春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

認定補聴器技能者資格の更新完了!

2015-02-21 13:42:23 | ブログ

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

昨年の11月末、

『認定補聴器技能者』資格更新のため、

テクノエイド協会に

症例2例を含む書類を提出しましたが、

このほど

無事、更新手続きが完了しました!

 

 

初心に返って、

今後も経験と技術を駆使し、

補聴器の販売とアフターに従事していきたいと思います!

 

 

テクノエイド協会のホームページを見ると

昨年末の認定補聴器技能者試験(第22回)で

302名の合格者だったようです。(合格率79.1%)

これで、日本全国の認定補聴器技能者の合格者数は、

3,401名となりました。

 

 

年々、認定補聴器技能者の数は増えていますが、

総合格者数を47で割ると

1都道府県に約72.4名の認定補聴器技能者が

いることになります。(あくまでも平均ですが…)

 

 

日本全国で補聴器を販売している店舗は、

6,386件(※iタウンページ調べ)なので、

店舗数で割ると、約0.53人/店。

つまり、

補聴器屋さん、メガネ屋さんを2件回れば

1人の『認定補聴器技能者』と出会えます。

しかし、これはあくまでも机上の単純計算です。

『認定補聴器技能者』のほとんどは、

補聴器屋さん(補聴器専門店)に在籍しているので、

実質は、10件近く回って1人の『認定補聴器技能者』に

出会えるというところでしょう。

まだまだ、少ない状況なので

今後は、メガネ店さんでも

『認定補聴器技能者』の育成が必要でしょう。

 

 

とくに大手のメガネチェーン店さんでは

補聴器の取り扱いも精力的なので

販売以上に認定補聴器技能者育成が急務と思われます。

全国的に有名なのは、

東海地区のキクチメガネさん(本社:名古屋)

中四国地区のメガネのタナカさん(本社:広島)

社内に100名以上の『認定補聴器技能者』が在籍しており、

ほぼ、1店舗に1名の認定補聴器技能者が常駐しています。

 

 

私が補聴器メーカーにいた頃、

主に西日本地区でしたが、

メガネのタナカさんを担当していました。

タナカさんのスタッフさんは、

伝統的に『夜の勉強会(決していかがわしいものではない)』が

好きな方々が多く、

営業時間終了後に

近隣の店舗のスタッフさんが地区の旗艦店に集合し、

1~2時間ほど『補聴器勉強会』を実施しておりました。

営業時間後のに行うので、

勉強会が終了するのは、

大抵、夜の11時頃。

 

 

 

仕事でお疲れの時間、

普通なら自宅で1杯晩酌でもしている時間帯…

決してダレることもなく、

内容の濃い『勉強会』でした。

タナカさんのスタッフさんからの質問もハイレベルで、

 「ニーポイントや圧縮比は、ソフトのどこを触ればいいですか?」

 「指向性の自動可変は、雑音レベルどのくらいからですか?」

といった具合。

こちらも事前準備を完璧に、

どんな質問にも答えられるよう

完全武装で臨んだものです。

 

 

しかし、こうしたメガネ店さんは

まだまだ稀有(けう)な存在。

メーカー相談会に頼ることなく、

自店の『認定補聴器技能者』が

補聴器の販売とアフターに

従事するようであらねばなりません。

 

 

認定補聴器技能者の育成には

時間とコストがかかります。

会社で取得させても

資格は個人資格なので、

その方が会社を辞めてしまうと

かけたコストが無駄になってしまうことも…。

 

経営者としては躊躇(ちゅうちょ)する問題ですが、

『補聴器』は、適当に販売したり、

売りっぱなしにはできない『医療用具』。

『お客様(難聴者)』のために

長期的な『認定補聴器技能者』育成を

目指して欲しいですね。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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国内出荷台数

2015-02-04 16:58:02 | 補聴器業界

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少々、遅くなりましたが、

日本補聴器工業会より

2014年第4四半期、及び2014年の

補聴器出荷台数が発表されました。

 

 

消費税8%へのアップへの影響が

リカバリーできずに終わった感があります。

 

 

2014年の国内総出荷台数は、525,980台。

前年比99.5%と前年割れ。

出荷金額は、31,137(百万円)で

こちらも前年比99.5%。

高齢者の人口は、年々増えている中、

難聴者の絶対数も当然増えています。

景気の影響によるところもありますが、

我々、補聴器に携わる者たちの

努力が一層、必要だと思います。

 

 

2014年の補聴器トレンドを見てみます。

 

【ポケット型】

 デジタル式…109.8%

 アナログ式…63.8%

デジタルタイプへの移行がさらに進んでいますが、

ポケット型補聴器全体では、前年比86.5%と

大きく減数しています。

当店での販売状況を見ても

昨年1年間で、ポケット型を求められた方は皆無でした。

 

 

【耳かけ型】

ここ数年、小型耳かけ型タイプが主力になり、

補聴器業界全体で販売のトレンドになっていますが、

耳かけ型全体で、103.6%。

小型耳かけ型(PR41電池タイプ)が121.2%である以外は

大きな伸びがありません。

中度~高度まで幅広く活用できる

PR48電池タイプの耳かけ型が94.6%と

不振を極めていますので

ここの部分がもっと数多くでなければ

業界の数字は上がっていかないでしょう。

 

 

【耳あな型】

耳あな型は、オーダーメードタイプも既製品も全て

前年を割る状況です。

補聴器全体の構成比で見ても36.1%なので

補聴器を使用している方の3人に1人しか

求められていません。

かつては、6割近くの方が求められていましたが、

完全にトレンドではなくなっています。

やはり、耳に装着した際の圧迫感や違和感が

補聴器ユーザーにとって

なかなか慣れないために倦厭されているのかもしれません。

補聴効果や耳介の集音効果を考えると

CICタイプがもっとも明瞭度が向上するのですが…。

 

 

補聴器の平均単価も横ばいなので

とりわけ高い補聴器が出ているわけではないようです。

あるメーカーさんは、

新型機種にハイエンドモデルを投入していますが

補聴器市場では

それほど上位機種を求められてはいないと思われます。

中間機種や入門機種で機能がある程度充実したモデルが

人気です。

 

 

2015年はいろいろなメーカーさんが新型機種を

発売開始します。

新製品や高機能モデルが必ずしも良いとは言えませんが、

業界全体の活性化にはなると思います。

とくに、今年はスマートフォンとリンクしたモデルが

販売の中心となるかもしれません。

スマホを使いこなす高齢者が増えるかもしれませんね。(笑)

 

 

 

 

本日は、以上です。

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