春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器が本当に必要な人とは?

2020-10-16 13:10:48 | 耳の危険

補聴器が本当に必要な人とは

一体、どんな人でしょう?

 

「難聴者」に決まっているでしょ!

という返答が当たり前かもしれません。

 

しかし、ある意味

本当に必要なのは

その「難聴者」の周囲にいる人たちかもしれません。

 

身近なところでは旦那さんや奥さんだったり

兄弟姉妹、子供さん、お孫さん、お友だち

 

デイケアサービスを利用されている高齢者の場合、

スタッフの方だったりします。

 

 

 

難聴の方は、意外にも

聞き取りに関して

それほど苦痛に思っておられない場合があります。

 

「私は、少々耳がとおいから…」

・2、3回繰り返してもらえば、聞き取れる

・多少、大きな声で話しかけてもらえば、話はわかる

・テレビは、ボリュームを大きくすれば問題ない

 

など、

 

 

しかし、きこえの不自由な方のまわりは

ご本人の思いはよそに

とても苦労や苦痛が伴うことがあります。

 

身近なご家族であれば

「何度も同じことを言わなければならない」

「大きな声で話すのは疲れる」

「会話をしてると、だんだんイライラしてくる」

「テレビを大音量にされて近所迷惑だ」

と大きなストレスを感じられていることでしょう。

 

高齢者のご夫婦で

一方が難聴を抱えていると

その難聴が原因になり

日常生活で喧嘩が絶えないということもあります。

 

当店に来店されるお客様の半分は

ご家族と同伴です。

そのうち、2割程度の方は

ご本人よりもご家族の方が

「補聴器をしてもらわないと困る!」

と言われます。

 

 

 

ある程度の年齢になって

新しいことにチャレンジするのは

面倒だったり苦痛だったりします。

 

それが、「補聴器」という

前向きに取り組むのが難しいものなら

なおさらです。

 

ききとりが十分にできていないと

いろんな意味で「損(そん)」をしてしまいます。

 

あるお笑い芸人ユニットの十八番に

「聞いてないよ~」

というのがありますが、

日常生活やお仕事の中で

「聞いてないよ~」は、

必ずしも笑いで済まされるとは限りません。

 

 

 

人の五感のなかで最も長く使われているのは

「聴覚」です。

胎児は、母親のおなかの中でも

外界の「音」や「声」は聴いています。

また、医学会の論文や記事でも

人は死の瞬間まで「きこえている」という研究があるくらいです。

 

 

 

きこえに不自由を感じ、

周囲の方に気を使ったり使われたりしているなら

少しだけ勇気を振り絞って

補聴器屋さんに相談してみませんか?


ミュージックプレーヤー

2013-03-20 11:00:45 | 耳の危険

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

今日は、やはり天気が崩れました。

午後より、近くのイベント会場で難聴者支援団体のシンポジウムに参加しますので、本日は早めの更新です。

 

 

今日は、音響障害による難聴について取り上げましょう。

 

 

大きな音を聞き続けると、聴力低下が起こる危険性があります。

若い方に注意していただきたいのは、ミュージックプレーヤーを大音量で聞くことです。

 

 

最近では、携帯電話やスマートフォンに音楽をダウンロードすることができ、ヘッドフォンも高音質なものを使って手軽に音楽を楽しむことができます。

この時、必要以上に大きな音で聴き続けると、将来、難聴になる危険性があります。

 

 

欧州委員会(European Commission)の調査では、個人用ミュージックプレーヤーで音楽を聞く人たちの66%が85dB以上で聞いていると報告しています。

このレベルは、工事現場での重機の騒音に匹敵するレベルです。

 

 

また、欧州連合(EU)の健康リスクに関する科学委員会(SCENIHR)では、89dB以上で週に5時間聞くだけでも、早ければ5年で聴覚を永久に失う可能性があると問題提起しています。

ヨーロッパでは、すでに音楽プレーヤーの音量を100dB以下に制限する安全基準があり、メーカーの工場出荷時の初期設定では80dBに制限されているようです。

また、ミュージックプレーヤーや携帯電話メーカーには、聴覚障害についての情報と警告を製品説明書に明記することが求められています。

 

 

1日1時間以上大音量で音楽を聞き続けると、ミュージックプレーヤー利用者の5~10%が聴覚障害になる可能性があると指摘もされています。

難聴の症状は、数年かかって現れてくるため、そうなった時は手遅れになってしまいます。

 

 

ミュージックプレーヤーにかかわらず、同じような大音量で音楽を聞く環境は、

・車の中

・パチンコ屋さん

・ゲームセンター

などあります。

 

 

車中で、大音量で音楽を聞くと、社外の音情報(警笛、緊急自動車のサイレン)の対する認識も遅れてしまいますので、交通安全上も危険ですね。

 

 

私の知り合いに、自動車の整備工をしていた者がいますが、50歳を過ぎて極端に聴力低下が起こっています。

仕事上のことなので、仕方ないことかもしれませんが、通常の方より早めに補聴器を検討せざるをえません。

 

 

音楽を楽しむには、耳への安全を考慮して、適正な音量で聞くようにしましょう。

 

 

 

 

 

本日は以上です。

 

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