡って、

補聴器を購入する前の注意点を

お伝えしました。

実際に、補聴器屋さん選びをする際、

注意してほしいことを上げていきます。

 

 

【補聴器店選びの5つのポイント】

 1) 「認定補聴器技能者」が在籍(常駐)している

 2) 取り扱いメーカーが3社以上ある

 3) 聴力測定補聴器効果測定がきちんとできる

 4) 補聴器の「貸出」システムがある

 5) 自立支援法機種(福祉機種)の取り扱いができる

 

 

1) 「認定補聴器技能者」が在籍(常駐)している

このブログで何度も出てきていますが、

補聴器業界で唯一の資格制度。

その補聴器屋さんに

技術的な信頼を持つことが出来るかの

目安になります。

補聴器を買ったあと

トラブルやクレームが内容にするためにも

是非、知っておいて欲しい点です。

 

 

2) 取り扱いメーカーが3社以上ある

日本で取り扱われている補聴器メーカーは11社あり、

それぞれのメーカーは

優れた技術や機能を持っています。

逆に言えば、1社のみで

全ての難聴者に満足してもらえる

補聴器を開発することはできません。

メーカー直営の補聴器屋さんでは、

そのメーカーの機種しか提案されませんが、

数社取り扱っている補聴器屋さんでは

お客様(難聴者)の特性に対して

もっとも合いそうなメーカーの補聴器を

提案することが可能。

つまり、『イイとこ取り』するわけです。

場合によっては、2社以上の補聴器を

比較試聴することもできます。

 

 

3) 聴力測定や補聴器効果測定がきちんとできる

一般的に行われる聴力測定は、

「純音気導聴力測定」といいます。

これは、もっとも小さな音を

どこまで聞き取ることができるか(最小可聴値)を

周波数別に測定するやり方。

この他、「純音骨導聴力測定」、「不快閾値測定」、

「弁別能測定」など

補聴器のフィッティングや効果を出すために

必要な測定があります。

また、補聴器を使って

どのくらい効果が出ているかを調べる

「補聴器効果測定」も重要です。

これら全てが実施可能かどうかも

補聴器屋さんを見極める上で

知っておいて欲しい点です。

 

 

4) 補聴器の「貸出」システムがある

補聴器の購入を決定する前に、

補聴器で効果が上がるか?

補聴器自体を使っていけるか?

など店舗で短時間、試聴しただけでは

わからないでしょう。

実際に1週間程度、

日常生活の中で使ってみて

購入を決定した方が

補聴器の失敗が少ないと言われます。

補聴器屋さんでは

耳かけ型補聴器での貸出を

実施しているところもありますので、

是非、利用してください。

また、お持ちの補聴器が故障した際、

修理に出している期間中、

代替の補聴器を出してくれるかも

事前に確認しておくことをおすすめします。

 

 

5) 自立支援法機種(福祉機種)の取り扱いができる

難聴の度合いが重く、

「身体障害者手帳」を取得できるレベルであれば、

補聴器購入に際し、

自治体からの補助を受けることができます。

自立支援法機種の取扱いを行っている補聴器屋さんであれば、

手帳取得レベルの聴力であることを

事前に説明していただけます。

自立支援法対応の補聴器も

かなり性能が向上しているので、

そういった情報を持っているのも

取り扱いをしている補聴器屋さんです。

 

 

 

簡単に5つのポイントをまとめてみました。

補聴器を購入する前に

参考にしていただきたいですね。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

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補聴器を購入する前に・・・(その2)

2014-10-03 13:35:11 | 補聴器を上手に買う

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補聴器を購入するにあたって

事前に耳鼻科の先生に

診断を受けることを前回推奨しました。

今回は、

実際の補聴器店選びについてです。

 

 

地域で補聴器の取扱いをしている店舗は様々。

 ・補聴器専門店

 ・メガネチェーン店

 ・個人メガネ店

 ・百貨店(補聴器売場)

 ・電器店

 ・時計店

 ・ドラッグストア

 

 

よく、都心部の補聴器取扱店なら

いい補聴器(最新型のよくきこえる補聴器)を

取り扱っているのでは?

と思われがちですが、

実際は

どこで求めても

大差はありません。

むしろ

補聴器のフィッティングが

うまくできるかどうかが重要です。

 

 

ひとつの目安としては、

その補聴器店に

「認定補聴器技能者」さんが

在籍(常駐)しているかどうかです。

この資格は、医師免許や弁護士免許のような

国家資格ではありません。

テクノエイド協会が

補聴器に関する

 ・技術

 ・知識

 ・実務経験

などを数年かけて取得した補聴器技能者に

付与した補聴器業界の認定資格です。

 

 

補聴器は、設定の次第で

良くも悪くもなります。

特に最近のデジタル補聴器は、

補聴器メーカーの専用ソフトで

設定や調整を行うので、

使用者の聴力データさえあれば、

誰が行っても

同じ初期設定です。(メーカーのオートフィット設定)

 

 

このオートフィット設定は、

最低限のデータ(純音気導聴力)さえあれば、

作り出すことが可能。

逆に、

もっと詳細な聴力データがあれば

より設定の精度が上がるとも言えます。

 

 

補聴器屋さんでは、

お客様とのカウンセリングを通じて

詳細な聴力測定を行い、

補聴器をどんな場面で主に使用するか想定し、

より良い補聴器の設定・フィッティングを

実施していきます。

メーカーのオートフィットに頼るだけではなく、

「このお客様の聞こえに対しては、

 このフィッティング形式(計算式)を採用しよう。」

「この方の使用状況であれば、

 この補聴器のこの機能が有効だな。」

とこれまでの経験上から

最適な選択を最短で採用していきます。

 

 

補聴器は、

購入することが

最終的な目的ではありません。

使うことで

聞こえの改善を目指すことが

とても重要です。

 

 

買いっぱなしで、

使われていない

補聴器使用者が

世の中には

たくさんおられます。

「補聴器を買って損をしたな・・・。」

とならないよう

注意しなくてはなりません。

 

 

前向きに補聴器を購入しようと

検討している方は、

最初に出向いた補聴器店で

安易に購入を決めず、

数件回ってお店の情報を集め、

もっとも信頼できる

補聴器屋さんで

補聴器を買うことを

決めては如何でしょうか?

「急がば、回れ!」

ですね。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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