春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。
前半のGWが終わりましたね。
昨日の夕方は九州自動車道も大渋滞だった様子。
我が家は、今回のGW、遠出の予定はなく、近場で過ごします。
さて、今日は、「国民生活センターに寄せられる補聴器に関する苦情(その2)」をお伝えします。
昨年の10月にレポートされた内容を細かく分析していきます。
先ず、補聴器の購入ルート別に寄せられた苦情・相談は、
・店舗・・・61%
・病院/医師紹介・・・5%
・訪問販売/展示会・・・17%
・通信販売・・・12%
・その他・・・5%
と圧倒的に補聴器を販売される店舗でクレームが発生しています。
また、訪問販売や展示会、通信販売でのクレームも無視できない数値です。
苦情の内容は、約半数の46%が、「返品・解約」に関するもので、次に19%が、「調整・修理」にかかわるものです。
【返品・解約】に関する問い合わせ内容は、価格に納得いかないものが多く、
・父が農協職員に勧められ、65万円の補聴器を購入した。高額すぎないか?
・家電の展示会で18万円の補聴器を申し込んだが、高額すぎるのでキャンセルしたい。
・病院で診察を行け、補聴器適用となる。出入り業者より勧められたが、病院で購入するから高額なのか?
・補聴器の不具合を購入した販売店に申し出ると、あっさり寿命と言われ、買い替えを勧められた。
・補聴器を購入しようとメガネ店に行ったが、両耳で50万円と言われた。高額すぎて買えない。
など一度は購入を検討するも、後に高額であることへの不満から、返品や解約を希望されています。
また、補聴器を購入した本人よりも、その家族から申し出られることが多いことも注目される点です。
【調整・修理】に関する問い合わせでは、
・4年前に購入した補聴器が合わず、何回も調整や修理をするも、未だに合わない。
・7年前オーダーメード補聴器を購入した。ほとんど使っていないのに故障し、修理すると高額な見積もりが提示された。
・夫が5年前に購入した補聴器が故障した。修理に出すと、業者は修理よりも新品への買い替えを勧めてくる。
・6年前に購入した補聴器が故障し、修理に出すと5年以上は修理不可能と言われた。
など、調整が頻繁に行われて納得いかないものや、高額な修理費用に不満を持たれたりしています。
最近の補聴器販売で、よくPRされる「無料貸出(お試し)」や「補聴器修理中の代替機」についても、
・貸出機の使用中に紛失してしまった。実費弁償で12万円も請求された。
・試用中の補聴器を紛失してしまった。弁償しない代わりに、同額で高額の補聴器を試用なしで購入させられた。
・補聴器の修理中に借りた代替機を紛失してしまった。弁償を求められている。
こちらも購入の際や、修理の際、販売店がサービスで行っている制度に対してトラブルが発生しています。
同業者として、耳が痛くなるような心無い業者や対応があります。
しかし、中には消費者側の困ったクレームも存在します。
・3年前に、訪問販売で補聴器をローン購入した。ほとんど使っていないので返品したい。
・2年前、主人に補聴器を買ってあげたが、本人が使用を嫌がって使わない。返品したい。
・外国製の補聴器は、円高になっても安く買えない。販売店は、メーカーが値引きさせないと言っている。
少々、笑ってしまいそうな事例もありますが、購入者側のモラルを問われてしまいます。
補聴器の販売店は、兼業店を中心に10~15年前に比べ増加しています。
中には、高齢者の増加に伴い、シルバービジネスの拡大に補聴器を手掛ける企業もあります。
数が増えれば、販売店の販売モラルや技術の格差も出てくるでしょう。
電化製品や日用品のように情報が豊富であればいいのですが、まだまだ「補聴器」や「きこえ」に関する情報は不足しています。
このブログが、補聴器の購入の際、役立ったり、啓蒙活動の一環になればいいですね。
本日は以上です。
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