春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログ
難聴の方が補聴器を購入するのは
補聴器を使用して
「きこえる」ようになることが目的です。
補聴器を使用して
「きこえる」ようになることが目的です。
高額な補聴器を購入すれば
「きこえる」のは当然と思われるでしょう。
ここで注意していただきたいことは
ご自身の「きこえの能力」を超えて
補聴器がきこえを補正することは
非常に困難であるという点です。
「きこえの能力」とは
「ことばのききとり能力=弁別能」です。
補聴器屋さんでは
弁別能測定といわれる
言葉のききとりテストを行います。
補聴器業界では
「67S語表」という検査CDを用いて
40dB~90dBの範囲内で
語音のききとり能力を調べます。
補聴器を使用した際
裸耳で聞き取った最高弁別能を
より小さな音量で到達できるよう目指します。
たとえば
裸耳で最高弁別能が80%(90dB入力時)であれば
補聴器を使用し
より小さい入力レベル(60~80dB)で
語音明瞭度スコア80%を出せるようにします。
しかし
高性能な補聴器を使ったり
補聴器調整を繰り返しても
最高弁別能80%の方に
語音明瞭度スコアを100%にすることは困難です。
補聴器屋さんは、のこりの20%が
補聴器を使用しても限界であることを
伝えなければなりません。
弁別能が極端に低く
通常会話でかなり苦労しているような
難聴者の方の場合、
「藁(わら)にもすがる」思いで
高額な補聴器を求め
大きな期待を持たれてしまいます。
最近は補聴器メーカーさんの努力や
メガネ兼業店さんのレベルアップもあり、
弁別能をきちんと調べるところは増えてきましたが
いまだに店頭で弁別能測定を行うと
「こんなことは初めてやってもらった!」
といわれることが多々あります。
補聴器の購入後に
「こんなはずじゃなかった!」
とならないよう
きちんと「弁別能」を測定してくれる
補聴器屋さんを選びましょう。