春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
昨日の定休日は、久しぶりに家族で実家に行きました。
実は、従妹に男の子が生まれたのでお祝いと様子見を兼ねて行ってきたのです。
生まれたての赤ちゃんは、かわいかったです!
うちの子供たちもちっちゃな赤ちゃんに興味津々でした。
さて、今日は補聴器の『環境スイッチ(メモリースイッチ)』について取り上げます。
昔のアナログ補聴器では、基本設定に対して、使用する方がボリュームで音量の加減をするしか方法がありませんでした。
小さなボリュームでお年寄りが細かく操作することは非常に難しいものです。
両耳で補聴器を使用する方の場合、左右のボリュームバランスが狂うと、方向感や聞き取りに影響がでることもあります。
『環境スイッチ』は、補聴器がデジタル化されたおかげで搭載された機能です。
最近の補聴器は、デジタルチップの機能が向上したため、基本設定でいろいろな場面で使用することが可能となりました。
例えば、雑音が多い環境(ショッピングセンターなど)や、静かな家の中などでは音声の状態が異なります。
その場面場面にあわせて、自動ボリューム機能や雑音処理機能、指向性機能(音声を拾う範囲を狭めて、会話音にフォーカスする機能)などが全自動で最適な状態に設定されます。
高機能な補聴器になれば、補聴器を使う方がどんな環境で使っているかのデータを蓄積・学習して、もっとも最適な状態に設定してくれたりするものもあります。
しかし、どんなに学習機能や環境認識機能が働いても、使用者の意思に連動しているわけではありません。
「この人の声が小さくて聞き取りにくいから、ボリュームが大きくなれ!」と念じてもボリュームが大きくなったりはしません。(笑)
デジタルの環境認識機能は、あくまでも周囲の音声レベルに応じて機能するので、使用者の聞き取り能力や好みが反映されるわけではありません。
そこで、補聴器をより使いやすくする機能が、「環境スイッチ(メモリースイッチ)」です。
耳かけ型の補聴器には、ほぼ標準装備で付いています。
耳あな型補聴器では、メーカーさんによりますが、標準装備しているものもあれば、オプション装備だったりします。
これは、あらかじめ補聴器に標準設定以外に2つめ、3つめの設定を作る機能です。
例えば・・・
1.標準設定(ある程度万能に使える設定)
2.騒がしい環境設定(雑音が多い環境などで使う設定)
3.テレビ設定(テレビが聞きやすい設定)
など
ボタンを押すだけで、顕著に設定が変化しますので、その環境に合わせた使い方になります。
まったく異なる補聴器を2つ3つ持っているのと同じとも言えるでしょうね。
「小さなボタンを操作するのは、難しそう・・・」と思われる方には、リモコンで操作できるものもあります。
倦厭されがちな補聴器ですが、デザインや機能面が大きく向上してきています。
補聴器を長く、うまく使っていくために是非知っておいていただきたい機能です。
本日は以上です。
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