春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

PHONAK社 福岡セミナー

2015-01-29 15:12:38 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

一昨日の27日、

スイスの補聴器メーカー、Phonak(フォナック)社の

新製品補聴器セミナーに行ってきました。

 

 

来月、2日にリリースされる「ベンチャー」シリーズは、

現在、市場で人気のRICタイプ。

他モデル(一般耳かけ型、オーダーメード)は、

今後の展開予定だそうです。

 

 

最近の補聴器メーカーの新製品が

 「スマホで操作できる。」とか

 「Bluetoothでテレビがよく聞こえる。」など

補聴器が他の電気機器と

リンク可能なシステムを強調しているのに対し、

難聴者のきこえに特化した製品開発を

強調している新製品でした。

もちろん、ワイヤレス技術が高いPhonak社、

スマホやTVとリンクする技術も搭載しています。

 

 

プレゼンの中に、

ユーロトラック2012(欧米での補聴器ユーザー調査)、

ジャパントラック2012(日本での補聴器ユーザー調査)の

結果を踏まえたデータを紹介されました。

日本とドイツを比較して、

 【補聴器の満足度】

  日本:36%  ドイツ:77%

 【補聴器の両耳率】

  日本:39%  ドイツ:76%

満足度と両耳率が近似しているということです。

つまり、両耳率を向上させれば、

日本での補聴器ユーザーにとって

「補聴器の満足度が向上するのではないか?」

ということです。

 

 

そこで、今回の新製品『ベンチャー』シリーズは、

「オートセンスOS(オペレーション・システム)」

という新機能が搭載されています。

従来機種では、

様々な環境下で補聴器を使う際、

5つの環境パラメーターが動作して

最適な『きこえの状態』を作っていました。

 

新製品『ベンチャー』シリーズでは、

これまでの環境パラメーターの精度を向上させ、

さらに2つの環境パラメーターを追加しています。

複雑で高度なデジタル処理技術には

デジタルチップに負荷がかかってしまいます。

例えるなら、

パソコンでいろいろなアプリケーションを動作させると

動きが鈍くなったり、

フリーズしたりしてしまいます。

『ベンチャー』シリーズに搭載されたチップは、

1秒間に、5億5,200万回の演算処理が可能!(驚)

ちなみに、従来機種は、2億回/秒。

 

 

これだけ処理能力が高ければ、

 ・雑音処理機能

 ・指向性機能

 ・ハウリング防止機能

 ・両耳間音声通信機能

など

高度な処理を超高速で処理することができます。

 

補聴器を両耳使用した際の

自然耳との違いから感じる違和感を

極限まで少なくすることが可能かもしれません。

 

新製品『ベンチャー』シリーズ

 

 

また、新製品セミナー後は、

ワークショップが催され、

Phonak社の強み、ワイヤレス機器や

今回新しくなった調整ソフトの勉強ができました。(感謝)

新型ワイヤレス機器(コムパイロットⅡ/テレビリンクⅡ)

 

補聴援助システム『ロジャー・ペン』

 

 

午後からの4時間、

とても内容の濃い

充実したセミナーでした!

 

 

 

 

本日は、以上です。

「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。

 


NJH福岡セミナー

2015-01-24 12:39:06 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

昨日、NJH福岡支社にて開催された

新製品発表セミナーに参加してきました。

NJHさんは、

アメリカのBeltone(ベルトーン)社と

カナダのUnitron(ユニトロン)社を

日本で展開する補聴器メーカーさんです。

なにより、数社ある補聴器メーカーで

唯一、九州に製造拠点を持つメーカーさん。

 

 

発表された製品は、

Beltone製品から

 ・First(ファースト)

 ・Beltone Boost(ベルトーン ブースト)

Unitron製品から

 ・Shine Rev(シャイン レボリューション)

以上の3モデル。

 

 

First(ファースト)シリーズの特徴は、

アップル社の"i-Phone”,"i-Pad","i-Pot touch"と連携できる点。

お持ちのi-Phoneが専用アプリ(無料)を使用して

補聴器のリモコンになります。

また、i-Phoneにダウンロードしている音楽や

YouTubeの動画がワイヤレスで

補聴器から聴くことが可能です。

さらに、補聴器を紛失した際など

GPS機能が搭載されているので

i-Phoneで探し出すこともできます。

 

 

今のところ、RICタイプなどの耳かけ型だけですが、

春には、オーダーメードのラインナップも揃うそうです。

 

 

Beltone Boost(ベルトーン ブースト)は、

高~重度難聴者対応の補聴器で

 最大音響利得:86dB

 最大出力音圧レベル:145dBSPL

業界内『最強』モデルと言えます。

もちろん、Firstシリーズ同様、

i-Phoneとの連携も可能。

とくに注目する点として

音の増幅形式が

 ・WDRC(ワイド・ダイナミックレンジ・コンプレッション)

 ・セミリニア

 ・リニア

と選択でき、

アナログ補聴器でガンガン音を聞いていたユーザーから

感音難聴で補充現象があるユーザーまで

幅広く対応できます。

 

 

さらに、

聴力型が『高音急墜型』といって

ほとんど補聴器で高音域の効果が得られない

特殊な聞こえのユーザーに効果が期待できる

サウンドシフター(周波数圧縮変換)も

搭載されています。

 

 

 

最後に

Unitron(ユニトロン)から発表された

Shine Rev(シャイン レボリューション)は、

Unitron社の最新型機種

Quantum2(クォンタム2)シリーズと同じ

最新『Era(エラ)』チップを搭載した

コストパフォーマンスの高いベーシックモデル。

片耳10万円台前半なので

補聴器の入門器として最適と言えます。

しかも、

耳かけ型は、オープンモデル~ハイパワーモデル

耳あな型は、CIC~フルサイズまで

あらゆる難聴者に対応できるフルラインナップ。

 

 

 

 

久しぶりのメーカーセミナーに参加しましたが、

とても内容が充実したものでした。

 

 

日本の補聴器業界は、

昨年の消費税増税以降

メーカーさんの出荷台数が低迷していますが

いろんなメーカーさんが

新製品を投入してきてますので

今後もさらに期待できると思います!

 

 

 

 

本日は、以上です。

「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。


カスタムイヤモニター用耳型採取は、ご注意を!

2015-01-17 16:33:03 | ブログ

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

この1月でオープン3年目を迎えました!

年末から配布していた2015年カレンダーも好評で、

制作した分をようやく

お客様に渡し終えました。

最近は、カレンダーをもらえることが少なくなったとかで

数字が大きく、メモが書き込めるものが重宝されるそうです。

今年の年末は

更にたくさんのお客様に配布できるよう

頑張ってお客様を増やして行きます!

 

 

さて、年明け早々、

カスタムIEM(イヤモニター)の耳型採取依頼が集中しました。

昨年4月から耳型採取業務を開始し、

ホームページでも告知しているのですが

徐々に依頼される件数が増えてきてます。

 

 

年末のNHK紅白を見ましたが、

若いアーティストの多くは

カスタムIEMを装着して

パーフォマンスしていましたね。

演歌系の歌手はしていませんでしたが・・・

 

 

福岡の地域性でしょうか

音楽や演奏にこだわりをもつ方が多いのか

カスタムIEMを求める方が増えている気がします。

 

 

先日、ある関東のカスタムIEM販売店の店長様から

当店のホームページとこのブログをご覧になって、

福岡での耳型採取代理店になってもらえないかという

ご依頼を受けました。

九州では補聴器店やメガネ店など

耳型採取を行える販売店の方が

カスタムIEMの認知が広がっていません。

カスタムIEM用の耳型採取業務を行う販売店が少ないのが現況です。

年末に来店されたお客様は、

なんと!佐賀からわざわざ来店されました!

 

 

ただし、耳型採取も技術が必要な業務。

中耳炎手術などの経験があり

耳の穴が変形・拡大しているような方だと

耳型が抜けなくなるような危険性もあります。

 

 

あるお客様は、

近くのメガネ店さんで耳型採取を行なってもらったそうですが、

耳道の先がきちんと採取されてなくて

イヤモニメーカーさんから

再採取を求められ、製作できなかったらしいです。

 

 

耳の穴は、まっすぐではありません。

微妙にカーブがあり、

ほとんどの方は、「S」字になっています。

 

 

つまり、奥のカーブの先まで

きちんと採取されていなければ、

カスタムIEMから出てくる音や音楽が

きちんと鼓膜面に伝わらないのです。

せっかく、こだわりを持って作ったものが

きちんと鼓膜まで音が届いていなければ

作った甲斐がないということになります。

 

 

補聴器業界では、ここ数年、

耳かけ型補聴器が販売のトレンドになっているので

補聴器屋さんやメガネ店さんでは

「ここ数か月、耳型採取をしたことがない。」

というところもあります。

また、補聴器屋さんやメガネ店さんでは

オーダーメード補聴器用の耳型採取時に

バイトブロックを使用した採取は行わないので

カスタムIEMメーカーさんの求めるインプレッション(耳型)と

微妙に異なることもあります。

 

 

当店では、カスタムIEMメーカーさんの

耳型採取指示に応じて

バイトブロックの使用も行っておりますので

ご安心ください。

 

 

世界ただ1台のカスタムIEM製作。

耳型採取を依頼するお店も

注意して選びましょう!

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。