春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

イヤモールド

2013-02-28 13:44:37 | 補聴器をうまく使う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ。

 

 

今日はすごくいい天気です。目の前の春日公園ももう少し待ったら、桜が咲きだすでしょう。とても楽しみです。

 

 

今日は、耳かけ型の補聴器にオプションで使用する「イヤモールド」について書きたいと思います。

 

 

すでに耳かけ型の補聴器をお持ちの方や使ったことがある方はご存じだと思いますが、補聴器を使う上で最も多いトラブルの一つに「ハウリング」というものがあります。

装着した際に、ちきんと耳に装用していないと補聴器が、増幅した音を繰り返しマイクロホンで拾って、「ピー」という音を発します。

きちんと装着していても、補聴器に手をかざしたり、電話の受話器を近づけるとハウリングが生じてしまうことがあります。

 

 

そこて補聴器屋さんで提案されるものが「イヤモールド」という特注耳栓です。

 

通常の耳栓仕様

 

イヤモールド(特注耳栓)仕様

 

 

「じゃ、最初から特注耳栓を作ればいいのに・・・」と思われるでしょう。

イヤモールドを使用する場合、装着が難しくなったり、こもり感(耳閉感)が生じてしまったりと必ずしも良いことばかりではありません。

 

 

また、比較的、難聴度が軽い方は補聴器のボリュームを大きくあげる必要がないので、既成の耳栓でハウリングが生じないこともあります。

良心的な補聴器屋さんは、できるだけお客さんに負担がないように、補聴器が使いやすいようにを考えていますので、いきなり最終的な処置を行いません。

 

 

さらに、イヤモールドを使う大きなメリットとして、補聴器の固定(落下防止)があります。

耳かけ型の補聴器を使っている方には、メガネをはずしたときや丸首の服を脱いだときなどに補聴器があたって落としてしまうことがあります。

落としてしまったことに気付けば良いですが、気付かなければ大事な補聴器を失くしてしまうことにもなります。

 

 

こもり感(耳閉感)に神経質になると、なかなかイヤモールドを提案されない補聴器屋さんもありますが、オープンタイプのイヤモールドを製作することも可能です。

スケルトンタイプと言ったりもしますが、補聴器の専門店であれば、薦めてくださるでしょう。

 

 

 

最後に注意が一つ。

イヤモールドは一度作ってしまえば、絶対ハウリングしませんと言い切れません。

何年か使用していると、体重の増減があったり、お年を召して皮膚がたるんできたりすると、耳の形とイヤモールドにズレがでてきます。

耳かけ型の補聴器を買い替える際は、新しい補聴器で出力がアップすることもあり、ハウリングの原因となります。

買い替えの際に、イヤモールドを新調することも検討していただいた方がよいでしょう。

 

 

 

 

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補聴器のこもり感(耳閉感)

2013-02-27 18:42:19 | 補聴器をうまく使う

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今日は朝からバタバタとして、ブログ更新が遅れてしまいました。

 

 

さて、今日は、補聴器を装用した時のこもり感(耳閉感)についてお話ししましょう。

補聴器をした時の物理的な違和感として、よく「自分の声が響く」とか「お風呂の中でしゃべっているみたい」と表現されて、使用することが難しい方がおられます。

比較的、難聴の程度が軽い方が言われる不具合の一つです。

 

 

耳に異常がない健聴者でも両耳を塞いでしまうと、ご自分の声がこもって聞こえます。

これと同じ現象が補聴器を装用する場合に起こり、特に、オーダーメードタイプ(耳あな型)を両耳装用される方に多く見られます。

ご自身が、言葉を発する場合や、咀嚼(そしゃく:物を噛む)する場合に頭の中で音が響き、つらくなります。

 

 

 

 

最近では、耳を塞がないタイプの補聴器も開発されており、「オープンタイプ」とか「RICタイプ」とか言われる耳かけ型の補聴器が適します。

特徴としては、耳栓部分に大きな穴が開いていて、通気が十分にとれるようになっています。

 

 

オーダーメードタイプの補聴器の場合、「ベント」と言われる通気用の穴を大きくとって、こもり感を軽くする処置をします。

 

 

 

 

大きなベントになると非常に大きな穴を開けることになるので、将来的に補聴器のボリュームアップが必要となったとき、ハウリング(音漏れのピー音)のリスクが高くなります。

そうなった場合、穴を埋めるためにシェルを再作(オーダーメード補聴器の形状直し)をする必要が出てきます。

 

 

再作を施すと料金がかかることもありますが、型直しをした補聴器にまたなれる必要があるため、お客様にとっては面倒な処置になるかもしれません。

 

 

補聴器屋さんでは、お客様の聴力測定をした際に、その聴力の状態から、「この方はこもりそうだな。」と経験上わかります。

こもり感を想定した上で、お客様に合う補聴器のタイプを提案したり、補聴器の製作上の工夫をしたり、お渡し後の調整を行っていきます。

 

 

多少の違和感は、使っていくうちに慣れていくことができますが、我慢して使っていると、補聴器を使うこと自体がつらくなって、最終的には使わなくなってしまいます。

神経質になる必要はありませんが、遠慮なさらずに補聴器屋さんにお伝えください。

 

 

 

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補聴器の貸出

2013-02-26 11:39:03 | 補聴器をうまく使う

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だんだん暖かくなってきました。最近、餌付け挑戦しているハクセキレイが姿を見せないので、ちょっと心配です。

もともと寒いところに住んでいるようなので北に移って行ったのでしょうか?

 

 

今日は、補聴器の『試聴』について書いていきましょう。

 

 

補聴器を購入する際、お客様が希望されることの一つに、『購入前のお試し(補聴器の貸出)』があります。

 

 

補聴器は、高額の医療器具です。

いきなり購入しても、お客様自身に合わなかったり、メンテナンスも面倒なので使いこなせていないということが多々あります。

購入した後、「やっぱり買わなきゃよかった!」とお客様に後悔していただかなくてよいように、補聴器の販売店では、『貸出試聴』のサービスを行っているところがあります。

 

 

日常使用するであろう環境で、いろいろ試したいと思われるのは当然です。

自動車でも新車の購入の際は、ディーラーが試乗車を用意しています。

お家でテレビを見てみたい、同窓会につけて行ってみたい、芝居を見に行きたい・・・などいろいろなご要望が出てきます。

 

 

補聴器の販売店が用意している『試聴器』は、主に「耳かけ型」の補聴器です。

 

 

補聴器のボディに、DEMO(デモ)と印字しているので、販売用の製品でないことがすぐにわかります。

中の機械は製品と同じものなので、特に心配はありません。

 

 

しかし、販売店さんでは、取扱いのあるメーカーさんのカタログに掲載されている全機種の『試聴器』を用意することは不可能です。

購入を検討している機械ズバリが用意してあれば幸運ですが、そうでない場合は、同じメーカーの別の機械をうまく検討機種に近づけて音合わせをします。

 

 

貸出期間に注意していただきたいことが一つ

 

 

あくまでも、初期設定に近いので、その状態を補聴器のすべてと思わないようにしてください。

本来、補聴器は購入後、機械の調整と、その方の補聴器の音に対する『順応』の両方が必要です。

例えば、初期設定の状態なのに難しい環境で使用されても大きな効果は期待できません。

特に、音の多い環境(講演会や外出先の環境など)では、音声を補聴器が拾っていても、それを判別する力がお客さんにはありません。

 

 

耳の聞こえは、ご本人が気付かない状態で、長い時間をかけて低下しています。

急に補聴器で音を入れても、受け入れる側に準備ができていません。

「きこえのリハビリ」が必要です。

 

 

メーカー時代、何度もお客様にお伝えしましたが、プロ野球の選手も厳しい練習を積まないと、試合でホームラン打てないし、三振も取れません。

きこえでホームランを目指して、地道に使っていきましょう!

 

 

 

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聴力測定(その1)

2013-02-25 14:30:05 | いい補聴器屋さん

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今日は補聴器を選ぶために必要な『聴力測定』について説明したいと思います。

 

 

補聴器屋さんやメガネ店さんで、補聴器の相談に行くと最初に『聴力測定』を行われます。

そのお客様にどんな補聴器が合うのかを選定するために必要な最初の作業です。

耳鼻科や会社の健康診断などで行うものとほとんど同じ測定なのですが、注意していただきたいことが二つ。

 

 

先ず一つは、測定する際、聴力測定室(防音室)で測定を行えるか?という点です。

補聴器の専門店であれば、問題はないのですが、メガネ店さんの場合、その場で測定することがあります。

特に、テナント店の場合、聴力測定室がないとテナントのBGM音楽や店内のアナウンスなどがあると聴力測定することが難しくなります。

できるだけその方に合う補聴器を選びたいのに、周囲の音環境が悪い状態で測定すると、正確な測定値が得られません。

 

  

 

 

二つ目は、測定の内容です。

測定は主に、以下の4つの測定が行われます。

 1. 純音気導聴力

 2. 純音骨導聴力

 3. 不快レベル

 4. 語音弁別能

 

 

1.純音気導聴力

通常行う聴力測定。ピーとかプーという純音(単一周波数の音)で最小可聴閾値(その方が聞き取れるもっとも小さい音)を測定します。

 

2.純音骨導聴力

耳の後ろの骨部に振動板を当てて測定。難聴の性質(感音性、伝音性)を見極める上で重要な測定。

 

3.不快レベル

大きな音に対して、どのレベルで不快に感じるかの測定。補聴器で不快レベルまで音を出さないようにするために測ります。

 

4.語音弁別能

ことばの聞き取り能力の測定。言葉をどの程度聞き取れるかを測ります。補聴器で効果があるかどうかの判断となります。

 

 

1の測定は、どこの補聴器販売店でも行われますが、2~4の測定は、時間の都合上、省かれることもあります。

しかし、補聴器のタイプを選ぶ際やその後のフィッティングを行う上で、2~4の測定は非常に重要です。

すべての測定を行うと1時間近くかかってしまうかもしれません。

 

 

お客様の中には、「測定は手短にしてくれ」と言われる方もいらっしゃいます。

ご自身に合う補聴器を選ぶため、また、その後の調整をうまくやって行くためにも時間に余裕を持って、『聴力測定』に臨んでいただくことをお勧めいたします。

 

 

 

 

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耳の病気

2013-02-23 10:53:54 | 耳の病気

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今日は朝からいい日差し。週末もいい天気が期待できますね。

 

 

さて、今日は耳の病気についてお話ししましょう。

といっても、私はお医者さんではないので専門的なことを言えるわけではありませんが・・・。

 

 

実は、2、3日前電話にてお問い合わせがありました。

ご本人様ではありませんでしたが、症状をお聞きすると、「耳管狭窄症」と「聴覚過敏症」のようでした。

 

 

「耳管狭窄症」とは、鼻の奥から耳の中耳腔(ちゅうじくう)という部分までを通している管が開きが悪くなり、通気ができにくい状態になります。

新幹線や飛行機に乗ったときよく体験する、あの耳がふさがったような感覚がずっと続きます。(普通は、あくびや唾を飲んだりすると解消するんですが・・・)

 

一方、「聴覚過敏症」とは、大きな音や高い音にに対して必要以上に過敏になり、不快感を覚える症状です。

 

 

いずれにしても、難聴を併発しているかは、ご本人でなかったのでわかりませんでした。

「すぐに補聴器」ではなく、先ずは掛かりつけの耳鼻科の先生に従っていただくようお勧めしました。

 

 

最近、テレビやインターネットの情報で、著名人の「突発性難聴」をよく聞きます。

 

個人的な私見ですが、自律神経失調症やうつ病のように、ストレスの多い社会で過ごす方の現代病なのかもしれませんね。

突発性難聴は、なかなかお医者さんでも原因を特定したり、完全な治療を施すことは難しいみたいです。

 

 

耳に関する異常を感じたら、仕事や用事は一旦おいて、すぐに病院へ行きましょう。

また、すぐに「補聴器」と結論を出さず、先ずはお医者さんで、「診断」、「治療」を行ってもらってください。

病気による難聴が治れば、補聴器は必要ありません。

 

 

耳や難聴に関する書籍で以下のものがあります。ご興味があれば、お奨めです。

 

 講談社+α新書   エクスナレッジ

 

 

 

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