一定期間貸出しを受けて
日常生活や仕事の環境で
試すサービスがあります。
貸出・試聴の期間は
補聴器屋さんによって様々ですが
1週間から長いところでは3ヶ月。
いきなり補聴器を購入して
「こんなはずじゃなかった!」と
お客様が後悔しないよう
補聴器屋さんで行われるものです。
補聴器屋さんによって
いろいろな考え方がありますが
私が考える「補聴器の試聴・貸出し」とは
補聴器購入が初めての方の場合、
・補聴器を通じてのききとり
・補聴器の使い方(装着や電池の入れ方など)
・補聴器のグレードやメーカーを比較試聴
といったことが目的だと思います。
貸出・試聴の期間は
できるだけ長い時間補聴器を装用して
今後数年間使っていけるかどうかを
良く見定めてください。
最近の補聴器は
「データログ」という記録機能を持っているので
その方が補聴器を
・1日当たり何時間使用しているか?
・どのような環境下でどの程度使用しているか?
・プログラム機能があれば、どのプログラムをよく使っているか?
など詳細に記録して表示してくれます。
たまに、
貸出期間中、ほとんど使っていない方がおられ、
なぜ使わなかったのかをお尋ねすると
「外出するときにだけ使ったので、あまり使わなかった。」
「一人のときが多かったので、使う必要がなかった。」
というお答えが返ってきます。
当店では貸出期間中
1日当たりの使用時間を
最低4時間使っていただくようお願いしております。
「たった4時間」と甘く見ないでください。
1日サボると2日目は8時間
2日サボると3日目は12時間
補聴器を使わなければなりません。
補聴器屋さんは
貸出期間中の補聴器データも重視しています。
これは、後々の補聴器調整にも
大きく役立つからです。
「借り物だから大事に使わなくては…」
という思いが先立ち
使うことが遠慮がちになっては本末転倒。
徹底的に使って
補聴器の購入を失敗しないようにしなくてはなりません。
多少の違和感があっても頑張ってみましょう。
補聴器とは
耳に異物を入れるわけですし、
きこえなかった「音」を
きこえるよう音を拡大しています。
「自然」であったり「違和感がない」わけありません。
補聴器を使って
「きこえのリハビリ」を行っていると思うようにしましょう。