春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
今日は、朝からメーカーさんが営業に来られました。
色々と業界情報やマーケット情報について教えてくださるので助かります。
現場にいると、「木を見て、森を見ず。」状態になってしまいます。
また、2013年1月~3月までの補聴器国内出荷台数が発表されました。
全体的には、前年対比で105.6%増加しており、細かく見ると
・デジタルポケット(箱型)⇒236.6% これは、どこかのメーカーが3月決算の在庫出荷してますね。
・312電池タイプのRIC式⇒124.5% 相変わらずの人気
・耳かけ型補聴器全体⇒105.3%
耳かけ型が伸びていますが、以前にも触れたとおり、既製品は、補聴器販売店の店頭在庫分もありますので、本当に難聴者の方が補聴器を購入されている実数ではありません。
一方、オーダーメード補聴器はというと、
・CIC(極小)タイプ⇒111.5%
・カナルタイプ⇒103.0%
・フルサイズ⇒91.8%
・耳あな型補聴器全体⇒104.3%
傾向から推察すると、CICタイプやカナルタイプが従来よりパワータイプが増えてきているので、フルサイズ⇒CIC/カナルに移行している。
または、フルサイズ⇒小型耳かけ型補聴器へとシフトしているのではないかと思われます。
やはり、大きな耳あな型よりも、目立ちにくさを求められるお客様の思いが反映しているのでしょう。
我々業界人にとって喜ばしいのは、オーダーメード補聴器の出荷台数が伸びていることです。
オーダーメード補聴器は、お客様の耳型を採取してメーカーに発注しますから、(メーカー出荷台数)=(補聴器購入者)となります。
ただし、注意したいことは、オーダーメードのカテゴリー以外の『耳あな型デジタル』が189.8%と異常な伸びを示しています。
これは、既製品の耳あな型デジタルを指していますので、こちらも出荷量からして、メーカーが販売店に決算在庫を出荷した可能性があります。
アベノミクス効果で、補聴器業界にも消費傾向が出てきていると思いたいですが、3月決算や全体で5%の微増状態を考えると、実質増減はあまりないように思えます。
最後に1点あげると、補聴器の平均単価がメーカー出荷時点で105.3%となっており、店頭ベースでは、おそらく10%近く上昇していると考えられます。
この意味するところは、補聴器を購入する方が、少しでもいい補聴器(高性能な補聴器)を購入しているということなので、ある意味我々補聴器屋さんにとって、責任が課されてきます。
難聴者のみなさんが補聴器という機械に対して期待を込めて、いい補聴器を購入いただいているわけです。
いわば、その補聴器の性能をフルに引き出して、難聴者の方が少しでも聞き取りの向上ができるようにしなければなりません。
メーカーさんが公表しているデーターもこういった見方をしていくと面白いかもしれませんね。
本日は以上です。
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