春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器の乾燥

2014-07-18 17:13:19 | 補聴器をうまく使う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

うだるような暑さです!

まだまだ7月中旬というのに

この暑さは堪えます。

湿度も高いので、

余計に体力を消耗してしまいます。

 

 

ただ今、かすが補聴器専門店は

「補聴器メンテナンス月間」。

湿気や汗が多いこの時期、

きちんと補聴器をメンテナンスして

補聴器へのダメージを軽減するよう

お呼びかけしております。

 

 

この時期、1日補聴器を使うと

かなり「汗」の影響を受けます。

そのまま放っておくと、

補聴器内部の基盤や部品がさび付いて

故障の原因になってしまいます。

 

 

写真のようになって、

運悪く、補聴器のアンプが故障してしまうと

高額な修理になってしまう恐れがあります。

また、メーカーさんに修理出しすると

通常で1週間~10日間、

「補聴器なし」で過ごさなくてはなりません。

メーカーさんの修理件数が増えると

通常納期以上に

修理期間がかかってしまうこともあります。

 

 

補聴器屋さんの真空乾燥機で

乾燥メンテナンスしてもらうことはおススメです。

 

 

 

ご自身で徹底していただきたいのは、

補聴器を

「乾燥ケース」で保管することです。

 

 

「いつも乾燥ケースに入れているよ。」

と言われる方は多いのですが、

中の乾燥剤(シリカゲル)を

定期的に交換していない方は

結構多いものです。

「補聴器を買ってから一度も交換したことない。」

という方もいらっしゃるくらいです。

 

 

紫色の粒が薄く変わった時が

交換の目安ですが、

1~3ヶ月で交換した方が良いでしょう。

 

 

乾燥ケースの上質なものには、

電気で乾燥するものもあります。

 

IDEX社のクイックエイド(定価8,080円)

 

Widex社のDRY-GO UV(定価10,800円)

 

 

こちらの補聴器乾燥器は、

乾燥のみならず、

除菌と脱臭もできるスグレ物です。

特に、最近発売された

Widex社のDRY-GO UVは、

乾燥剤要らずで

とても経済的(電気代、約0.3円/回)。

 

 

補聴器のメンテナンスをしっかりとして

長く補聴器を使っていきましょう!

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

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カスタムイヤモニター用耳型採取

2014-07-15 15:58:12 | ブログ

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最近、娘(小学5年生)の家庭教師をしています。

一応、4年制大学までは卒業しているので、

今のところ

教える上では

ボロが出ていません。(笑)

夏休みは、

学校の課題以外に

特別プログラムを組んで

「教育パパ」になってやろうと思ってます。

 

 

 

さて、ここ最近、

カスタムイヤモニター用の

耳型採取問合せが増えています。

TVの音楽番組や

Youtubeのライブ映像などの影響が

原因と考えられます。

音楽を楽しむ上で

高音質の『音』を求める

若い方が増えているのでしょう。

 

 

 

少し前までは、

電車やバスの中で

ミュージックプレーヤーを聴く方が

大型のヘッドホンをしているのを

良く見ました。

 

 

当店のお客様で、

86歳の方が

お持ちのi-Phoneに

好きな音楽を100曲以上入れ、

Bluetoothヘッドフォンを使い、

ワイヤレス仕様で

音楽を楽しんでおられる方がおられます。(驚)

 

 

音質にとことんこだわる方は

カスタムイヤモニターを

求める傾向があるようです。

自分専用のイヤモニターで

音楽を楽しまれます。

 

 

また、色付けをしたり

装飾物を付けて

世界に一つの

イヤホンを作れるのも

魅力の一つなのかもしれません。

 

 

 

 

しかし、イヤモニターを求められる方が

少々、困っているのが

製作の為に必要な

耳型採取のようです。

 

イヤモニターのメーカーさんは、

近隣の補聴器店などで

耳型を採取してもらって

送るように言われているようですが、

補聴器屋さんで

イヤモニターの為に

耳型採取をされるところが少ないのです。

 

 

当店では、遠く門司や大牟田などから

問合せ・来店されたお客様もおられます。

耳型採取についてのお問い合わせは、

こちらをご覧ください。

 

 

 

また、当店の協力店では

オリジナルのカスタムイヤモニターを

製作・販売されております。

イヤモニターの

メージャーなメーカーにはない

リシェルなどのサービスも

行なわれており、

納期も比較的

融通が利くと思います。

ご興味がある方は

お問合せ下さい。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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国内出荷台数

2014-07-11 13:13:55 | 補聴器業界

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台風一過で、蒸し暑い本日です。

50年に1度の大雨をもたらすと

報道された台風でしたが、

幸いにも福岡は直撃を免れ、

ほとんど雨風の影響がありませんでした。

昔は、九州をなぞるように

日本海を抜けていた台風も

最近の進路は、

九州南部から本州・太平洋岸へと進むので

北部九州は

あまり被害を受けることが無くなりました。

しかし、気候が温暖化の影響なのか

亜熱帯化しております。

夏の暑さが苦手な私には

毎年しんどい季節です。

 

 

本日は、「2014年第2四半期(4月~6月)の補聴器国内出荷台数」について取り上げます。

 

 

先ず、全体の補聴器出荷台数は、

前年割れしております。

総台数126,828台(前年比96.0%)

出荷金額7,621(百万円)(前年比97.1%)

間違いなく、4月に導入された

消費税8%の影響ではないでしょうか?

 

 

補聴器は、非課税商品ですが、

未だに消費税がかかると思っている

消費者はおられます。

また、非課税と知っておられても、

世の中全体の消費マインドが減退すると

影響は避けられません。

 

 

個別にトレンドを見ていきましょう。

 

 

ポケット型

 デジタル式…133.2%

 アナログ式…55.2%

ポケット型もデジタルタイプが登場して

急速にデジタル移行していますが、

全体的には、前年比90.7%と

1割減少しています。

補聴器全体の構成比としては6%程度で

ほとんど変化がありません。

 

耳かけ型

 全体では104.1%

伸びているのは、

PR41電池仕様の小型耳かけタイプ。

 RICタイプ…110.9%

 通常タイプ…149.1%

PR48電池仕様の物は、96.1%。

メーカーさんの開発努力で登場した

小型耳かけタイプが人気のようです。

 

注目すべきは、PR44電池仕様の耳かけタイプで、

特にデジタル式に関しては、120.4%となっています。

恐らく、自立支援モデルが

利用されているのではないでしょうか?

※当店でも最近、自立支援モデルの問い合わせが増えています。

 

補聴器出荷台数の増加を牽引していた耳かけ型補聴器の伸びが

少々減退気味の傾向だと思います。

 

 

一方の耳あな型に関しては、

いずれのタイプもすべて前年割れの状態です。

オーダーメードタイプで特に落ち込みが大きいものは、

フルサイズタイプで、前年比79.5%。

このモデルは、高出力タイプなので

常時、補聴器を使用しなければならない

難聴者の方がユーザーです。

日常必須にもかかわらず、

激減している理由を推測すると、

フルサイズのオーダーメード使用者が

RICタイプでモールド使用のものに

シフトしているのではないかと思います。

 

 

つい最近、当店でこのモデルに

新調されたお客様は、

 「今までの補聴器(フルサイズ)だと

 耳全体に密閉して、重たい感じがあった。

 しかし、このタイプに変更して、

 耳に補聴器を装着しているわずらわしさがなくなった!」

と非常に喜ばれています。

 

こうした事例が他の補聴器屋さんでも

たくさんあるのではないでしょうか?

 

 

最後に最も減少傾向が激しかったのは、

その他耳あな型(既成耳あなタイプ)…42.6%

因みに、第1四半期は、118.0%でした。

補聴器メーカーさんが、補聴器屋さんに

在庫供給していたものが販売消化されず、

ダボついているのが

容易に想像されます。

店頭で在庫があるのに

更に在庫を増やすリスクを

補聴器屋さんは負いませんから…。

 

 

経済ニュース等では、

消費税UP後、

消費傾向はようやく上がりつつあると

報道していますが、

7月~9月は、暑さの影響を受け、

高齢者の動向が鈍化します。

いずれにしても、

我々補聴器屋さんは、

一人一人のお客様(難聴者)に

適正な補聴器の説明・販売を

積み重ねていかなくてはなりません。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

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ハウリング(音もれ)対策(その2)~耳あな型~

2014-07-07 17:11:13 | 補聴器をうまく使う

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週末の雨が引きつついて

今日も終日雨模様です。

先ほどから

稲光も数回。

このような日にもかかわらず、

午前中に納品が1件。

お客様には

ありがたい限りです。

 

 

本日は、「ハウリング対策(その2)~耳あな型~」について取り上げます。

 

 

オーダーメード補聴器は

その方の耳の形状に合わせて

製作する補聴器なので

基本的には

ハウリングが生じにくいものです。

しかし、最初の型が

微妙に正確でなかったり、

耳型採取が上手にできていない場合、

ハウリングが発生してしまいます。

 

 

また、当初は生じていなくとも

数年経過して

補聴器のシェルと耳の形状とに

誤差が生じたり、

聴力低下から

ボリュームをアップしすると

ハウリングが鳴り出すことがあります。

 

 

製作当初であれば、

耳型を採り直して

再作することが賢明です。

※4ヶ月以内は再作無料期間

現在は、ほとんどのメーカーさんが

「レーザーシェル」での製作となっており、

耳型のCGから

補聴器の形状を製作して

樹脂をレーザー光線で採型します。

 

 

最近は、ハウリング防止装置が

強力になったおかげで

閉塞感軽減の為に

割と大きなベント(通気孔)を

開けることができるようになりました。

その際、ボリュームを上げて

ハウリングが生じると

ベントチップ(シリコン製のチップ)を使って

ハウリングを防ぎます。

 

 

 

 

何年か経過した場合は、

シェルに樹脂を上塗りして

肉盛り補修することもあります。

これは、あくまでも補聴器屋さんの

応急処置でしかないので、

きちんと処置をする場合は、

耳型を採型して

補聴器自体を再作することを

お薦めします。

樹脂の肉盛りは、

シェルと肉盛り樹脂の

材質が異なることがあり、

樹脂がすぐに剥離してしまうことがあります。

料金的に25,000~30,000円ほどかかりますが

補聴器自体に劣化がなければ

もう数年継続して使うことができます。

 

あまりにも古い補聴器の場合は、

補聴器屋さんが

お金をかけるよりも

新調することを

お薦めされるでしょうが…。

 

 

最近のデジタル補聴器は

納品時に

「キャリブレーション」を行います。

補聴器をユーザーが装着した状態で

低音から高音までの測定音を鳴らし、

補聴器がハウリングを発する限界値を計測します。

補聴器が作る音響特性は、

この限界値を下回った状態で作られるので、

物理的にはハウリングが発生しません。

 

 

しかし、どんなに精度が上がっても、

オーダーメード補聴器の場合は、

補聴器屋さんが採取する耳型次第で

良い補聴器にも

悪い補聴器(ハウリングが発生する)にもなります。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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