春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
一昨日の27日、
スイスの補聴器メーカー、Phonak(フォナック)社の
新製品補聴器セミナーに行ってきました。
来月、2日にリリースされる「ベンチャー」シリーズは、
現在、市場で人気のRICタイプ。
他モデル(一般耳かけ型、オーダーメード)は、
今後の展開予定だそうです。
最近の補聴器メーカーの新製品が
「スマホで操作できる。」とか
「Bluetoothでテレビがよく聞こえる。」など
補聴器が他の電気機器と
リンク可能なシステムを強調しているのに対し、
難聴者のきこえに特化した製品開発を
強調している新製品でした。
もちろん、ワイヤレス技術が高いPhonak社、
スマホやTVとリンクする技術も搭載しています。
プレゼンの中に、
ユーロトラック2012(欧米での補聴器ユーザー調査)、
ジャパントラック2012(日本での補聴器ユーザー調査)の
結果を踏まえたデータを紹介されました。
日本とドイツを比較して、
【補聴器の満足度】
日本:36% ドイツ:77%
【補聴器の両耳率】
日本:39% ドイツ:76%
満足度と両耳率が近似しているということです。
つまり、両耳率を向上させれば、
日本での補聴器ユーザーにとって
「補聴器の満足度が向上するのではないか?」
ということです。
そこで、今回の新製品『ベンチャー』シリーズは、
「オートセンスOS(オペレーション・システム)」
という新機能が搭載されています。
従来機種では、
様々な環境下で補聴器を使う際、
5つの環境パラメーターが動作して
最適な『きこえの状態』を作っていました。
新製品『ベンチャー』シリーズでは、
これまでの環境パラメーターの精度を向上させ、
さらに2つの環境パラメーターを追加しています。
複雑で高度なデジタル処理技術には
デジタルチップに負荷がかかってしまいます。
例えるなら、
パソコンでいろいろなアプリケーションを動作させると
動きが鈍くなったり、
フリーズしたりしてしまいます。
『ベンチャー』シリーズに搭載されたチップは、
1秒間に、5億5,200万回の演算処理が可能!(驚)
ちなみに、従来機種は、2億回/秒。
これだけ処理能力が高ければ、
・雑音処理機能
・指向性機能
・ハウリング防止機能
・両耳間音声通信機能
など
高度な処理を超高速で処理することができます。
補聴器を両耳使用した際の
自然耳との違いから感じる違和感を
極限まで少なくすることが可能かもしれません。
新製品『ベンチャー』シリーズ
また、新製品セミナー後は、
ワークショップが催され、
Phonak社の強み、ワイヤレス機器や
今回新しくなった調整ソフトの勉強ができました。(感謝)
新型ワイヤレス機器(コムパイロットⅡ/テレビリンクⅡ)
補聴援助システム『ロジャー・ペン』
午後からの4時間、
とても内容の濃い
充実したセミナーでした!
本日は、以上です。
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