春日公園前の補聴器屋さん(春日市、大野城市、太宰府市、筑紫野市、那珂川町中心)『かすが補聴器専門店』のブログへようこそ
X'mas直前の3連休です。
当店の隣のおもちゃ屋さん(おもちゃの卸売店)は今週お客さんが多く、この週末にかけてがピークのようです。
朝から駐車場がいっぱい!
うちの子供たちもまだサンタクロースの存在を信じているので、
暫くはいい子にしているのではないでしょうか?(笑)
さて、本日は前回に引き続き、
『国民生活センターに寄せられる補聴器に関する苦情・相談(その2)』です。
前回は、苦情・相談の数値的なデータをお伝えしました。
今回は、具体的な苦情・相談内容についてご紹介します。
【危険・有害事象】
・補聴器の型取り(耳型採取)の際、担当者の不手際で耳内部と鼓膜を損傷。聞こえが著しく悪化したので慰謝料をもらいたい。
・補聴器を購入した直後から耳が痛くなり、購入店にて簡単な調整をした。その後鼓膜に穿孔ができ使用を止めた。補償を求めたい。
・夫が補聴器を購入したが、使用の度に中耳炎になり、その都度通院している。今後の対応を教えてほしい。
これらの苦情は、補聴器が直接の原因というよりも、
耳型採取時の注意を怠ったり、
お客様の耳の状態をちきんとチェックしていなかったために
発生した問題です。
最悪の場合は、きこえに影響が残ってしまうので、
事前チェックの徹底を心掛けなくてはなりません。
(※補聴器の前に医療機関の受診を勧めなくてはなりません。)
【価格に関する苦情・問合せ】
・補聴器を作ることになったが、雑誌等で販売しているものと比べて高額だった。価格は適正なのか知りたい。
・別居している母が電気店で補聴器を購入した。高額な補聴器を安易に売られて不審だ。
・80代の方から初めて購入した補聴器が50万すると相談があった。高齢者にに高額な補聴器を売るのはおかしいと思う。
補聴器に関する情報が一般的でないため、
「悪徳業者に騙されているのでは?」と家族の方々は思われるかもしれません。
また、雑誌・新聞の通信販売で活用されている『集音器』と比較すると、びっくりするくらい価格差があります。
十分な理解を持っていただくためにも、
ご本人一人で補聴器を買いに行くのではなく、ご家族やご親戚の同伴を薦めるべきでしょう。
【調整・修理】
・1年以上前に母が補聴器を購入。使用しても聞こえが悪く、販売店で何度も調整したが改善しない。聞こえるようにしてほしい。
・月に2回はメンテナンスを行うサービスをしますというので補聴器を購入。最近メンテナンスを頼んだら「忙しい」と言って対応が悪い。
・母が2年前に補聴器を購入。2年間に6回も故障した。今回の修理では1万円を請求され、納得できない。
調整や修理に関する苦情・トラブルはとても多いものです。
調整の場合、補聴器屋さんの技術によるものもありますが、お客様の弁別能や補聴効果についての説明不足が起因していることもあります。
また、メンテナンスや修理に関しては、お客様に対し真摯に対応しなければなりません。
度々の故障の場合、補聴器の問題とは別にお客様の使用状況によるものもありますので、お客様の状況把握が必要です。
【貸出・代替機】
・母が新聞広告での補聴器無料貸出を申し込んだところ、貸出器と異なる補聴器を購入させられた。
・修理中の貸与品の補聴器を紛失し、弁償するよう要求されている。高額なので納得できない。
・お試し用の補聴器を紛失したら25,000円請求された。紛失時の請求について何も説明がなかったので払いたくない。
補聴器屋さんのサービスで行われる補聴器(デモ機)の無料貸出。
購入前の試験的な使用や修理時の代替機として使われますが、紛失時のトラブルリスクがあります。
こういったトラブルをなくすためには、貸出時に両者間でよく確認しておくことが重要です。
場合によっては、紛失時・破損時の取り決めを書面で確認しておく必要があります。
【お客様、それはちょっと…】
・4年前新聞広告で亡父が補聴器を(通販)購入。サイズが大きいとほとんど使っていない。返品できないのか?
・2年前補聴器店で補聴器を購入。使い勝手が悪いので返品したい。
・5年ほど前に叔父が補聴器を購入。合わないので返品希望。販売店が応じず納得できない。訴訟提起したい。
最近は、PL法や相談センター、消費者庁の存在で消費者が守られるようになってきています。
しかし、中には無謀な要求が相談されてくることもあるようです。
こうした苦情やトラブルが発生しないようにするためには、
補聴器屋さんとお客様の信頼関係が必要です。
補聴器屋さんは、お客様が理解・納得されるよう、
わかりやすく説明し、
補聴器でできることできないことをお客様に伝えておかねばなりません。
きこえのハンディキャップを持つ難聴者の方々は、
補聴器に期待と希望を持たれています。
いい加減な補聴器販売にならないよう、肝に銘じておきたいと思います。
本日は、以上です。
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