春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器とことばのききとり能力(弁別能)

2017-07-29 09:00:00 | 補聴器を上手に買う
春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログ

 

 
 
 
 
難聴の方が補聴器を購入するのは

補聴器を使用して

「きこえる」ようになることが目的です。

 

高額な補聴器を購入すれば

「きこえる」のは当然と思われるでしょう。

 

ここで注意していただきたいことは

ご自身の「きこえの能力」を超えて

補聴器がきこえを補正することは

非常に困難であるという点です。

 

「きこえの能力」とは

「ことばのききとり能力=弁別能」です。

 

補聴器屋さんでは

弁別能測定といわれる

言葉のききとりテストを行います。

 

補聴器業界では

「67S語表」という検査CDを用いて

40dB~90dBの範囲内で

語音のききとり能力を調べます。

 

補聴器を使用した際

裸耳で聞き取った最高弁別能を

より小さな音量で到達できるよう目指します。

 

たとえば

裸耳で最高弁別能が80%(90dB入力時)であれば

補聴器を使用し

より小さい入力レベル(60~80dB)で

語音明瞭度スコア80%を出せるようにします。

 

しかし

高性能な補聴器を使ったり

補聴器調整を繰り返しても

最高弁別能80%の方に

語音明瞭度スコアを100%にすることは困難です。

補聴器屋さんは、のこりの20%が

補聴器を使用しても限界であることを

伝えなければなりません。

 

弁別能が極端に低く

通常会話でかなり苦労しているような

難聴者の方の場合、

「藁(わら)にもすがる」思いで

高額な補聴器を求め

大きな期待を持たれてしまいます。

 

 

 

最近は補聴器メーカーさんの努力や

メガネ兼業店さんのレベルアップもあり、

弁別能をきちんと調べるところは増えてきましたが

いまだに店頭で弁別能測定を行うと

「こんなことは初めてやってもらった!」

といわれることが多々あります。

 

補聴器の購入後に

「こんなはずじゃなかった!」

とならないよう

きちんと「弁別能」を測定してくれる

補聴器屋さんを選びましょう。


最新の画像もっと見る