春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

難聴者に対する周囲の理解と配慮

2017-07-25 09:00:00 | ブログ
春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログ

 

 
 
 
 
昨日、2件のある相談がありました。

 

1件目は50代女性(補聴器使用中)

現在、仕事をしており

仕事先ではご自身が難聴であることと

補聴器を使用していることを秘密にしておられます。

 

勤務状況の中

補聴器をしていても

ききとり辛い時や

会話がかみ合わず

チグハグなやりとりになることもあるそうです。

 

周囲の方はこの方の状況を知らないため

会話がかみ合わないときなどは

「天然ボケの受け答えをする」とか

「耳悪いんじゃないの?」

言われるそうです。

 

ご本人は勤務先で聞き取り上

神経質になってしまい

毎日へとへとになるほど疲れてしまうそうです。

 

 

 

2件目は80代女性(補聴器未使用)

ここ2年ほどの間にききとりが悪くなり

旦那様との会話で

聞き返しが多くなったり

呼びかけに反応できなかったりすると

大きな声で怒られてしまうそうです。

 

そのため夫婦間の会話が

極端に少なくなり

いつも家の中でピリピリしているとのこと

 

 

 

 

 

難聴は

周囲の人たちからからすると

目に見える障害ではないため

なかなか理解や配慮が

希薄になります。

 

私自身、ムンプス難聴という

幼少期のおたふく風邪の後遺症で

左耳が全く聞こえません。

 

新卒で入社したアパレル会社では

片耳難聴であることを

カミングアウトしていましたが

みかけが普通であることと

1対1の会話では支障がないことから

周囲の人からは難聴であることを

よく見過ごされていました。

 

しかし、仕事場の環境で

ききとり辛い状況が多々あり

ききとれていないことがあると

先輩社員や上司から

「人の話や、仕事の指示は真剣に聞け!」と

叱責されたこともありました。

 

このようなことは

難聴者本人にとって

結構、心が折れてしまいそうになることです。

 

身内や身近な間柄になるほど

難聴者や補聴器をつけている人に対し

配慮や理解が必要なんですが…

 

難聴の方や

補聴器をしている方と接する場合

会話をするには少しだけ配慮が必要です。

補聴器をしていても

すべての会話を100%

ききとれるわけではありません。

 

特に滑舌の悪い物言いや早口などは

健聴者であってもききとれなかったりします。

 

顔を見て

はっきりとした口調で

早口にならないよう

言葉を発するようにしましょう。


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