春日公園前の補聴器屋さん 『かすが補聴器専門店』のブログ

春日市・大野城市・太宰府市・那珂川町で唯一の補聴器専門店を開業しました。補聴器と聞こえに関する情報を取り上げていきます。

第43回補聴器勉強会 in 大阪

2014-06-30 18:52:00 | 補聴器業界

春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町活動エリア)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ

 

 

土曜日の営業を少々早めに切り上げ、

久しぶりに出張に行ってきました。

目的地は大阪です。

前泊出張でしたので、

土曜日の夜は

元(メーカー時代の)同僚の補聴器屋さん2名

伊丹補聴器センターのOさん、

さくら補聴器 夙川店のHさんとで

旧交を温めました。

 

 

独立してから

なかなかお酒の宴がないので

とても楽しい一夜でした。(笑)

 

 

今回の出張のメインは、

『第43回 補聴器勉強会』への参加です。

これは、関西の補聴器販売店協会が

各県持ち回りで毎年行っている

補聴器やきこえに関する講習会です。

補聴器屋さんや聴覚支援学校の聴能担当の先生などが

参加する大きなイベントです。

今年は会場が大阪。

 

 

補聴器メーカーさんは、

ブースを設けて、

補聴器や機器の展示を行っています。

私が現役時代、

ブースに立って、

来場される方々に

新型補聴器の説明を行なったり、

パンフレットを配布したりしていました。

今回は、説明を受けたり

パンフレットをもらう側だったので

なんとも新鮮な感じでした。

 

 

勉強会の本題は、

午前中90分

愛媛大学 立入 哉 先生による

「聴覚情報処理障害((C)APD)の様態-Gap Detecton Taskから見えてきたこと-」

 

午後90分

前 関東労災病院 杉内 智子 先生による

「軽度・中等度難聴児対策-適応から支援について-」

 

 

90分の講習ですが、

とても内容が濃く、

出張してでも聴講する価値がありました。

 

 

特に立入先生の講義に関しては、

閾値(音が聞こえるレベル)と

弁別(言葉が理解できるレベル)との障害の違いについて

詳細に知ることができ、

今後の補聴器フィッティングにも

活かされるような内容でした。

 

 

以前は土日の2日間にわたって開催される

勉強会でしたが

1日に短縮され、

コンパクトになりましたが

我々補聴器屋さんにとっては

リア充な1日。

来年の会場は京都ということで

1年先の話ですが

楽しみな1日です。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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ハウリング(音もれ)対策(その1)~耳かけ型~

2014-06-22 14:43:50 | 補聴器をうまく使う

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昨日は、お店の営業が終わった後、

世間で流行している

「妖怪ウォッチメダル」探しの旅に出ました。

幼稚園年長さんの息子は、

もれなく「妖怪ウォッチ」にハマってます。

先週、運よくお隣のおもちゃ屋さんで

Getできたメダルだけでは

満足してくれません。(困)

しかし、世の中そんなに甘くないです。

おもちゃ屋さんやスーパーを

何件も廻りましたが、

全く入手できません。(疲)

仕方なく、

 

「妖怪メダルチョコ」で勘弁してもらいました。(笑)

 

 

 

本日は、「ハウリング対策(その1)~耳かけ型~」です。

 

 

 

補聴器を装着する上で

最も多いトラブルとして

「ハウリング(音もれ)」が上げられます。

せっかくよく聞こえるように

補聴器を装着しても、

「ピーピー」音もれが生じていれば、

補聴器をしているご本人も

周りの方々も

不快に感じてしまいます。

 

 

 

音質調整で行えば、

高い音域の利得(ボリューム)を

下げる方法が取られます。

しかし、高い音を下げると

言葉の聞き取り(明瞭度)にも

影響を与えてしまいます。

 

 

 

耳かけ型の場合

先ずは、イヤチップ(耳栓)のサイズ変更。

メーカーさんにもよりますが、

イヤチップのサイズは数種あり、

使用している耳栓のサイズを1サイズアップすると

イヤチップと耳穴の隙間がふさがれて

ハウリング解消が期待できます。

 

 

 

イヤチップで非常に重宝するのが

コルチトーン社製の「楕円耳栓」です。

楕円耳栓(コルチトーン社)

 

通常のイヤチップは、

どこのメーカーでも「円形」。

人の耳穴は必ずしも円形ではなく、

人によっては楕円形の方もおられます。

この「楕円耳栓」は、

更に「ヒダ」が大小2つあるため

音もれを更に防御してくれます。

 

 

 

これらの処置でも

ハウリングが止まらなければ、

イヤモールド(オーダーメード耳栓)を作成します。

 

 

イヤモールドは、

使用者の耳型を採取して

その型をもとに作製した耳栓なので

うまく出来上がっていれば、

ボリュームアップしても

ハウリングが発生しません。

素材は、硬質(ハード)タイプと軟質(ソフト)タイプがあります。

また特殊なイヤモールドにシリコンタイプもあり、

しなやかさがフィット感を向上させます。

 

シリコンタイプ

 

最近、主流になりつつある

RIC(レシーバー分離型)タイプの補聴器でも

レシーバー部分をモールド化可能です。

 

 

耳かけ型で

 ・装用感

 ・ハウリング対策

 ・目立ちにくさ

を考慮すると、最も理想的な仕様と言えるかもしれません。

 

 

 

ハウリングに対する処置は、

補聴器屋さんで色々と試してくれるので

遠慮せずに

相談するようにしてください。

くれぐれも

「ピーピー鳴るから補聴器は使わない。」

とならないようにしましょう!

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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ワイデックスセミナー

2014-06-15 12:20:07 | 補聴器業界

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金曜日、6大補聴器メーカーの1社

Widexさんが京都でセミナーを開催されました。

今回、画期的だったのは、

『USTREAM』という

インターネットでのLive放送が

実施されたことです。

地方の販売店は、

地理的な点と営業的な点で

なかなかメーカーさんのセミナーに

参加できないことがあります。

 

 

当店は、京都会場に参加できなかったので

PCに接続した店頭のTVに映写して

セミナーを拝見させていただきました。

こうした試みを

メーカーさんにやっていただけるのは、

非常にありがたいですね。

 

 

今回のセミナーで発表された

『Widex CROS』。

一側性(片耳難聴)の難聴者にとって、

聞こえない方からの音声は、

良耳が正常であっても

場面場面で

とても聞き取りに不自由を来たします。

 

 

仕組みとしては、

悪耳(きこえない方)から入った音声情報を

良耳(きこえる方)に電波で飛ばし、

きこえない死角をなくすというものです。

 

 

音声情報を電波にして送るというのは

ワイヤレス技術が高くないと

できるものではありません。

音に遅延(タイムラグ)がなく、

リアルタイムで通信し合わなければ、

聞き取りの上で不自然になってしまうからです。

 

 

「難聴」というと

お年寄りだけに思われがちですが、

一側性難聴(片耳難聴)というのは

若い方にも多く見られます。

かくいう私も

幼少期におたふく風邪の後遺症から

「ムンプス難聴」という

一側性難聴を患い、

左耳が全く聞こえません。

宴会などの聞き取りに

不自由を感じる場では、

時々、クロス補聴器を付けて

その場に臨みます。

 

 

CROS/BiCROS補聴器というと

Phonak社しかありませんでしたが、

今回、Widex社の製品の登場で

ユーザーに選択の幅が出来ました。

特に、Widex社の製品メリットは

電池寿命が長いという点。

Phonak社がPR41電池で

25~35時間(カタログ表記)に対し、

120時間という圧倒的な寿命を誇ってます。

 

 

画期的な補聴器の登場に

わくわくしますね。

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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カウンセリングと機種選定

2014-06-07 12:51:28 | 補聴器を上手に買う

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今朝、お店に来ると、

共同駐車場が満車状態!

「何事か?」

と思ったら、お隣のおもちゃ屋さんで

「妖怪ウォッチメダル」の入荷日とのこと…

開店1時間前にもかかわらず

100人ほどが並んでいました!(驚)

流行っているのは知っていましたが、

開店15分で完売!

なんともすごい人気です。

 

 

さて、先日来店されたお客様

補聴器が初めてということでしたが、

当店に来られたきっかけは、

なんと1年半前に撒いた

新聞折込チラシ。

耳鼻科でも診てもらったそうですが、

お医者さんからは、

「補聴器は5年が寿命だから…」と説明されて

あまりの寿命の短さに

購入を躊躇されていた様子。

しかし、娘さんとの会話が

いよいよ支障を来したということで、

決心して来店されました。

 

聴力を測定すると以下の通り…。

 

 

低音域(125~500Hz)は健聴者と変わりませんが、

750Hzから急激に低下していました。

確かに女性や小さな子供さんの

高い声が難しい聞こえとなっています。

 

 

この聴力データで適合機種を判断すると

ほとんどの補聴器屋さんが

RICタイプを主とした

オープンフィッティングを薦められると思います。

低音域の聞こえが残っているので、

オーダーメードタイプでは

閉塞感から

自身が言葉を発する際、

強く「こもり感」が出てしまうからです。

 

 

しかし、カウンセリングを進めると

お客様は現役で仕事をされており、

ご職業は大工さん。

RICなどの耳かけ型では

汗の影響を強く受けてしまいます。

また、仕事上、活発に動かれるため

耳にしっかりと固定できないと

落下⇒紛失のリスクもあります。

 

 

「きこえ」を取れば、

RICタイプですが、

「使用上の注意点」を考慮して

CICタイプのオーダーメード補聴器となりました。

 

 

採取した耳型をメーカーさんに送り、

メーカーさんに耳型と注文書が届いた時点で

電話にて製作上の注意点を打合せ。

 ・試聴時の状態

 ・シェル(補聴器のボディ)の形状

 ・ベント(通気孔)の設定 ※今回は溝ベント仕様

 

 

業界では小型耳かけ型(RICタイプ)中心に

耳かけ型の補聴器比率が高いですが、

当店では、

オーダーメード補聴器の比率が約60%。

 

 

オーダーメード補聴器は、

その名の通り、

一人一人のお客様に合わせて

カスタマイズされた

完全受注生産の補聴器です。

このように、1件1件

メーカーさんのカスタマーサービスと

仕様の打合せをしながら

製作していきます。

 

 

私がメーカー在籍時代、

工場研修の時、

工場長から

「工場では現場の情報は、

採取された耳型と注文書しかありません。

試聴時の状態やお客様の『きこえ』に関する情報は

どんなに小さなことでも知らせてほしい。」と

指導されました。

 

 

お客様は、

1年半かけて補聴器屋さんに

来店されました。

ご期待に応えられるよう

良い補聴器を

購入いただきたいと思います。

最低5年

最長10年

使ってもらいたいですね。

 

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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補聴器の日

2014-06-06 12:34:17 | 補聴器業界

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梅雨入りしてジメジメした毎日です。

今朝の情報番組によると

今年の梅雨は長引くかもしれないようです。

例年なら7月中旬には梅雨明けしますが、

今年は、長引けば8月中旬くらいになるとか…。

湿度が高いと

暑くても汗が出にくいとかで

汗が出ないと体温調節が難しくなります。

それほどの猛暑でなくとも熱中症に注意しなくてはなりません。

 

 

さて、本日6月6日は、「補聴器の日」です。

今朝は早起きして朝刊を隅々まで見ましたが、

補聴器や耳に関する記事や広告はありませんでした。

折込みチラシでも

補聴器屋さんめがね屋さんとも

特に入れているところはなし。

少々、業界的な盛り上がりがないですね。

 

 

当店は、前倒しで6月4日に

A新聞に広告を掲載しました。

 

 

補聴器専門店4社が合同で、

前3段を埋めたインパクトある広告です。

 

 

補聴器屋さんが1社で広告を出しても

広告費に限度があるので

大きな広告を出すのは難しいです。

また、1社だけだと

広告を見る消費者も

ついつい見過ごしがちですが、

こういったコラボ広告であれば、

広告の相乗効果で

消費者の目に留まる確率も上がります。

 

 

3月3日の「耳の日」や

9月の「敬老の日」と比較すると

「補聴器の日」は、

まだまだ認知度が低いようです。

 

補聴器の販売店協会、

補聴器メーカー、

補聴器屋さんなどの補聴器販売店が

補聴器やきこえに関する広告・宣伝といった

消費者に対する「露出」を

増やしていかなくてはなりません。

 

 

私のメーカー時代の同僚が

関西で訪問専門の補聴器専門店を

開業しています。

開業時期が同時期なのですが、

彼は無店舗の形態をとっているので、

インターネットを中心に

幅広く「露出」活動を行っています。

彼の信念は、

「補聴器をメジャーにする!」

メーカー時代から

なかなかのアイデアマンだったので、

我々が思いもつかないことを

次々と実践していってます。

 

 

驚くことに、

本日、17:13からテレビ大阪の

「夕刊7チャンネル」という情報番組に出演します。

残念ながら福岡で見ることはできませんが、

彼のテレビ映りに期待したいと思います!(笑)

 

 

 

 

 

本日は、以上です。

 

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