春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

補聴器の公的補助

2014-03-28 15:34:46 | 補聴器を上手に買う

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

春です!

春日公園では、桜が満開。

店舗正面の第5駐車場は満車状態で、

駐車スペース以外にも車が止まってます。

 

 

丁度、お昼時なので、

お弁当を広げている人がいっぱい。

中には、お花見でお酒を飲んでいる人も…

私は、お酒をあまり飲めませんが、

春の陽気の中、

満開の桜を眺めつつ

平日の昼間っからお酒を飲むのは

気持ちいいでしょうね。

お蔭で今日は(お客様が)さっぱりです!(笑)

 

 

本日は、「補聴器の公的補助」について取り上げます。

 

 

補聴器屋さんで、聴力測定をする際、

左右の聴力レベル(平均聴力)が

70dBを下回ると

補聴器購入に

公的補助が受けられることを説明されます。

 

 

自治体の福祉課で申請することになりますが

詳細については

最寄りの自治体の窓口(福祉課)で

お問合せ下さい。

丁寧に説明してくれます。

 

 

公的補助を受けるには

「身体障害者手帳」の取得が必要です。

指定の耳鼻科で診断してもらい

医師の意見書をもとに

「耳」での障害者等級が決められます。

 

 

障害者等級と使用者の状態によって

医師から補聴器の種類が意見書として提出されるので、

適用する補聴器も決定されます。

 

 

上の表にあるものが

適用補聴器の基準価格となりますが、

自己負担が、原則1割となります。

 

 

補聴器屋さんには

「自立支援法対応補聴器カタログ」がありますので

自立支援法対応モデルを希望すれば

いただけるでしょう。

 

 

一昔前の「自立支援法対応モデル(福祉用)」補聴器は、

あまり性能が良いものではありませんでした。

調整機能が必要最小限度で、

騒音抑制機能や

ハウリング抑制機能などを

持ち合わせていませんでした。

せっかく補助を受けて手に入れても、

日常生活で

快適に使えないこともしばしば…。

 

 

最近のモデルは、

各補聴器メーカーが

高性能な補聴器を対応モデルにしており、

通常購入なら20万円ほどするレベルの補聴器が

対応モデルとなっています。

 

Phonak社の自立支援法対応モデル

 

Siemens社の自立支援法対応モデル

 

しかも、カラーラインナップも豊富で

気に入った色の補聴器を選ぶことができます。

 

 

 

補聴器は高額で

なかなか気軽に購入できませんが、

公的補助を受けられる場合がありますので、

補聴器屋さんに尋ねてみましょう。

 

 

 

 

本日は、以上です。

「かすが補聴器専門店」のホームページは、こちらをクリックしてください。

 


シーメンス春のモニターキャンペーン

2014-03-19 13:32:29 | ブログ

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近所の小学校や幼稚園・保育園で卒業式・卒園式のラッシュです。

我が家は、卒業生をお見送りする側なので、全く影響なし。

さくらの開花も近いようで、

今年もお店正面の春日公園では

見事なさくらが見られるでしょう。

 

 

4月から消費税が8%にアップします。

世間では、白物家電を中心に

自動車や住宅など

「消費税が上がる前に…」と

駆け込み需要があるようです。

補聴器はというと

もともと『非課税』の医療用具。

4月以降も価格の変動はありません。

但し、電池やアクセサリーなど

消耗品などは

課税対象品なので

若干の変更はあります。

 

 

補聴器は、重度の難聴者の方にとっては

生活する上での『必需品』です。

一方、軽中度の難聴者の方にとって

補聴器の優先順位は

決して高いものではありません。

今は、必要なもの(必需品)を先にして、

「補聴器は、あとで…」

となっているような気がします。

 

 

4月以降は、社会全体が

消費税アップの反動を受けて、

消費マインドが減退するでしょう。

補聴器業界も間違いなく影響を受けそうです。

 

 

さて、4月から補聴器メーカーのシーメンス社が

「モニターキャンペーン」を実施します。

昨年発売した新製品

micon(マイコン)』シリーズを

店頭で試聴し、アンケートに答えると

全員にクオカード(500円分)をプレゼント。

 

 

4月以降、全国紙(読売新聞)や地方紙(西日本新聞)などで

キャンペーン告知されます。

 

 

シーメンス社の『micon(マイコン)』シリーズは、

シーメンス第8世代のデジタル補聴器。

 ・雑音処理機能

 ・ハウリング防止機能

 ・チャンネル数の多さ(周波数ごとのイコライザー数)

に関して、業界一と言えるでしょう。

今年2月より、シリーズの普及版モデルも

ラインナップに揃え、

かなり評判の良い補聴器です。

 

 

購入にかかわらず、

お試し体験でも

十分に「聞く価値アリ」。

当店でも試聴器準備しています!

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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障がい者支援

2014-03-10 17:30:04 | ブログ

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昨日は、難聴者支援団体のシンポジウムに参加してきました。

 

 

昨年、第1回の報告会に縁あって参加したことから、

今年も引き続きの参加です。

2回目ということもあり、

シンポジウムの内容は充実。

ゲストスピーカー2名のお話が、

とても有意義でした。

 

 

 

この難聴者支援団体は、

特定非営利活動法人 障がい者相互支援センターMCP

といいます。

「MCP」とは、"Mutual Con Passage"の略で

「相互に繋がり合う」という意味があるそうです。 

 

 

MCPの活動は、主に

・障がい学生支援者の育成

 (情報保障に関する講習・講演会など)

・障がい学生支援研究、啓発活動

・障がい児・者のための学習支援教室

など

 

 

「情報保障」とは、

手話通訳、要約筆記、ノートテイク、パソコンテイクなど

聴覚障害者へのコミュニケーション支援です。

 

 

聴覚障害があると、

一般の学校や大学で勉強をすることが困難です。

聴覚支援学校(ろう学校)では、

高等教育までは受けることができます。

大学などの専門分野になると

一般の大学に進学しなければなりません。

 

 

しかし、聴覚障害を持った学生に対して焦点を当てた講義を

大学では行ってくれません。

そこで必要となってくるのが、

手話通訳やノートテイクなどの

サポート支援です。

 

 

私が大学生だった頃、

一般の学生以外では、

外国人留学生はいましたが、

障がいを持つ学生と

講義をともにしたことはありませんでした。

 

 

当時から20年以上たった現在でも、

まだまだ、障がいを持つ学生が

学校や大学で学ぶことができる

サポートシステムが充実しているとは言えません。

 

 

認定補聴器技能者の数は、

全国でまだまだ少ないですが、

こうしたサポート団体や

「情報保障」支援をできる人たちの数は、

それ以上に少ない現状です。

 

 

「MCP」の活動や内容は、

とても意義があるものなので、

今後も、何かのイベント時は

参加させていただきたいと思ってます。

「MCP」のホームページは、こちら

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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きこえのカウンセリング

2014-03-07 17:06:03 | 補聴器の調整

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寒の戻りで寒いです。

ストーブをそろそろ片付けようかと思ってましたが、

急遽、灯油を買い足す状況。

今週いっぱいは、この寒さが続くみたいですね。

 

 

さて、本日は「きこえのカウンセリング」についてお伝えします。

 

 

昨日、遠方よりあるお客様が来店されました。

2年ほど前に、

地元のめがね屋さんで補聴器を購入。

耳かけ型の補聴器を

両耳で20万円強だったそうです。

仕様は、通常の耳かけ型のタイプで、

オープンフィッティング用のフックと耳栓でした。

オープン仕様ならば小型耳かけ型補聴器であれば良いのに

少々「?」の使い方です。

 

 

お客様によると、

購入後、毎月のように調整をしてもらっているが、

全くよくならず、

このメーカーさんの技術者に直接対応してもらっても

改善しなかったそうです。

 

 

いろいろと状況やきこえの不具合をお聞きしたところ

「聴覚過敏」の傾向がありそうでした。

食器のカチャッと鳴る音や

甲高い声に悩まされているそうです。

お客様の聴力は下の状態。

 

 

左右とも平均聴力は、50dB程度ですが、

UCL(不快閾値)は、80dB。

健聴者のダイナミックレンジ(聞こえ始めから不快に思うまでの幅)が

0~100dBに対し、

この方は、50dB~80dB。

つまり30dBのきこえの幅ということで、

健聴者の1/3しかダイナミックレンジがない訳です。

聞こえ始めが健聴者よりも遅く(そこそこ大きな音が必要)、

うるさく感じ始めるのは、

健聴者よりも早い(少々大きな音でとても不快)になります。

リクルートメント現象(補充現象)が強く出ているので、

単純なフィッティングでは済みません。

 

 

お客様に尋ねたところ、

購入したお店では、

純音聴力と弁別能測定はしたが、

UCL(不快閾値)測定はなかったそうです。

メーカーのフィッティングソフトに、

UCL値を入力しなければ、

自動計算で100dB程度にUCLが

設定されるものもあります。

たとえ、UCLを入力していても

実際の補聴器の出力が

不快値を超えない設定になっているか

確認しなくてはなりません。

 

 

メーカーの調整ソフトは、

補聴器特性のグラフが

「利得」表示になっています。

これは、補聴器の利得(ボリューム)が

どのくらいかを表しているもので、

いわば、補聴器が実際の音を

どのくらい増幅しているかを表しています。

 

補聴器の特性表示(利得表示)

 

この表示では、お客様のUCL(不快閾値)を超えているかいないかはわかりません。

このお客様の場合、80dBで不快感を感じられているので、

補聴器から80dB以上の出力が出てしまうと

とても付けていられないわけです。

 

 

補聴器の特性表示(出力表示)

 

上図のように、出力が80dB未満になるよう

設定する必要があります。

 

 

更に、「出力制限」を調節して、

大きな音がシャットアウトされるよう

リミッターをかける必要があります。

 

出力制限調整

 

 

もし、その補聴器の特殊機能として

「瞬間的雑音」を抑制する調整器があれば、

その機能をオンにすることもアリです。

 シーメンス社⇒サウンドスムージング

 フォナック社⇒サウンドリラックス

 ワイデックス社⇒トゥルーサウンドソフトナー

 ユニトロン社⇒アンチショック

 

 

これらの処置を行い、このお客様は

「やっと補聴器が使えそうだ」

となりました。

 

 

いずれにしても

補聴器に不具合がある場合、

どんな不具合なのか?

フィッティングを施す補聴器屋さんは

具体的に把握しなければなりません。

お客様は、具体的に伝えたくても、

自分が困っていることを

相手に伝わりやすいように

うまく表現できないことがあります。

「きこえのカウンセリング」を通じて

うまくお客様のうったえを

聞き出す力が必要です。

 

 

「調整する時間は短く、

  カウンセリングの時間を長く。」

 

 

当店では、1人のお客様に

1時間半~2時間の時間枠を取っています。

すべての方がこんなに時間がかかるわけではないですが、

時間をかけてお客様のうったえを

引き出すよう心掛けています。

※8割がたは四方山話かもしれません。(笑)

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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