春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

国内出荷台数(2015年第1四半期)

2015-04-30 13:27:47 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

4月中旬に、

2015年第1四半期(1月~3月)の

補聴器国内出荷台数の実績が

日本補聴器工業会より発表されました。

 

 

世間では、

平均株価が2万円を超えたり、

貿易黒字がアベノミクスの

プラス面を伝えています。

では、

補聴器業界は、どうでしょう?

 

 

2015年第1四半期の国内出荷台数は、

 台数:136,870台、前年比104.8%

 金額:8,059(百万円)、前年比105.2%

約1年ぶりに、前年を達成し、

一見、回復基調に見えます。

 

 

この3ヶ月のトレンドで大きな伸びがあるのは、

 【ポケット型】

   デジタル式…112.5%

   ※ポケット型全体では、102.8%

 【耳かけ型】

   10A仕様RIC …181.9%

   312仕様RIC …141.1%

   13仕様RIC …130.6%

   675仕様通常タイプ(デジタル式)BTE …117.5%

   ※耳かけ型全体では、112.1%

となっています。

 

 

この実績だけを見ると

喜んでいるのは工業会(メーカー)だけではないでしょうか?

おそらく、

3月度が決算月ということで

各社が既製品のパッケージ在庫を

販売店に導入したのではないかと思われます。

 

 

補聴器屋さんでは、

必要がない在庫は

極力置きたくないのですが、

メーカーさんから

「決算月」ということで

数台のまとめ在庫で

数パーセントの値引き仕入れを提案されると、

ついつい

売れ筋の機種を導入してしまいます。

 

 

いかにRICタイプが売れ筋とは言え

ここ1年の動きを見て

RICタイプが、この3ヶ月で

130~180%の伸びを示すのは、

純粋に

補聴器使用者が購入したとは

考えにくいです。

 

 

一方の耳あな型は、

各種いずれも前年割れの状況で、

耳あな型全体で、94.6%

となっています。

在庫導入を促進していた月であるにもかかわらず、

既製品の耳あな型は、74.9%となっているので、

「レディメード耳あな型は、在庫導入しなかったのかな?」と

思ってしまいましたが、

実は、

昨年9月、

既製耳あな型が、133.7%(デジタル式:113.7%、アナログ式:261.3%)と

なっており、

この半年間で補聴器屋さんが

在庫消化しきれず、

追加の在庫導入ができなかったのでしょう。

 

 

正直、

メーカーさんがこのような

「在庫押し込み」を繰り返しているようでは、

補聴器業界の純粋な成長が

妨げられるのではないでしょうか?

補聴器屋さんでは、

ダボ付いた在庫を早く消化したいがために

お客様の適用やニーズを無視して

在庫の補聴器を販売してしまうかもしれません。

 

 

まだまだ

一般消費者の方々には

補聴器に対する情報が少なく、

適正な補聴器供給が行われているとは言えません。

単に値引きや貸出・返品保証を行うだけではなく、

補聴器の効果や役目、必要性についての

啓蒙活動が大切だと思います。

 

 

今年6月5日(金)・6日(土)の2日間

補聴器業界のイベント、

『JAPAN補聴器フォーラム2015』が開催されます。

 

 

サイトは、こちら

 

2年前、第1回が開催され、

今回が2回目です。

補聴器業界をあげての一大イベント。

講演や展示、体験イベントなど

補聴器に関する情報が盛りだくさんです。

東京での開催になりますが、

私も前回に引き続き

出張・見学して来ようと思ってます。

 

 

なかなか地方では

このような大きなイベントはありませんが

せめて

補聴器屋さんが参加して

見聞きしてきたことを

地元で情報発信してくことが

補聴器の情報拡大につながっていくと思います。

 

 

 

 

本日は、以上です。

「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。

 


メーカーさんの営業活動

2015-04-27 17:59:19 | ブログ

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

先週、金曜日

ある補聴器メーカーさんが

営業訪問されました。

午後の空いた時間だったので

結構長い時間

話し込んでしまいました。

 

 

私もかつては

同じ仕事をしていたので

本当に補聴器メーカーの

営業活動は幅広いです。

 ・既存補聴器販売店のルートセールス

 ・メガネチェーン店の販売応援

 ・新規営業

 ・販売店への勉強会

 ・セミナー活動(新製品発表時)

 ・業界セミナー・講習会への参加

 ・医療機関(耳鼻咽喉科)訪問

 ・教育機関(聴覚支援学校)訪問

などです。

 

 

メーカーさんによって

これらの比重が異なりますが、

メガネチェーン店さんの比重が高いメーカーになると

営業活動の7割近くが

販売応援というところもあります。

とても1人の営業マンでは

抱えきれないので、

中には

専門店部隊とメガネチェーン店部隊

というように

担当者を分けているところもあるようです。

 

 

当然、土日が休めるようなことはありません。

土日に販売応援があると

基本的には

平日に代休を取る権利があるのですが

3月、6月、9月、12月は、

販売応援が増えるため

代休を取ることもできないほど

スケジュールがいっぱいになってしまいます。

 

 

補聴器専門店への営業活動などは

相手がやり手の社長さんだったり

補聴器業界の『役』をやっている重鎮だったりするので

訪問自体が緊張します。

特に、

取引上の重要な商談だったりすると

訪問自体がプレッシャーだったり・・・。

 

 

当店は、

来られるメーカーさんに

「僕のことを『社長』と呼ばないでくれ。」

と言っています。

多少、担当営業さんより年上なので

呼び捨てされたり、「君づけ」だとカチンとくるので

「さんづけ」で呼んでくれるようにしてもらってます。(笑)

 

 

補聴器のお客様が来店し易いお店であるのと同じくらいに

気軽にメーカーさんが足を運んで下さるお店を心がけています。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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