からすの巣・別館

日々の身の回り雑記

カマキリの卵の高さと積雪の関係本

2009-04-03 05:23:14 | 昆虫
以前、会社でカマキリの卵が地上5cmのところにあったという記事を載せました。
その際に、積雪とカマキリの卵の高さについてちょっと触れましたが・・・。

ネットで検索する限り、怪しい説ということですが、個人的には裏に隠れた科学があるのでは?と言う事にしていました。

先日、図書館でその元となった本を借りれたので読んでみましたよ!

いろいろ書くと長いことと本の内容に触れてしまうので、簡単に結論から言って、
雪国のカマキリの卵の高さと積雪量には関係がある!ということです。

確かに昆虫学会?が指摘しているように、
補正の方法・値など根拠に欠けること、
著者の思い込みの記載、
又聞きの内容など
があって、怪しい部分もあるのですが、計算結果と積雪量、予測値と結果の相関がとれています。

昆虫学会?が指摘した卵が雪に埋もれないようにする理由は、どちらの主張が正しいかわかりません(雪に埋もれた場合のふ化率が、昆虫学会は高い、著者らは低いという実験結果がある)が、孵化率だけが理由でもないでしょう。
以前にも言ったように、高すぎると鳥に狙われる、低すぎると雪に埋もれてる時間が長く、孵化時期が遅れる(肉食昆虫にとっては致命的?)などいろいろ理由は思いつきます。

積雪予測があやしい補正ではあるが、カマキリの卵の高さによって算出され、しかも結構あっているという事実は認めるべきかなと思います。

後半部の地球の振動云々というのはますますあやしいです。
地面の振動が天候に影響するという説明(これによりカマキリは卵を産む位置を決めていると…)ですが、少なくとも短期的な予報に関しては、天気や気圧の変化が地面に影響していると考える方が考えやすいかなぁと思いました。

今後も個人的に注目していきたいテーマですね。